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女神と魔王が何故か転生した私に絡んでくるんです…  作者: 蔵ノ宮 辰秋
異世界に着いた様でして?不幸の始まり
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最強である意味…

皆様おはようございます!前回の真面目パートはいかがだったでしょうか?私もこう言うの書けるんですって所を、見せたかったという意図も有ります、お城編の3話目です!


# 23 最強である意味……


………………………シュリside…………………………


--最強とは何か? それは負けてしまえば終わりか?本当にそうだろうか?例えば、1つの組織があるとしよう……そこで競い合って1番強い存在が最強か? という事だ、その組織内で1番強い者が、他の組織の1番強い者に負けた、果たしてそれは最強と言えるのか?こんな事を言い出してしまえばキリがないのだ。

私は追先程、冒険者相談所から来た、(よわい)15の少女に負けたのだ……噂は本当だったし、圧倒的だった、彼女は素手だけの勝負を提案してきた、内心私は苛立った……それは何故か?全力では無いからだ……私がもし得物を使用し、彼女が魔法の使用可能であれば、確実に数分も持たずに勝負は決していただろう…それでもだ、手加減されたと思ってしまうのも、仕方ない。


私が、メルティアとの勝負について考えていると? 「せっかく観に来たのに、もう終わったの?」とも言いたげな感じに、決闘場に似つかわしくないフリルの沢山付いたドレスで入って来られて、私に精神に追撃する様な一言口にする。


「あら?シュリとメルティア?勝負が着いたのかしら?」


「姫様…私の惨敗でした」


そう言うとメルティアは、私の発言を否定する様に、姫様に対してこう言った。


「いえいえ…凄い良い勝負でしたよ?本気を出さないと、負けてました」


私はメルティアが言った、本気という部分に嫌悪感を抱き、頭に血が上り……止められず口が開いていた。


「メルティア!!貴女が本気を出してないという事は分かっている!魔法を使えば、私がデイブの様になると思ったのだろう!? 何が本気だ!何が良い勝負だ!巫山戯(ふざけ)るな!!手加減しておいて何を言っている!!敗者が何を言おうと、負け犬の遠吠えだ!しかし、決闘とは神聖な闘いだ!真摯な気持ちで行うものだ!その物言いは、騎士に対しての侮辱だ!」


「シュリさん……ごめんなさい!貴女に魔法を使わなかったのは、理由が有ります、まず1つ目は、私が今どれだけ、腕輪を付けた状態で動けるのか試したかった事、2つ目は魔法が効かない敵が存在する事を最近知り、それに対応出来る策を練る為、3つめが1番大事と言うか……言い難いですが」


今まで会話をしている中では、メルティアは何処かやる気は無く、覇気のない感じだったが、今の彼女は何故か頬を染め、身を小さくしながらクネクネしていた。

そんな様子を見た私はこう言った。


「なるほどな……でっ!なっ……何を!もじもじしている?!変な事じゃないだろうな?!さっさと言え!」


そう催促すると、意中の相手に告白する様な感じに、真剣さと照れが入り交じった感じに。


「では……言いますよ?笑わないで下さいね?」


彼女の心中が読めずにいた私は、混乱しつつもメルティアに対してツッコミを入れる。


「メルティア?変な事なのか?!お前は何を言おうとしている!」


すると彼女は、この日で1番良い笑顔で。


「シュリさんが綺麗だったから……傷付けたくなかったんです!魔法を使えば、下手をすれば重傷所じゃ済まない、なので使いたくなかったんです」


そんな告白された私と言うと? 顔も真っ赤になりながら恥ずかしさがいっぱいで、身をプルプルと震わせながら、照れ隠しで。


「おっ……お前という奴は……馬鹿なのか!?」


彼女を馬鹿呼ばわりしたにも関わらず、冷静さを取り戻したメルティアは、真剣な表情で語り出した。


「馬鹿なのかも知れません、デイブさんには躊躇なく魔法を使えたんですが、シュリさんに使う事には迷いが有りまして、本気を出さなければ怒るだろう……と、想像出来たのですが、私には出来ませんでした、不純な動機で神聖な決闘を汚す様な真似をしてしまって、申し訳ありません」


そんな真っ直ぐな思いを受け取った私は、皮肉混じりの感謝の言葉を、笑顔でこう言った。


「メルティア……貴女は馬鹿だ……どうしようもないバカだ!そして、ありがとう……」


「それは……感謝してます?シュリさん?」


「あぁ……私なりの最上級の褒め言葉だよ?」


すると、置いてけぼりをくらっていた姫様が、悲しい表情では無く、私達の様子を微笑ましいな、という感じのお顔で。


「あらぁ……姫である私を放置して、2人だけの世界を作るなんて、酷いじゃありませんこと?」


そう言われた私達は、同じ角度で頭を下げ、同じタイミングで謝罪をする。


「「申し訳ありません!!」」


コレは入る余地は無さそうだと、笑顔で尋ねてきた。


「あらあら……もう仲良しさんね?それでシュリ?貴女はどうするの?旅に付いて行くのかしら?」


「そうしたいのは山々なのですが、城の方が心配で、私がいなければ守りが薄くなり、不安で落ち着いて寝れそうにありません……」


姫様にそう言うと?1番会いたくのない気配を察知し、案の定……現れてしまった。


「それに関しては案ずるな!我が最愛にして、最強の愛しの妹よ!」


現れた人物に動揺してしまい、彼との約束を破りそうになる。


「お兄s……でわなく、サイファお兄ちゃん?!」


そう、彼は私のお兄様であり、何故かこの人は、「サイファお兄ちゃん」と、呼ばないとダメなのだ。


いちいち反応が気持ち悪く、呼びたく無くなるのだが、そう言わねばしつこく絡んで来るのだ。


「あうっ!……そうだとも!シュリちゃんの大好きな、サイファお兄ちゃんが、帰って来たぞ!!

