女将さんに許可を得に…
#16 女将さんに許可を得に
リクさんが仲間になったので、女将さんに報告をしなければいけないのだ、億劫である……何故かと言うと、ただでさえ人が足りない現状で、女神さんのせいで指名制度なんてものが確立されてから女の子達は、結構大変な状況になって、ヒーヒー言っているのだ、そんな状態で、指名No.1(メルティア)と女将さん情報で、幼かわいいロリぷに系女子で、ロリコンの客からの沢山の指名数を稼ぎ、ランキング第3位のリク·モンブラウン!!付いた二つ名は、【ロリコンウイルス】らしいです……理由はロリコンでもない人もロリコンに変えてしまうらしい、そんな2人が消えたらどうなるか……怖い。
そして私は通信魔法で女将さんを呼び出す……
《メルティアですが、女将さん応答願います》
《メルティア? 何かしら? さっき部屋から出たと思ったんだけど……忘れ物かしら?》
《すみませんがお話が有りまして、部屋にまたお邪魔してもよろしいでしょうか?》
《まだ部屋に居るから来てちょうだい》
ありがとうございます、と言ってから部屋に向かうのであった。
--因みに私の二つ名は、【冷血の戦女神】と呼ばれているらしい、理由はデートに誘ってきたり求婚してきた男性や女性に「勝負で勝ったらいいですよ?」と軽く言ったのが原因で、次から次へと来る人を無表情で倒していき、1000人くらい相手をしたと思う、きっとそこから来てるのだろう、そんな事を考えていると、女将さんの部屋に着いた。
「「失礼します」」とリクさんと一緒に入る
「あら?リクちゃんも一緒なの?それで話って何かしら?」
「えっと実は…」と言おうとしたらリクさんが。
「メルティアさん!リクから言います!」
「ごめんね? ありがとう……」
「大丈夫だよ?リクが決めた事だからねっ?女将さん、それでお話しなんですが、メルティアさんと一緒に、使命を果たす旅に付いて行きたいんです! お休みを下さい!」
「えっ?!リクちゃんも付いて行くの?大丈夫なの?危険な旅よ?」
「メルティアさんからステータスを確認してもらいましたし、もう決めちゃいましたから」
「そうなのね……しかし、ステータスを見れる事にびっくりだけど、こう言うのは失礼だけど、リクちゃんが戦えるようには見えなくてね……」
「えへへぇ〜そうですよね、自分でも驚きましたよ…その辺はメルティアさんに説明してもらった方が良いかも?ですよね?」
「じゃあ私の方から説明しますね。
リクさんありがとうございます」
それから私は女将さんにリクさんの潜在的な能力や、ココが凄いって思うところなどを説明していった、リクさんに、言っていい内容かを確認をしつつ、お爺さんの事とかを伝えていった。
すると女将さんはえらく驚きながら。
「えぇぇ?!リクちゃんエルフなの!?」
リクちゃんは訂正する様に。
「いえ……正確にはお爺さんがエルフらしくて」
女将さんは興味深そうに、嬉々しながら。
「そんな事まで分かるのね〜メルティアさん、良かったら私も見てくれないかしら?知らない自分に会えそうな気がするわ!勿論、使命を果たす旅には参加なんてしませんよ?」
「付いてくると言われても困りますね、店がありますし、では! 我……汝を見通せし真実の目よ、開眼せよ!ステータスオープン!」
名前 アヤメ·ユキノジョウ 年齢 28
種族 ジャパンハーフ Lv72 T165 B 93 W 56H 86
体重 ひ·み·つ、でも本当は……着物15着分くらい
HP500 MP 430 攻撃力 800 防御力 720
すばやさ 690 かしこさ 53 運 100
スキル 和の心 大和撫子 女子レーダー
え?ちょっとまて…女将さん半分日本人なんだけど?という事は?私みたいな転生者が、ユキノジョウさんのお母さんかお父さんと出会って、愛を育んで生まれたって事か? しかも、着物で分からなかったけど、凄いグラマーな体型みたいだ、脱いだら凄いのよ? みたいな感じか……しかし毎度思うが、体重が想像しにくいな……仲間にしたいくらい強い、うーんと悩んでいると。
「メルティア?どうかしたかしら?何か変な所でもあったの?」
「変な所と言うか言いづらいといいますか…」
「包み隠さずに言ってください、そんな風に言われると余計に気にしてしまうわ、どんな事でも受け入れる覚悟は出来ています!」
しかしどう言おうか…ユキノジョウさんの親は、異世界の民ですって言うのか?しばらく悩んで……
「アヤメ·ユキノジョウさんにご質問します」
「えっ?!私…名前言ったことあったかしら?えーと、ごめんなさいね?驚いてしまって、ええどうぞ質問、よね?」
「御自分の名前について、不思議だな?とか疑問に思いませんでしたか?」
「それは何度もあります、この国で珍しい? いえ、同じような感じの名前すら、聞いたことも無い感じですね……身体が大きくなるにつれて、それが段々増えていきましたね」
「これは飽くまでも私の朧気の記憶なのですが、女将さん……いえ、ユキノジョウさんのご両親のどちらかは、この世界の人ではないかもです、何故そう思うかと言うと、種族の所を見たらジャパンハーフとありました……」
「じゃぱん?聞いたことも無いですね?それがどう繋がりが?」
「私の記憶の中に、ジャパンという単語がある事に気が付いたのです、という事は私もユキノジョウさんの親と同じ所から来た、という仮説を立てられます」
「なるほど……メルティアさんは私のステータスで、聞いたことあるような単語を見つけたと」
「もう1つあるんです。理由としては、今ユキノジョウさんが着ている衣装は、ジャパンに伝わる【着物】という物なんです」
「この服は父上が母上にプレゼントをした衣装で、お下がりで頂いた物なんです。きものって言う名前なのは知っています。
父曰く、思いやりの心である【わの心】忘れぬようにと、思いを込めたものらしいです」
「着物も実は記憶にありまして、という事はお父様が異界の民という事でしょうね?スキルにも和の心や、大和撫子もありましたし」
「父が母の事を、ヤマトナデシコと称えていましたね……そういえば、どう言う意味かは分からないんですが……」
「ジャパン……いえ、日本で清楚で美しい理想の女性を指した言葉ですね。
か弱いながらも品があり、凛々しい所が有るユキノジョウさんにぴったりだと思いますよ」
「あっ……だから私はこの国じゃモテなくて、今まで独身なのね……」
「ユキノジョウさん美人でスタイル良いし、この国でも和の心とか大和撫子の良さが必ず分かる時が来ます!海外の方からかなり人気でしたし、日本人女性は大丈夫です、私が男(身体も)ならほっときませんよ?」
そう言うと嬉しそうにしてから、色っぽい笑みを浮かべながら。
「メルティアに言われたなら信じましょう……コレで誰も貰い手無かったら、責任とってもらいますからね? うふっ」
という感じで報告が終わり、無事に旅にリクさんをつれて行けそうだ……良かった。