武器屋にて…
最近は仕事でも文字を見て、家に居ても小説を書きで、文字だらけの生活しています!蔵ノ宮ですメルティア達はいつになったら街から出るんでしょうね?分かりません…
#26 武器屋にて…
女神さんの登場で、いつも通りの流れになっていき、魔王さんが私のVR動画を全巻購入しているという事実を知って、私は何とも言えない気持ちになってその場に倒れ込んだ…
「メルティアさん……信じていた人に裏切られる気持ち分かります……リクも色々あったので」
リクさんが私を優しく包み込む様に抱きしめて、頭を撫でてくれた…泣きそうになってしまった
『「美少女同士の抱擁って……素敵!」』
『あら?虎の剣の店主、貴女もそういう趣味が?』
「あぁそうだね?私の場合は…両方いける口だけど…うーん正確には4方かな?」
『4方ってどういう事です?』
「説明するとだね?男と女、女と女でしょ?男と男に無機物と無機物だ、特に姉さんの盾と私の槍がカンカンやっているのを見ると、興奮してしまうね!」
『貴女も変態だったのですね?』
「そうかい?観察が趣味なだけだけど……貴女に言われるのは何かこう……もやもやするね?」
「店主と道先案内人と言ったか?この会話は物凄く不快なんだが?」
「あぁ……ごめんよ?変態談義がついつい盛り上がってしまったよ、そう怖い目で睨まないでくれ、後その手にかけたバスターソードを離してくれないかい?今にも斬られそうでガクブルだよ……」
『ごめんなさいね?貴女とは話すのは初めましてよね?メルティアが仲間と思った人間には聞こえるようになってしまうの…』
「人の趣味をとやかく言うつもりは無い、しかし場は弁えてもらいたいのだ……」
「分かったよ、初なお姉さんにはちょっと過激な話だったかな?」
『肝に銘じますわ、これからはメルティアちゃんとルリちゃんにしかセクハラはしない事を誓います!』
「それも辞めて頂けると嬉しいんですが?」
「分かってくれたならいい……しかしメルティアも大変だな?」
「結構大変です…もう結構長いことお世話になってますが、慣れませんね?」
「慣れたら人としてダメな気がするが……」
「時にお姉さん、詫びと言ってはなんだが…この間、旅をしている鍛冶師に会った時にね?武器の製図を貰ったんだ、それで試しに作ってみたやつが有るんだけど…貰ってはくれないかい?店に置いてても誰も買ってくれないんだよ……」
「それは詫びなっているのか?貰えるなら頂くが…」
「コレなんだけど…どうだい?」
私は店主が出した物を見て目を見開いた、それは私の見た事のある、馴染みのある物だ…それは紛れも無く日本刀である、異世界に来て本物を見ることになるとは…そして私は思わず口を開いていた。
「それって日本刀じゃないですか!」
「「にほんとう?」」
「あっ…ごめんなさい、急に声出しちゃいました、すみません」
「メルティア?1つ確認していいかい?メルティアはこの世界の住人かい?」
「なっ?!」
「その反応で分かったよ…君は違う世界から来た人だ、さっき言った旅の鍛冶師はね?異世界転生者なんだよ…日本刀をこの世界に広めるためにね?」
「そうなのか?!その様な存在が居るとは初めて知った……」
「シュリさん事実です……私はこの世界とは違う、日本という国から来ました」
「そうなのか……些かまだ信じれないが、」
「まぁ私も初めて聞いた時は、何を言ってるんだろうと思ったね、じゃあメルティアはこの日本刀の特性も知っているかい?」
「ええ……ココに置いてある剣は破壊力がメインですが、刀は切れ味や鋭さに特化した武器で、少し湾曲しており、鞘が有るのが特徴で、抜刀術等の技も有ります」
「ほほぉ〜やはり今日の私は冴えていて、運が良い……」
「メルティアさん?!どういう事ですか?記憶が無いんじゃないですか?」
「そうだ!記憶喪失と聞いてた、それは嘘なのか?!」
「もう誤魔化しきれませんね、武器屋さん?どうしてくれるんです?その方が事を運びやすかったから……嘘を付いてました、ごめんなさい」
「ごめんね?メルティアちゃんは悪女だからね〜気に入らなかったから意地悪したくなったんだよ……仲間を騙したまま旅をするのかなーと思ってさ?」
「お気遣いありがとうございます……まぁいつかはバレる可能性はあったので、結果的に良かったのかも知れません、では……皆さんさようなら」
