新たな仲間は…お姉さんで妹
本当にいつまで街から出ないんですかね?私のせいなんですが(笑)では始まり始まり〜
# 24 新たな仲間は、お姉さんで妹
シスコン変態騎士が悶えている隙に4人で逃げた後、姫様から応接室で今後の話をしましょうと言われ、4人で向かうのだった。
「ココよ?さぁ…入って?」
「「お邪魔します……」」
「ひっ!姫様?!今ここは掃除中にございます!って……あれ?どちら様でしょう?」
「フリージア?この方達は、私の客よ?」
「姫様……後ろに居られたんですね?小さくて可愛らしいから、見えませんでした。お客様でしたか……ようこそいらっしゃいました、ヴァルハート城へ、私はここでメイド長を務めております、フリージアと申します、以後……お見知り置きを」
「フリージア!私は姫よ!!メイド長の分際で、生意気よ!!何が……ちっちゃいよ!」
「姫様?しっかり聞いてくださいませ、私は姫様の事を、ち·い·さ·く·て·か·わ·い·いと、言いました」
「私が可愛いのは当たり前よ!小さいのは成長途中なだけなの!いつかはナイスバディーな女王になるのよ!」
「姫様……夢を抱くのは多いに結構ですが、現実とは厳しいものです、今からでも遅くはありません……違う夢に変更される事を推奨します」
「うがー!フリージアなんて嫌いだ!掃除が終わったなら出ていけぇ!!」
「畏まりました……」と言いながらフリージアさんが出ていった。
「姫様のメイドさん凄い方ですね?あんな物言いは流石に、大丈夫なのか?と心配しますね」
「フリージアは、メイド長と私の教育係でして、お父様からある程度の暴言は許可されているのですわ……いくら違う人に替えてとお願いしてもダメなのです」
「「そうなんですねぇ……」」とリクさんと同じタイミングで、返事をしていた。
それから、フリージアさんがお茶とお菓子を持って現れて、姫様に「用が済んだなら……出てけ!」と言われて、少し寂しそうに出ていった。
「ゴホン!気を取り直して、メルティア……前に言った塔の事を覚えてるかしら?」
「ヴァーゼクリウスさん(魔王)との談義の時に言われてた、修行をする場所でしたでしょうか?」
「ん?そんな場所が有るんですか?リクは初めて聞きました……」
「それは塔に入った事のあるシュリに説明させた方が良いかもね?」
「畏まりました……リク殿はご存知無いと仰いましたね?軽く説明させて頂きますと、城の騎士達の修行場所という事に表向きはなっています」
「え〜と、表向きじゃない理由が有るって事ですか?」
「ええ……実はその塔は、勇者が修行する為に建てられたという文献が残っています」
「なるほど…その塔は歴代の勇者様が使用してきたと言う事ですね?」
「という事は……リク殿が今回の勇者で、塔で修行なさるという事ですね?」
「ひぃえ?!ちっ……違います!!リクじゃなくてメルティアさんが勇者で、魔王を倒すんです!」
「へ……はぁっ?!メルティアはもう充分強いではないか!!私が踏破出来る塔等、赤子を捻る様なものだ!魔物相手じゃ修行にすらならない!!」
「そっ……それは過大評価し過ぎというものです、私は対人戦しか今までしてきてません…なので、魔物との戦闘を1度もした事ないのです」
「メルティア……それは本当か?嘘を付いて得になるような事では無いが、不思議でしょうがない」
「今までは、人助けとか、デートに誘われたり、求婚してきたり、仕方なく戦闘しなくてはいけない様な時にしかやってません」
「人助けは分かるが、でーと?求婚に迫られるとはどういう事だ!?」
「リク達が働いてるお店は、色んなこすぷれ?という服を着て接客してまして、メルティアさんは人気No.1で、良く2人で出掛けようとか、結婚して〜とか男女から誘われてまして、催し物をする場所でメルティアさんが戦ってました、それは大人気でチップがいっぱい貰えるんですよ!」
「何となくしか分からんが……今2人が着ているのがこすぷれ?という服で、2人で出掛ける事をでーとと言うのだな?しかも同性からも求婚されていたのか、何故メルティアがそんな事を?」
「お店の偉い方に、デートとか求婚されるんですが、どうすれば良いですか?と聞いたら、じゃあ私に戦って勝ったらという風に言ってみては?と言われまして、そしたら後から後から虫が湧く様に増えまして、大変でした」
