外伝 とある日の事
予告通りに外伝みたいなのを書きました
しかも本編よりも長めという
どうなんでしょうね?
外伝1 目が覚めたら…ココは何処?
--昨日の晩は、店の自分の部屋で寝たはずだった……何故こんな事を言うのか? と、私も混乱している、目が覚めたら天蓋付きのお姫様が寝てるような、大きなベッドで横たわっていた。
しかも隣には何か見た事の有る顔が見えてきた、言わずもがな……変態(女神さん)である。
見た目は女神というだけあって、この世の者とは思えない程の美人であるのは間違いない……しかし、厭らしい顔で涎を垂らしていなければの話しだ……しかも私の腕を枕にしている為、涎でびちゃびちゃで物凄く不快である。
この変態(女神さん)も等々犯罪者になってしまったのか……少女(見た目は)である私を誘拐と拉致監禁したのである……お巡りさんコイツです!と言ってやりたい。
すると変態(女神)が、隣で【もぞもぞ】動き出し『んっ……ん〜あっ////』と声を出したので、拉致監禁魔(女神)に朝一番のツッコミを入れる。
「艶かしい声とか出さなくて良いですから!早く起きて下さい!性犯罪者さん!」
寝惚けた目で、涎を垂らしながらコチラを物欲しそうな感じで。
「あら?メルティアちゃん?えへへ〜おはよう……いい天気ね?目覚めのキスは?」
ジョークなのか、ガチの発言なのかは不明だが、そんな事をしてあげる気持ちは0なので、クールにツッコミを入れる。
「誘拐と監禁しておいて良く言えますね?性犯罪者さん」
この状況において、弁明の余地があるわけが無いのに、変態が目を【くわっ!】と、見開きながら。
『違うわ!任意同行よ!』
「私は承諾したつもりはないんですが?」
そう言うと? 女神の皮を被ったド変態が、顔をぷいっとして、自分の立場を棚に上げ、開き直った様に。
『私は神よ?というかメルティアちゃんは私の物だから許可なんて必要無いし!』
私はこんな展開になるのを分かっていたのにも関わらず、徒労な時間を過ごしてしまった事を反省しつつ、女神(仮)に聞いてみた。
「そう言うと思ってましたが……解せぬ、と言いたい気持ちはどうすればいいんでしょう?」
女神の様な物が、真っ当な答えを示してくれる事は無く、シレッとした顔で。
『別に解らなくても良いのよ?言いたい事が有るなら私がいくらでも聞くわよ?』
もうこの手の話題で会話しても、擦れ違いにしかならないと悟ってしまった私は、嘆息気味に。
「諸悪の根源の貴女がそれを言いますか……まぁそれは置いておいて、そして結局の所、私をどこに拉致したんですか?」
女神さんに、そう尋ねると、にちゃぁ〜と、笑いながら。
『私の実家です、女神の仕事が一区切りしたので、母からたまには帰って来なさいと言われていたので、メルティアちゃんも連れて、帰省した次第です』
「1人で帰省して下さい!私は全く関係無いじゃないですか!」
そうツッコミを入れると、ウインクしながら舌をペロッっと出して、自分の頭をコツンとしながら。
『その〜寂しくて……連れて来ちゃった! てへぺろ』
相手がボケをかましてきたら、親から受け継いだ関西人の血が疼き、ツッコミを入れろと轟叫んでしまうのです! しかし、たった数分の会話でメンタルをごっそり削られてしまった私は、力を振り絞り。
「私はクマのぬいぐるみか何かですか……」と、言うのがやっとであった。
すると女神さんが、思い出したかの様に。
『あっ……それに前に言ってたじゃないですか〜私の故郷に来られる機会があれば、ご案内しますって』
「あーそういえば言ってたかも? 拉致られて来るとは思いませんでしたがね?」
私の言葉も軽くスルーされ、『じゃあ下に行きましょうか〜』と言いながら手を引っ張られ、女神さんの部屋から出た……がっ?!
「どうなってるんですか!」
と思わずツッコミを入れてしまった、いきなりだが何を言ってるかというと、部屋を出たら古きよき昭和の一軒家の様な風景が飛び込んできた、日本人としては
落ち着く光景で、祖父母の家を思い出した……しかしだ、女神さんの部屋は、お城に住む姫の様な部屋だった、1歩出ると祖父母の様な家だ……どうなってるんだ?
『え?私達が住まう世界は自分の部屋は、広さや形や外の景色を自由に出来るんですよ?』
「何そのオーバーテクノロジー……部屋はって事は、この家自体は昭和の一軒家で統一されているって事ですか?」
『残念ながらね……神の世界を統治してる、超神様が日本の昭和の風景が好きだから、という理由でこうなってます』
「超神様っているんですね……やっぱり神とは常識から異脱してますね? 常人では無い考えの方が多いです」
『そうなんですよね……あの老耄がっ!
