その得物を使う理由
新しい仲間が増えて…そして、彼女がその得物を使う意味とは?武器屋に入った先にデジャヴを感じる!
# 25 その得物を使う理由
--得物……それは得意な武器という事だ、私はバスターソードと呼ばれる剣を使っている、俊敏性が高い私が何故大きい剣を使うかと言うとだ、幼い頃の私は兄を好意的に見ていた……そして憧れの存在でもあった、そんな彼が使用していた得物が、バスターソードだった……私は兄のような立派な騎士になろうとした……しかし何故かある日突然に変わっていたのだ、何処で拾ったか分からないような不思議な形の剣に、私は思った……何で変えたと!貴方に憧れ目標として、同じ得物を使い続けて特訓してきたのに!今更何故?と、そこからの私は今更変えようとはせずバスターソードの腕を磨き続けたのだった、こんな事を説明したのはメルティアの一言からだ。
「シュリさん?質問良いですか?」
「ん?別に構わんが?」
「ステータスを見た時に、すばやさが高いのに何故大きい剣を使っているのですか?少し気になりまして」
という一言で私は思ったのだ、やっぱり変なのだと……意地を張ってバスターソードを使い続けている、勝手に私は期待して憧れて、裏切られたと思い込み、ままならない気持ちを兄に擦り付ける為に剣を振るっているのだ。
「少し恥ずかしい話だが、兄が昔使っているのを見て、憧れて同じ武器を使う様になり、それで私は今も使っている、という子供じみた話だ」
「そうだったんですね……ありがとうございます!!」
「そういえばメルティアさん?」
「リクさん何?相談事ですか?」
「今から武器屋に行くんですよね?なので私は何の武器が良いのか聞こうと思いました」
「あーそういえば、その辺の事を説明してませんでしたね?ごめんなさい、リクさんには精密斉射というスキルを活かして、射撃系の武器か投擲系の武器でしょうね?」
「私が精密斉射ですか?リクはドジだから、メルティアさんやシュリさんに当たらないか不安です…」
「メルティア?リクに援護射撃を任せる様な配置で大丈夫なのか?物にはよるが見切って弾き返すことは出来るが、爆弾の様な破裂する物は無理だ」
「リクさんには申し訳ないですが、はい大丈夫ですとは素直に言えません、ですが彼女は運が高いですし、精密斉射ですから何かには当たります、責任は私が取ります!」
「まぁメルティアが言うなら従おう、リク……別に君を責めている訳では無い、例えダメでも練習すれば何とかなるかもしれん、他に良い得物が有るかもしれない、なのでそう落ち込むな……責任は全部メルティアが背負ってくれると言っているのだ、何か有れば私もサポートしよう仲間だからな?」
「うっ……うっ……皆さんありがとうございます……」
泣くリクさんを連れて武器屋に向かうのだった、
「はーい!いらっしゃ〜い……っと、およ?美人に美少女が2人か……珍しいお客さんだ!むさ苦しいお客様ばっかりだとダメだね(笑)花はある方が良い!」
「あれ?龍の盾のお姉さん覚えてないんですか?リクですよ?」
「あー……なるほどね〜ようこそ虎の剣へ?リクちゃんだっけ?私と君は……初めましてだよ?説明するとだね?龍の盾は私の双子の姉がやっているんだ、だから混乱するのも当然さ!」
「あ〜双子さんで鍛冶屋をやってるんですね?最初に龍の盾に入った時と同じ様な反応されたので、リクの頭がおかしくなったのかと思いました……」
「おやおや……姉さんと折角離れて店を出したのに接客まで被るとはね……いやはや双子ってのは怖いね?あはは!それと……そのガントレットやスカートにグリーブは姉さんの作品だね?流石いい仕事をするよ」
「分かるものなんですか?初めまして、私はメルティアと申します」
「あぁ……分かるよ嫌ってほど……ね?」
「嫌とはどういう事だ?姉の事が嫌いなのか?」
「まぁ……こんな風に言うとだ、そう取られてもおかしくは無い、けど姉さんとは今でも同じベットでくっ付いて寝るくらい好きさ?愛してると言ってもいいくらいだ、しかし同じ鍛冶師としては商売敵なんだよね?認め合っているからこその……Jealousy(嫉妬)を感じてしまうんだ……ベットの上では私の方が上手だけどね?」
「しっ……姉妹でそんな事いけないと思います!」
「おや?リクちゃんは初だね〜今夜どうだい?3人でしてみるかい?個人的には5人でも構わないけど?」
「あぅ〜……はっ……恥ずかしいので、御遠慮します///」
「も〜リクちゃんは可愛いな〜顔を真っ赤にして、冗談では無いんだけど……そこの甲冑着たお姉さんの目が怖いからやめとくよ、あははは」
「ふんっ……というか冗談では無いのだな?」
「私は女も男もいける口だからね?人間という生き物が好きなのさ!しかしお姉さんは経験なさそうだね?それも邪魔が入って、いい感じの所まで行くがダメになっているパターンの人だ……親類縁者にそういうのに厳しい人でも居るのかい?」