「待ちなよ……メルティアちゃんはやっぱり気に入らないね?諦めが良すぎるんだよね……異世界人は皆こうなのかい?」
「皆がみな、こうではないと思います……私の生活していた環境の所為だと言いたいですね?やはり私はどうやら人が好きでないですね……面倒だ」
「随分と病んでいるね?とても15歳のセリフじゃないね……」
「メルティアさん……もしかして1人で行くんですか?」
「そうだ!私は今更、城に帰っても姫様に追っかけろって言われてしまうのがおちだ……」
「リクさん、シュリさん……こんな天邪鬼に付いて来ても良い事は有りません、まだ御2人に隠している事も有るかも知れませんよ?それでも私は今回の様な事が無い限り、口は割りませんよ?それでも良いなら構いませんが?」
「メルティア……お前は本当に騎士向いている、理不尽に対して諦める事が出来る、死んでこいと言われればその通りにするだろう……しかしだ!何故そこまで心が壊れている……何があったんだ?!」
「そうです!リクは何か……悲しいです、やっと仲良くなれたと思ったのに……どうしてそんな事言えるんですか!?」
--何があったか?どうしてそんな事言えるのか?そんな事を聞かれても分からない……違うな、孤児院で育ったから?学生時代にイジメを受けたから?社内でも理不尽で押し潰され、叩きつけられたから?それは理由にならない……それは自分自身が分かっている、私のせいだと……周りの環境を変えようとしなかったからだ、抗おうとしなかった事だ……諦めて、辛くなって逃げたのだ。
「1つ言えるなら私の人生は不幸で、環境を変えようとせず、それから逃げ回る人生だったから……耐えられなくなって、壊れたんだと思いますよ?戦う事が出来ずにね?」
「メルティアちゃんはあれだ……人の優しさに触れずに生きてきて、頼るという事を学べずに歩んで来たんだね〜前世で?大人びた様に見えたのは大人だったから、という事だね?」
「まぁその通りです……店主さんよりも、シュリさんより年上ですね?まぁどうでもいいですが…」
『あのぉ〜メルティアちゃん?自暴自棄になってません?』
「大丈夫ですよ?お気遣いありがとうございます…いずれ話さないといけなくなる事は分かっていましたので…くっ…はぁ…うっ」
--私は辛そうなメルティアを見た……そして店主にだけ、語りかけた……
『店主……よろしいですか?人間観察が趣味でしょうけど、貴女はやり過ぎました……私の大事なメルティアちゃんの心に土足で入り、古傷を抉った……これ以上は我慢なりません、大事な子供がこれ以上苦しむ姿は見たくない……もし続けるならば命は無いと思って下さいね?この世から貴女を消すなんて、呼吸するより簡単です……』
「ひぃっ!!わっ分かりました……ごめんなさい、最後に一つだけ貴女に質問があるのですけど、私の子供とはどういうことでしょうか?」
『貴女という人は……仕方ありませんね?実はメルティアは私が前世で産んだ子供です……その時私は病弱だった為に、その数日後に他界しました、そして転生をする事になり……天界で生を受けた私は女神になり、数10年後……メルティアをこの世界に呼びました、少しでも母として何かしてあげたかったのです……この事は他言無用でお願いしますよ?もし言ったら……分かりますね?』
虎の剣の店主は思った…え?コレはギャグ小説ですよね?あれ?この小説書いてる人に、おちゃらけたちょっと変わった店主をやってくれたら良いからって言われたけど……違うじゃん!はしゃいだらシリアスムードになってるし!しかもそれ以上やると女神様からの死刑宣告までされちゃうし!どういう事だ?今日はもう1人じゃ寝れない……お姉ちゃんに慰めて貰おう……というか!武器買いに来たんじゃ無いのかよ!あんた達は!!もうさっさと買って帰れよ!!営業妨害だよ!と心の中でツッコミを入れるのだった。
お疲れ様でした!今回も過去に触れるお話でした、コレは果たしてギャグ小説なのか?ファンタジー小説と言えるかも微妙な作品ですよね?そして衝撃の事実が明かされましたね!この展開はいつかやろうと思ってました、後書きから読んでいる特殊な方の為にネタバレはしません、気になった後書き派の方は回れ右をして、前書きから本編へと読まれて下さい!まだ続きますよ?