早く引退すれば、平成の街並みとかになるのに……
今、日本に有る観光施設は全部あるのに、この昭和の風景で台無しなんですよ!』
「女神さん……異脱してるのは貴女もですからね?分かってます?」
女神さんが『私なんかまともな方ですよ!ルリちゃんなんて……』と、言いかけた瞬間、魔王さんがいきなり現れて『おいコラ変態!何を勝手に人様の?人じゃないが、私の秘密を口走ろうとしてるんだ?!』
彼女は驚きもせずに、ニヤニヤしながら。
『別に良いじゃないの〜メルティアちゃんは誰かに言うタイプじゃないわ?』
『そういう問題じゃねぇー!恥ずかしいの!分かんねぇのかよ!』
『怒ったルリちゃんも可愛うぃ〜ただ弄ってるだけよ?言うつもりはないわ』
『うぜぇ……いつか絶対に殺る』
「おはようございます、魔王さんもコチラに来られてたんですね?」
『あぁ……おはようさん、急にメルティアの気配が無くなったもんだから、死んだのかと思ってな……そしたらこの変態が拉致してる事に気がついたから追いかけてきたんだよ!』
「それはお手数お掛けしました……」
『メルティアが謝る事は無いんだが、悪いのは100%この変態だからな!』
『えー取り敢えず、下で朝ごはん食べましょ? 2人とも行きますよ?』
『腕を組むな!離せ!暑苦しいし…変な所触ってんじゃねぇ!』
という流れで下に行き居間へ向かうのだった。
そして、女神さんがお姉さんらしき人に、挨拶をした。
『お母さ〜ん!おはよー』
まさかの母親だと!? 若すぎないか?!
『あら?おはよう、今日は早起きね?ルリちゃんも朝ごはんどう?食べていく? あと後ろに居る可愛い娘は誰?』
この流れは慣れているのか、魔王さんは『では、ご相伴にあずかります』と、座布団にちょこんと座る。
そして女神さんは私の方に手を向け。
『この子は私が今統治している世界でね?国を守ってくれる勇者なのよ!そして、ルリちゃんを倒してくれる存在なの』
そして私は営業先で挨拶をするサラリーマンばりのキリッとした顔で。
「初めましてメルティアと申します、娘さんには世界の方で大変お世話になってます、よろしくお願いします」
すると女神母は、ニコニコ微笑みながら。
『あらそうなのね?礼儀正しい子ね〜感心するわ!しかも物凄く可愛いじゃない、取り敢えず朝ごはんを皆で食べましょ?』
自己紹介も終わり、女神さんのお母さんが作った朝ごはんを頂く、それが物凄く美味しい……シンプルな和風の朝食だが久しぶりに食べれて感動だ、しかし女神さんのお母さんは、女神さんに引けを取らないくらい美女でこの母にしてこの娘という感じだ。
すると急に、女神母が紙を数枚取り出しながら。
『エリちゃん、お父さんからね?温水プールの招待券貰ったから3人で行く? メルちゃんとルリちゃんの水着写メを〜撮ってくるなら、タダであげましょう……ムフッ!』
すると変態(女神)は、軍隊の方でもビックリするであろう敬礼をしながら。
『お母様!その任務!このエヴュリス·サーライト·ミカエリスの名の元に!必ずや成功させると誓いますわ!!』
母親に、今から戦場に赴く戦士のような気概を見せて、女の子の水着姿を撮ろうとしている女神さんで、
こういう親だから子がこうなるのかと納得した。
親子から朝ごはんを食べている時も、ねちっこい視線を浴びせられていたし……すると危機を察知した魔王さんが、慌ただしくこの場から逃げようとする。
『ご馳走様でした!おばさん、私は用があるので帰ります、それでは失礼しまっ……』
女神母はそれを見逃さず、司令官よろしく、みたいな感じで、前に手をバッと手を突き出しながら。
『エリちゃん!ルリちゃんを捕まえて!逃がしたらチケットは無しよ!』
それを聞いた女神さんは、驚愕な表情を浮かべ、肉食獣の様に目を光らせながら、魔王さん元い、ルリちゃんにロックオンしつつ。
『何と?!サー!イエッサー!分かりましたわ!