城内最強になったという噂は通信魔法で聞いていた!お兄ちゃんは鼻が高いぞ!」


姫様は慣れた様で扱いもこんな感じである。


「シュリ?という事よ?このシスコン変態騎士が帰って来たから城の事は大丈夫よ?」


……………………メルティアside………………………


そして私のターン!! 全く大丈夫な気が一切しないが、しかし巫山戯た人だが、シュリさん以上の力の持ち主で有るのは、間違いない……内から溢れ出る魔力に似た気配を感じ取れる。

そんな姫様の言葉にシュリさんは素に近い感じになり。


「お兄様が城に……」


すかさずシスコンは、妹に対して訂正を、キメ顔で要請する。


「シュリ?違うだろう?お兄ちゃんだ!」


しかし彼女は恥ずかしさから来るものなのかは、定かじゃないが? 苦虫を噛み潰したよう顔で。


「くっ……兄ちゃんが城に戻られたなら、安心してメルティアと共に旅立てる事が出来ます」


何時になくクールな姫様が、お願いをしてきた。


「という事でメルティア?シュリを仲間に入れて、旅に連れて行ってはくれないかしら?このシスコン変態騎士の毒牙から守る為に……」


「はっ……はい!そういう事であればお任せ下さい、」


話を聞いていて腑に落ちない部分があったのか、サイファは姫様に、お声をかける。


「姫様?お言葉ですが、このカッコイイお兄ちゃんである私を、シスコン変態騎士と呼ばないで頂きたいのですが? ぬっ!……しかしメルティアと言ったか?!妹にしたくなるレベルじゃないか!試しにお兄ちゃん?と呼んではくれないか?!」


うわぁ……すげぇ変なのに絡まれた……しかし言うまで、しつこく言われそうだ。


「サ……サイファお兄ちゃん?」小首傾げて


「ぐはっ!……ぬぅあぅっち!!こっ……これ程までに……妹力がっ……高いとは!シュリをも超えるのか?馬鹿な!実妹を超える存在など有はしないと!だと言うのにこの破壊力……」


とてとて現れたのは、この状況の中で1番来ちゃいけない人No.1のリクちゃんが、私にこう言った。


「あれ?メルティアさん?決闘終わったんですね?この方はメルティアさんの、お兄ちゃんなんですか?」


妹設定が無いのにも関わらず、この作品の中で随一、妹力が高いであろう人間が、シスコンに対して、お兄ちゃんという単語聞かせると、興奮した様子で、こんな風に気持ち悪くなります。


「ぬぅおぅっち!!!こっ……これは……どういう事だ!!この私が……シュリを愛して、早21年……この生き物は何だ!これ程までに、妹という存在を体現した存在は!!プレッシャーをかけてくる……そこの君?お兄ちゃんと呼んではくれないか?」


そう言われて、素直にリクは飛びっきりの笑顔で


「ん?……良いですよ?お兄〜ちゃん!」


リクの「お兄ちゃん!(会心の笑顔付き)」を繰り出した!効果はバツグンだ!急所に当たった!サイファは倒れた。


「☆&♡#→♪☆&@@&*!!!!!ぐはっ……」


そんなシスコン変態騎士を見たリクさんは、明らかに動揺して、不安そうにしている。


「えっ?えぇぇぇ!?なんで?!リク、何もしてないのに!」


姫様が「気にするだけ無駄だから」と、言うように。


「リク?大丈夫よ?こいつが変態なだけだから……」


シュリさん地べたに倒れ込んでいる兄を見つめながら、リクさんに謝罪をする。


「そうです、シスコン変態野郎の頭がおかしいだけですから……ごめんなさいね?」


やっと納得のいったリクさんは笑顔で。


「という事はシュリさんのお兄ちゃんなんですね?」


リクは「お兄ちゃん」を唱えた! サイファが蘇った?!


復活したシスコンは、キメ顔で。


「そうだとも、シュリのカッコイイお兄ちゃんだ!」


「シュリさんのお兄ちゃんって変態さんなんですね?(いい笑顔)」


シスコン野郎は侮辱された事と、「お兄ちゃん」と、呼ばれた喜びで、頭がごちゃ混ぜにになり、頭を抱えながらブンブン振り回し。


「なっ…何だと…!このカッコイイ私が!変態と言われて喜んでいるだと?!」


姫様はシスコンをから皆を遠ざける様に、淡々と。


「とりあえずこの変態は放置して、シュリを連れて旅に行きなさいな?」


という姫様の言葉で、シュリさんのシスコン変態騎士のお兄ちゃんが悶えている隙に、この場から逃げるように4人で去って行った。



変態だー!

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異世界転生 ギャグ 百合 変態 TS
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