もう武器屋の店主のHPはゼロよ!?
はーいどうも、蔵ノ宮です♪お元気ですか?私は具合が悪くて小説を読んだり、お仕事しか出来なくて大変でした、皆様も体調管理気をつけて下さいね?寒暖の差がまだまだあるので、気をつけて下さい、それでは、本編か後書きをどうぞ…
#27 もう武器屋の店主のHPはゼロよ!?
私が自暴自棄になり……辛い過去を振り返った事により精神的に参ってしまい、防衛本能で塞ぎ込んでしまっていた時間から戻ると?武器屋の店主がボヤいているのが聞こえてきた。
「なんだよぉ……私が悪いのか?いやぁ……確かに?ちょっとは踏み込みすぎたかなー何て思ったけどさ?初対面だから分かる訳ないじゃん?でも……だからこそ?私が気をつけるべきだったのか?とか思っちゃうじゃん……ごめんなさい……」
「店主?大丈夫ですか?」
「ひぃっ?!メルティア様!許して下さい!命だけは!取らないで下さい!少し踏み込みすぎた質問してしまったことを重々反省しておりますので、どうかお許し下さいませぇ!!」
え?土下座?!何この状況……確かに辛い過去を思い出して、苦しくはなった……そんな事でいちいち命を奪っていたら人類が滅びるのでは無かろうか?
「店主さん!頭を上げてください!許します、命なんて欲しくないですし、そんな事をしてはお姉さんに恨みを買うだけですので全部水に流します!」
「ありがとうございますぅ……この様な事をしてしまったのに御許しを頂けるなんて地獄に仏とはこの事です!」
「ええ…どういたしまして?」
「で?話は終わった様だから聞くが、旅はどうするんだ?メルティアが付いて来るなと言うなら、私達は行かない……」
「お願いします!決めて下さい……」
「先程は我儘で、コレだけ巻き込んだのに、無責任な物言いをしてしまった事を反省します、ごめんなさい……そして選択の余地を頂けるなんて、とっても嬉しいです、しかし私は決めれません……個人的には付いて来て欲しいです、しかし客観的に自分のした行動は余りにも幼稚な行いだった、なのでこれ以上迷惑はかけられないと言うのも本心です、付いて来るのも別れるのもお任せしても良いですか?」
「ああ……」
「はい……」
シュリさんとリクさんが同時に返事をする。
私は返事が怖くて目を瞑った、質問されたのに質問で返してしまった……私ならこの様な自分勝手な人に付いて行こうなんて思わない……それが怖い理由だ、35年も生きていたのに精神が弱ると直ぐコレだ……我ながら情けない、弱い人間だ……なんて事を考えていると?
「うーん……リクはメルティアさんの事は嫌いじゃないです、でもさっきの我儘で優柔不断な物言いは好きじゃないです……少し幻滅しました」
「確かにな?リクの言う通りだ、私もメルティアの事は嫌いじゃない……が、先程の事は正直に苛立ちを覚えたな……なんて奴だ、とな?」
「でっでは!1人で……」
「待った!最後まで聞け!確かに幻滅はした、だがな?私がメルティアを守ってやらないとって思った、壊れた心を癒してやりたいと、精神的な部分でも支えてやりたいと思ったんだ、これからもよろしく頼む……」
「ありがとうございます……とっても嬉しいです」
「じゃあリクからも言いますね?」
「はい」
「実は初めて見た時から、そのですね?恥ずかしいんですが、好きだったんですよ?年下なのにしっかりしていて大人びていて、でも話をしているうちに分かったんです!寝ぼけた時とか、さっきの我儘な物言いとか子供っぽくて、私が守ってあげたいなって、甘えさせてあげたいって思ったんです、だから……一緒に行こ?メルティアちゃん!」
「はい!これからもよろしくお願いします……リクちゃん!」
こんな話を聞かされていた店主は…結局、元の鞘に戻るのかよぉ!女の子同士の告白とか最高じゃん!!良いなぁ……お姉ちゃんに今日告白しよう……好きだって、いやん////食べられちゃうかも〜なんて今晩の事を早くも妄想していた。
「店主さん?大変遅くなりましたが、武器を買っても良いですか?」
「本当に今更だね?あと、ご馳走さまでした、好きに見て行くといいよ」
「ありがとうございます、チャクラムと言うのは有りますか?リクちゃんに合うと思うんです」
「ちゃくらむ?それはどんな武器だい?紙に書いても良いから教えてくれないかい?」
それで私は説明しながら下手くそな絵で説明していった。
「なるほどね…それに近い武器なら有るよ?だけど問題が有るんだよね…」
「問題とはなんでしょう?」
「闇市場で出てた、賢聖魔核という宝石を使ってだね?投げたら自動で戻ってくる武器を作った訳だよ……理論上は完璧なのに、使用者が魔力暴走を引き起こしちゃってね?相談所のAランク5人で止めないといけないような大参事になっちゃってね……オススメはしないよ?」
「そうですか……じゃあ辞めときま……」
言葉を遮るようにしてリクちゃんが何時になく自信を持って発言する。
「使ってみても良いですか?勘なんですけど、大丈夫な気がするんです!あと、暴走してもメルティアちゃんが止めてくれます!なので良いですか?」
「まぁ……そういうなら良いけど……外で使ってね?店がまた壊れるのは嫌だし……」
--前に店壊れる程のやばい代物なのか……大丈夫か?