その様な事態は許されませんわ!』
魔王なのに、宿敵と戦う主人公の様な感じで。
『クソッ!流石に早いな……こういう時の奴は、マジでヤバいな!』
その光景を見ていたら、つんつんと…私をつついてくる人が居る、しかし近くには1人しか居ない、そう!女神さんのお母さんしかいないのだ……そしてボソッと耳元で呟いた……悪魔のように。
『ルリちゃんを〜確保するのを手伝わないと〜
貴女をこの世界から出さずに、ウチの娘にして〜
着せ替え人形にするわよ?うふふ……』
「ひぃっ!?」
私はどうすれば良い!どっちを選んでも魔王さんに怒られるのは間違いない!
「魔王さん!ごめんなさい!!」
と言ってからタイミングを見計らい、腕輪を外して魔王さんにボディーブローを打ち込んだ…
『ぐはっ!私の隙を突くとはな……』
とラスボスらしいセリフを吐きながら、ゆっくりと私に倒れ込む、そして変態親子はでかした!みたいな笑顔で、親指を立ててこちらを見つめてきたのだった……
『『さぁ〜ルリちゃ〜ん!お着替えしましょうね〜』』
と手をワキワキしながら、親子で無抵抗の魔王さんの服を脱がした、そこには芸術と呼べる様な美しい裸体があった……そこからパシャパシャ写真を撮りまくり、色んなポーズを取らせ、また撮るという鬼畜の所業をこの変態親子は厭らしい顔でやっているのだ。
魔王さんごめんなさい!私はこうするしか無かったんです!それからしばらくして。
神の世界の温水プールの、ゴッド!オールサマーパークに着いた……そして強姦魔(娘=女神さん)は、白いワンピースを揺らしながら、スキップをして先導して立ち止まり、笑顔で後ろを振り返りながら。
『さぁメルティアちゃん!着きましたよ!たっぷりと遊びましょう!』と、子供のようにはしゃいで楽しそうだ。
魔王さんはというと、私がおんぶして連れて来ている、ちなみに私の服装は女神さんの御下がりを借りている、メイド水着のままだと思った方、路上でそんな格好で歩く人がいたら見てみたい!と言ってやりたいが……そういえば私は路上を歩いていたし?! 決闘場で戦ったりもしていた……ただの露出狂じゃん!私!! と、過去を振り返り悶えていると? 背中から、黒のタンクトップにダメージジーンズの、ショートパンツの美少女ヤンキーが、痛みで目が覚めた様で、呻く声がしてきた。
『あ……痛えっ』
それに気が付いた、もはや女神と名乗って良いのか分からない存在が、嬉々としながら。
『ルリちゃん!やっと起きたのね? 今からパリピなギャルの如く遊ぶわよ!』
『魔王さんごめんなさい!悪魔には逆らえなくて……』
『不穏な言葉が聞こえたから、逃げてやろうとしたら変態と戦闘する羽目になって、メルティアに隙を突かれて、ボディーブローを食らわされたな……謝んなよ私の運が悪かっただけだ……』
『だから諦めて私達と遊びなさい!』
『もう逃げねぇから安心しろ……変態、それとメルティア!この魔王をボディーブローで気絶させた奴は初めてだぜ?』
抵抗しない魔王につまらなそうに『なら良いんだけど?』と言う。
それで私は褒められるとは思ってもみなかったので、動揺が入った「は……はい?ありがとうございます?」という返事になってしまった。
すると魔王さんは笑顔で『メルティアはやっぱり面白い奴だ』と、言葉をこぼす。
それから3人で更衣室に向かって歩いていき、更衣室の前まで来て、前世がオッサンの私は男子更衣室に自然な流れで2人と別れて入ってしまったのだ……
『うぉっ?!なんで女子が入って来るんだよ!』
『マジか!というか可愛いじゃん!』
『わざとなのか?』
『かなりタイプだ……何処の所属の天使だ?』
「すっ!」
『『『『す?』』』』
「すみませんでした!!間違えたんです!」
と駆け足で去って行くのだった。
『あら?メルティアちゃん何処に行ってたの?まさか……男子更衣室に入ったの?』
「そうなんです元男なのでつい……間違えて」
『そうなのか?!初めて知った……天使共に変な事されなかったか?まぁメルティアなら大丈夫だろうが』
すると女神さんは、ゴゴゴゴゴゴゴッと、聞こえて来そうな圧を身体から放出し、目が笑ってない笑顔で。
『メルティアちゃんのお肌に触れていたら、塵も残さず焼き尽くす所ですが、どうなんですか?』
「ご心配ありがとうございます、何かされても、触れられてもいませんので、笑顔でこの世界を今から滅ぼします!みたいな魔力を放出しないで下さい! 他のお客さんがビビってます……」
『なら良いんだけどぉ〜?あら?ごめんなさいね……うふふ』
という流れが有り着替えてプールへ
向かうのだった……
何と!外伝は2部構成です!
というか初です本編は一区切りするのに(笑)
次回!また更新します何も無ければ