「その偉い方は本当に大丈夫なのか?その選択は頭がおかしいとしか言えないな……今までどれぐらい相手をしたんだ?」
「多分ですが、1000人超えたくらいですかね?」
「1000人だと?!そんなにアホな奴が居たのか!?」
「アホなのか馬鹿なのか分かりませんが、それくらいは倒したかな?という感じです」
「メルティアさんは凄いんですよ?表情を変えずに来る人来る人、ちぎっては投げちぎっては投げで、カッコよかったんです!2つ名も有って【冷血の戦女神】なんて呼ばれていたんですよ?」
「なんと言うか…城下街で、その様な事が起きていようとは知らなかった、私の2つ名等霞んでしまう様だ……」
「シュリさん、ステータス確認したいのですがよろしいですか?」
「スッ……ステータスだと!?見れるのか?!メルティア!」
「あら?それは知りませんでしたわ?その様なスキルはあまり無いと思いますが?(私の目を持ってしても見えないのかしら?)うーん……」
「はい!なので、旅に出る前に確認しておきたいなーと思いまして、後姫様?少しお耳を貸して頂けますか?」
「ええ……良いわよ?何かしら?内緒話は好きよ?」
「ありがとうございます……姫様の魔眼でも見えないのは、私が魔法がほぼ全部使えるというスキルでして、その中にステータスを見る事の出来る物が有るのです、なので魔眼がどの様に見えるかは分かりませんが、多すぎて分からないのだと思います」
「そんな能力ってありですの?!卑怯ですわ!」
「メルティア?姫様に何を言ったんだ?怖いから聞かないが、それでステータスとやらを確認してもらえるか?」
「ただ……姫様が悩んでいる事に答えただけですよ?シュリさん?では!行きます、我……汝を見通せし真実の目よ、開眼せよ!ステータスオープン!」
名前 シュリ·アルストリア·エリザベート年齢 21
種族 人間 Lv53 T168 B 90W 55H 85
体重 調べたら斬るぞ? バスターソード約30本分
攻撃力 520 防御力 658 すばやさ 730
かしこさ 85 運 10
スキル エリザベート流 地烈振壊 轟迅瞬花 妹属性 姉御肌
鬼亥千粱大朱斬 お兄ちゃん召喚(ピンチの時にシスコンが現れる)
--ふむ……流石、城内最強だけあって強い、しかし名前も所属は普通だ…スタイルは抜群に良いし、体重もまぁ……いつも通りだ、しかしスキルが変だ、上の4つは分かる、必殺技の名前もカッコイイし、妹属性と姉御肌の両方有るのは凄いと思う……だが何故?まぁ漢字だけ見れば普通だ……しかしルビが変だ、狂っている……もう一度見ても変わらない……諦めよう。後もう1つ問題が有る、お兄ちゃん召喚って何ぞ?説明がご丁寧に書いてある?そういう問題では無いのだ……シュリさんがピンチになったら物理法則を無視して、シスコン変態騎士のお兄ちゃんが助けに来るというのだ、嬉しいのやら嬉しくないのやら正直困る。
「それでどうだろうか?私の能力は、メルティアに比べたらパッとはしないだろうが、それなりに鍛えてはいる分、役には立つと思うのだか?」
「はい!能力はかなり高く非常に心強いです!スキルに関して少し聞きたい事が有るのですがよろしいですか?」
「何処か変なのか?変なスキルは習得した覚えはないが?とりあえず言ってみてくれ」
「地烈振壊とか轟迅瞬花はとても良いと思います…がシュリさんは他にも攻撃スキルが有りますよね?そちらの1つが気になりまして名前を言って頂きたいのです」
「確かにその2つは覚えてるな……確かにステータスを見えると言うのは本当みたいだな?残りの1つはエリザベート流の秘奥義でな?習得するのに大変だったよ……鬼亥千粱大朱斬だ!メルティアに見せる機会も有るだろうな?質問は以上か?」
「はい……大丈夫です、ありがとうございます」
やっぱり私のステータス確認が間違ってるという事にしておこう……後お兄ちゃん召喚は黙っておこう、知らぬが仏という言葉も有る、知ってしまえば前線で戦う事を拒否されるかもしれない、そのスキルが発動しない事を祈るばかりだ。
シュリが仲間なった!
お疲れ様でした!!後書きを見たって事は、本編を読んで頂いたという事ですよね?前書きと後書きしか読まないんだ…という特殊な人では無いですよね?