「リクちゃん?大丈夫なんですか?危険だし……」
「そうだ!万が一があってはいけない……メルティアと私が止めに入っても、犠牲無しで済むかどうか……」
「実は賢聖魔核って言葉に身体が反応しているんです、もしかしたらリクに関係のある物だと思うんです!だからお願いします!」
「まぁそこまで言うなら……分かりました」
「メルティア……大丈夫なのか?」
「私も多分ですが、大丈夫な気がするので、万が一の時は無理せず逃げて下さい……」
「そこまで言われたら仕方ないな……分かったよ」
「メルティアちゃん、シュリさんありがとうございます!」
「では……決まったようですし、行きますよ?」
「「はい」」「ああ…」
それから2回目の街の外に出る、店主が大きな箱を抱えて行く
「じゃあこの辺で良いかな?じゃあリクちゃん?ファイト!何も無い事を祈るよ」
「何かあれば直ぐに助けに行く……痛いかもしれんが、その時は許せ」
「リクちゃん……きっと大丈夫」
「はい!じゃあお願いします!」
そしてリクちゃんは箱を開けてから武器を手にした瞬間!
「あっ!あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「リクちゃん?!」「失敗か?!」「大丈夫かい?」
叫び声を上げてリクちゃんの身体が光に包まれていき、コチラの視界が全く見えなくなった…
「メルティアちゃん、シュリさん、店主さん大丈夫みたいですよ?」
「叫び声が聞こえた瞬間不安になりましたが…本当に大丈夫ですか?!って…その身体!どうしたんですか!?」
「え?どうって…あれ?声が低いし視界高いよう様な?」
シュリさんが絶望しながら嘆きながら……
「リクが……リクが!大人のお姉さんになっている?!私のキャラが……被ってしまうではないか!!」
コレは面白いとばかりに武器屋の店主が。
「いやぁ……コレは予想出来なかったな……しかしコレはコレで有りだね!今夜是非とも相手をお願いしたいね?」
「リクが?大人のお姉さん?!いったいどんな姿をしているんです?」
「一言で言うなら……美人で」
「ナイスバディーな」
「お姉さんだね?今夜本当に相手をお願いしたい!というかお願いします!お姉様!」
「リク……本当に何か訳が分かりません……自分の姿を確認したい……」
『その願い叶えましょう……』という女神さんの声が聞こえた瞬間!リクちゃん……いや、リクお姉様の前に姿見が現れたのである。
「わぁっ!?こっ……コレがリク?!いえ……コレが私なんですね?美しい……」
リクちゃんがリクお姉様に進化した!実験が終わり、それから武器屋に戻る事になった面々が街に戻る時は大変だった……男が……街中の男達がリクお姉様に見蕩れ……恋をし求婚した、それを逃げる様に武器屋に向かって到着した。
「あぁ……幸せですね、大人の男性からのアプローチとはこういう事なんですね?私、身も心も大人になった気分です……うふふ」
「あ〜……お姉さんキャラを取られた……私は今からどうすれば良いんだ!この図体で妹キャラをやれと言うのか?可愛げもないこの身体で、お兄ちゃん(絞り出す様にしてロリ甘な声で)とか、お姉ちゃん(頑張ってロリっぽい感じ)と言えというのか!!」
「シュリさん!落ち着いて下さい!大事なツッコミ要員が仕事放棄しないで下さい!」
「メルティアだってツッコミ要員の癖に、病みモードじゃ無かったか?文句が有るなら言ってみろ」
「ぐぬぬぬぅ……」
「ほらぁ〜メルティアちゃんもシュリさんも喧嘩しないの!」
「「はい……ごめんなさい」」
「分かれば良いのよ?仲良くね?頭を撫でてあげるから……」
と言って、武器を机の上に置いた瞬間……「シュボン!」とリクお姉様が煙に包まれた!
「「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」」」
「皆さん?どうした……あれ?!声が……かっ……身体が……戻ってるぅ?!」
「やったぁぁぁ!!お姉さんキャラを奪われずに済んだ!!私は大丈夫だ!生きていける!」
「リクお姉様が……戻ってる……」
「おやおや…これまた予想外だねぇ〜」
「そんなぁ……せっかくのリクが理想とするお姉さんが……」
「リクちゃん、その武器はタダであげよう…キミ以外は扱えそうにないし、面白い物を見れた、それだけで充分な対価だよ」
「ありがとうございます!コレが有れば大人のお姉さんに!」
興奮した様に言うリクちゃん
「それで……メルティア様、武器はどうするんだい?」
「何で、呼称が様付けなのにタメ口なのか違和感有りますが……そこはスルーして、実は決めてます」
と言って私が手に取ったのは…トンファーの様な物だ、ジャッ〇キ〇·チェ〇の映画を見て憧れたものだ、本当はヌンチャクとかが良かったのだが、残念ながら無く、コレにした
「呼称は気にしないでくれ?しかしメルティア様は面白い武器をチョイスするね〜じゃあ少しサービスして、8万イェンでどうか……」
『タダに……し·ま·す·よ·ね?』
「ひぃっ?!とっ言いたいけど…メルティアちゃんには迷惑かけたからタダで良いよ?というか持って言ってくれると嬉しいなー」
「良いんですか?!ありがたいですけど……」
「あぁ…きゅっ急に思ったんだよーん、私の気持ちだからー受け取ってくれると嬉しいですよー」
「大丈夫ですか?言葉がだいぶ変ですが…良ければ回復魔法かけますよ?」
「お願いしようかな……気にしないでくれ、ぐすん」
と回復魔法を店主にかけて、ありがたい申し出に感謝しつつ、武器屋から出るのだった。
「お姉ちゃんに今夜絶対にたっぷり愛してもらって慰めてもらうんだからぁぁぁぁぁぁぁ!!」
お疲れ様でした!後書きから読む派の方は、おはようございます!今回はシリアス半分、ギャグ半分の構成になってます!多分次回からは街の外に出ます!やっとです!多分出る予定です(笑)今後ともよろしくお願いします!