「お前は不思議な力でも有るのか?!」
「おや?当たりかい?嬉しいね〜今日は良い日だ、何か買っていくんだろ?少しだが割引しよう」
「はい、そのつもりで来ました、ありがとうございます」
「しかし君は歳の割に偉く落ち着いているね?こういう話をすれば君くらいの年齢なら、赤らめたりするのに不思議だね〜そこの2人みたい……に?」
「良く言われます、こういった話はお店でも聞きますし、私の知り合いにもこういう話が好きな方がいますので、それで慣れているのだと思います」
「なるほどね〜お店と言うのは、エッチなお店かい?」
「いえ、女の子が色んな衣装を着て接客していて、宿をとったり食事が出来るお店です」
「それは興味があるねぇ〜面白そうだ、しかし思ったんだけど、衣装とはメルティアちゃんが今着ている服の事だよね?」
「そうですよ?」
「姉さんの装備が無かったら凄い格好だよ?男は何も出来ないのかい?私が男なら我慢出来ないね?その辺は何かしら対策がしてあるのかい?」
『それでは説明しましょう、そうしましょう!どうも初めまして、虎の剣の店主?』
「貴女は誰だい?」
『敵では有りません、そこに居るメルティアの道先案内人……とでも言っておきましょうか?』
「なるほどね…貴女がメルティアにセクハラしたりエロい事をしたりして、大人の階段を全力疾走させた張本人だね?ね〜……メルティア?」
「はい、あながち間違いじゃないですよ?」
「やっぱりね……思った通りだ、やはり今日の私は冴えているね、では説明してもらうかかな?服についてね?」
『やりずらい相手ですね……困りました、とりあえずご説明します、服には特殊な加工をしており、男性が触れそうになると、痺れるようになってます!』
「え?それだけかい?こう言う風になっているからこうなります!みたいな理論的解説を望んでいたんだけどね?」
『しかしですね?説明しようにも、人の言葉では説明出来ない理論を用いていて、1も理解できないと思われますよ?』
「そうなのかい?それは残念だね……コレは姉の新作の装備を買って研究しなければ行けないね?道先案内人さん?」
『お役に立てなくて申し訳ありません、しかし貴女達姉妹ならば、いずれこの理論を解明出来ると思いますよ?それとメルティアちゃん!今回ふざけないで真面目にやってましたよね?下ネタとかセクハラ1つも言ってませんよね?偉いですか?』
「偉いですね、良く出来ました!ヴァーゼクリウスさんから言われたから?ではないんですか?」
『ルリちゃんからは確かに釘を刺されましたが、最近出てこなかったのは、私の姉が結婚式を挙げたのですよ……それで何やかんやで忙しくて、しかもデキ婚で色々大変だったんです!メルティアちゃん慰めて下さい!』
「お疲れ様でした」
『それだけなんですか?!もうちょっとないんですか!優しい言葉とか、好きだよとか、愛してるよ、でも良いんです!』
「流石に好きでも愛しても無い人には言えません」
『酷い!もうメルティアちゃんの事なんか大好き!ふんっだ!』
「それに対して私はどう返せば?ごめんなさい今後は努力しますので」
『別に良いです…この間編集した、【メルティアと一緒に添い寝しよ?vol 5 VRバージョン】を見ながら癒されるんで良いですもん!』
「というかいつの間にvol 5 まで作ったんですか!まさか販売なんてしてませんよね?!」
『え?メルティアちゃんが寝てる時は大体撮影してますよ?編集がなかなか難しいんですよね〜だからvol 5までしか作れてません…私の世界で大好評販売中です!100万個をこの間達成しましてね?懐がポカポカですよ?ありがとうございます』
「なんて事をしてくれるんですか!しかも私には一銭も入らないなんて、おかしいでしょ!?」
『うーん……それもそうですね、メルティアちゃんにもモデル代くらい支払わないとダメですよね?後でお渡ししますよ?作るなとは言わないんですね?』
「もう世に出ているなら仕方ないです…諦めますよ」
『その諦めの良いところ好きですよ?因みにルリちゃんも1から5まで購入されてますよ?』
「そんな…常識人枠として見ていたのに」と言いながら私は武器屋で崩れ落ちた、そして武器屋の店主が「そのぶいあーるって言うのは面白いのかい?私も欲しいんだけど?」という言葉にさらに泣きたくなった…『まいどあり〜』
こういうキャラクターの心理描写みたいなのは、書いてて面白いなと思います、読書の方が楽しいかは疑問ですが…しかしシュリさんを知って頂いて、より物語を楽しんで欲しいという事を考えてはいますので、どうぞ御付き合い下さい!リクちゃんのもいずれは出来たらなーと思います、一応ネタは考えてはいます。【メルティアと一緒に添い寝しよ?】シリーズ個人的に欲しいです、誰か作ってください、お願いします(*- -)(*_ _)ペコリ