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女神と魔王が何故か転生した私に絡んでくるんです…  作者: 蔵ノ宮 辰秋
異世界に着いた様でして?不幸の始まり
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冒険者相談所に行ってみた


#17 冒険者相談所に行ってみた



女将さんに許可を貰った後に、仲間を集めやすい場所とか、 募集など出来る所があれば、教えて欲しいと相談してみたら、冒険者相談所という国営施設があるらしく、そこに登録すれば色々とサービスを受けれるというのだ、女将さんから旅支度用のお金(お給料+心遣い)を頂いて、お礼と店の人に宜しくお伝えくださいと言い、店を出たのだった……。


「メルティアさん!今から冒険ですね」


そういえば、私はこの街から1歩も出ておらず、異世界なファンタジーを微塵も感じさせない日々を過ごしてきたのに気付いてしまい、少々凹んでしまう。


「そうですね…今まで冒険の【ぼ】の字もしてませんし、使命があるにも関わらず」


リクさんは元気付けようと、胸の前に両腕グッっと寄せながら。


「気にしないで下さい!お店で働く事は、実は大事な事だったんですよ!人生の出来事に無駄なんてないって、シスターが言ってました」


そんな励ましに私は癒されつつ礼をのべた。


「ありがとうございます。

そうですよね……こうしてリクさんという仲間に出会えた、それだけで意味があったと今は思いましょうか」


そう言うと、彼女は照れながらも嬉しそうに。


「そう言ってくれたらリクも嬉しいです」


こんな話をしていたら、冒険者相談所に着いたようだ、大きな扉を2人で開けた……瞬間!ギロッとガタイの良いマッチョの大男やら、ボディービルに出ていそうなお姉さんが、殺気だった様子で見てくるではないか、正直怖い……リクさんは産まれたての小鹿のように、涙目でぷるぷる震えている、可愛い……


私は相談所じゃねぇ!と心の中で突っ込んだ、相談したいな〜という雰囲気では無い、荒くれ者が集まる西部劇の舞台に来たような感じだ、少女2人が出入りする様な場所じゃない、場違いにも程がある……職安みたいな所を想像していたためか、凄い居ずらいし帰ろうか悩んでしまう、とりあえず受付っぽい人に声をかけるために、リクさんの手を引っ張って行く


「よう……いらっしゃい、可愛らしいお嬢ちゃん2人が、何しにこんな所へ来たんだ?」


「あのーすいませんが……相談所に登録したいんですけど」


「お嬢ちゃん達……悪い事は言わねぇ、今すぐママの所に帰りな」


「母はいません!ここで仲間を集めて、ある人を倒さないと行けないんです!」


申し訳なさそうにスキンヘッドのお兄さんが


「それは……すまんな、しかしお嬢ちゃん達は戦えるのか?そうは見えないが?」


そう聞かれた私は、しれっとした感じで。


「それなりに戦えると思いますよ?」


あまりにも平然と言う少女が面白かったのか。


「あっはっはー!!これは面白い!真顔でそんな事を言うとはな……おい!誰でもいい、お嬢ちゃんの相手をしてやれ!」


「ブヒッ!オデっやる!ぐへへへぇ」


ドシンッ!ドシンッ!と2mくらいあるメタボな男が近づいてくるではないか、正直戦いたくないしかも……ニヤニヤして気持ち悪いし。


「おっ!デイブの奴か……お嬢ちゃん逃げるなら今のうちだぜ?」


「いえ、やります! お兄さん? 決闘のルールの確認したいんですが、良いでしょうか?」


最初に会った時とは比べられないくらいに、にこやかに。


「ヤル気満々かぁ……大した自信だ! ここの地下にある決闘場を使う、後は相手がギブアップしたら追撃しない事、出来れば殺さない事だな……半殺しくらいが望ましいが……まぁ、殺しても牢にぶち込まれる事は……あんまりないな」


おいおい……殺ってしまったら牢屋に入る可能性が有るのか、止めときゃ良かったかな〜速攻で勝負を決めよう……と言うか、水着メイドのままなの忘れてた!終わったら防具屋に行こう……


「ブヒヒヒッ……お嬢ちゃん!たっぷり可愛がってやるからなぁ〜」


気色の悪い感じに言われたのに対し、無表情で。


「お手柔らかにお願いします」


その様子を見ていた受け付けのお兄さんは、何故かツボったらしく、笑いながら。


「ぶっ!お手柔らかにって……ほっ本当に面白い嬢ちゃんだな……では開始だ!!」


「ぶひぃぃぃぃぃー!!」と言いながら突っ込んでくる、デイブさんを私は!


「我!汝を時空の狭間に閉じ込めん!

ゼクンドゥ·クローズフロア!」


そしてデイブさんを空間に閉じ込めた私は、その空間に行き、火の玉を乱射したり、雷の魔法で生成した剣で斬ってみたり、動かなくなったら顔面をボコボコに殴りつけてから、空間の中に居た瀕死の見るも無残な姿のデイブさんを出したのだった…会場にいる全員が「ひぃっ!?」とか「マジかよ…」やら「あれ…死んでね?」みたいな様々な反応で驚いているようだ……


「どうでしょうか?それなりに戦えると思うのですが、如何でしょう?」


あまりの出来事に頭の中は大混乱中で、怒気混じりの荒っぽい口調で。


「それは分かったが……おい!嬢ちゃん!急に消えたり現れたりどうなってんだ?!デイブの奴は、この相談所で4番目の猛者だぞ?!」


その問に対して私は、淡々と説明をして、自己紹介をした。


「空間魔法と時の魔法を合わせてみたんです、なかなか難しいものですね? 私はメルティアって言います、ただの普通の記憶喪失の女の子ですよ?」


未だ混乱中だろうが、話を進める為に彼は慌ただしく。


「メルティアの嬢ちゃんが強いのは分かった!だが……普通の女の子は、こんな魔法使わねぇよ!記憶喪失ってのも気になるが、取り敢えずここに登録してやるよ」


私は受け付けのお兄さんに「ありがとうございます」と、一言礼を言ってから事後処理を任せ、リクさんに「リクさん?大丈夫?もう終わったよ?」と声をかけた。


今まで放心状態だったので、身体をビクつかせ。


「はひぃっ?!終わって?ん?」


そして私はつい先程にあった事を説明する。


「そこの受付のお兄さんが、実力が分からないから誰かと戦えと言われて、先程デイブさんという方をボコボコにしたので、登録させてくれるそうです」


聞き覚えの無い単語にクエスチョンマークを頭から出して、可愛らしく小首を傾げてから、お礼を言ってきた。


「ぼこぼこ?ごっごめんなさい!リクが怯えてるうちに、そんな事になってたんですね……ありがとうございます」


「どういたしまして、気持ち的にはわかるので、しょうがないですよ」


それから登録用紙に記入して、冒険者相談所に無事に登録出来たのである……防具屋に行こう。



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