突然の…
# 14 突然の…
--皆さん、おはようございます、こんにちは、こんばんは!どうもメルティアです、年齢は前世も合わせて48歳です! 突然、誰に挨拶をしているのか? とか、壊れたの? 馬鹿なの? 死ぬの? と言われても、そうなのかもしれませんし、分かりません……ある事を女将さんに言われて悩んでまして、その事について話そうと思います……王子殿下や姫様や変態さん(女神さん)や魔王さんが、来店されてから数ヶ月がたった時の事です。
「お客さん多いですね?」と、リーネさんに声をかける
「特にメルティアは大変でしょ?指名とか来てるのよね?」
「そうですよね……そういう指名とか、最初来た時は
無かったのに、どうしてキャバクラみたいな事になるんでしょうか?」
「きゃばくら? それは何んなの? 初めて聞く言葉だけど気になるわ」
「あーすみません!知らないですよね、記憶があやふやなのですが、ココに来る前に居た所で、そういう場所があったような? って思い出しまして、女の子がお客さんの隣に座りお話ししたり、色々サービスしたりするというもので」
「なるほどね…メルティアの記憶が戻りつつあるの? 女将さんがそのお店の真似をしている、という可能性はどうかしら?」
「いえ…たまにこういう風に、何か思い出したりするんですが分かりませんね、確かにその線は有るかもですね、女将さんがキャバクラをどこかで知って真似をしたんじゃないですか?」
――多分女神さんあたりが余計な事を吹き込んだに違いないな…本当にあの人何がしたいのか分からない。
という会話をしていると通信魔法で女将さんの声がした。
《メルティア?聞こえるかしら?》
《はい!こちらメルティアです。何か御用でしょうか?》
《ちょっと私の部屋まで来てくれない?伝えたい事があるのだけど》
「はい、分かりました」と言い、通信が終わった。
--何だろう?それとも女神さんがまた変な事を企んでいるとか?もしかしてクビとか?しかしながら上司からの呼び出しは怖いものだ…前世でも所長やら社長からの呼び出しはあったが慣れる事はない、たとえ良い話しでも怖いのだ、何か1つ粗相をすればその場でクビもありえる、幸いにもその時は、接待ゴルフや釣りなどのお誘いだった……あれこれ考えていると着いてしまった。
ノックをしてから「どうぞ」と言われてから入って行った…
「失礼します!」
「悪いわね、急に呼び出して」
「大丈夫です、何かありましたでしょうか?」
「実はね天の声様、もとい貴女には女神様と言った方が良いかしら?そちらからお告げが来まして、最近になって、闇の気配が着々と強まっています。
詳しくは言えませんが、それらを阻止するにはメルティアさんに課した使命を遂行してもらわねばいけません!なので、しばらくメルティアさんに店を休みという形で、任務遂行を優先する様に伝えて下さい……別にルリちゃんから言われた〜とか、脅された〜とかじゃないですからねっ!?メルティアちゃん!!との事でして」
「ええ分かりました、それでは私はしばらくお休みして、女神さんから受けた使命を遂行して欲しいと言うことですね、他に何か言われてませんでしたか?」
「特に他にお告げはありませんでしたよ?頑張ってくださいね?必ず帰って来て…また一緒に働ける事を祈ってます」
軽く死亡フラグを立てられつつ、「はい!」と言って、部屋から出た直後に、見計らったようにあの人の声が聞こえてきたのだ……
『メルティアちゃん!良くぞ…バーサークした女神であるこの私を…意図も簡単に倒しましたね!流石私が丹精込め作っただけの事はありますね!あと、床に叩きつけられた時、基本的に私は攻める方が好きなんですが、そっちに目覚めてしまいそうになるくらい、痛気持ちよかったですね!はぁはぁ///』
「お誉めにあずかり光栄です、しかし咄嗟にしたので、手加減とか出来なくて、床に叩きつけた日の後から現れないので、殺してしまったのかと思ってました、まぁ生きていたのが確認出来たので、ほんの少しだけ罪悪感に囚われていたので安心しました」
『まぁ女神は基本的に不老不死なので、首の骨折ろうが死にませんよ?まぁ普通の人間なら確実に30回以上は死ぬダメージを一気に受けたので、回復するまでにそれなりの時間がかかりましたが…【てへぺろ】ほんの少しだけって……メルティアちゃんが冷たいです!ツンデレのツンの部分が激しいっ////』
「それは、大変でしたね?すみませんでした…ごめんなさい、じゃあ次にそういう機会があれば、回復出来ないくらい全力で叩き潰しますね? あと、何かあるんじゃないですか? 魔王さんの討伐について助言とか、伝えたい事とか」
『だんだん言動がルリちゃんに似てきましたね……メルティアちゃん……悲しいです。
ごほん!では、おふざけはここまでにして、メルティアさん魔王討伐は1人では無理です、いくら強くても何らかの対処はしてくるはずです、 なんてったってルリちゃんが指揮する訳ですから』
「じゃあどうすれば?」
女神さんは至って真面目なトーンでこう答える。
『簡単です!仲間を増やせばいいんですよ、メルティアちゃんが可愛い笑顔で、仲間にしたい人に近づいて、「私の為に死んで?」って微笑めば、快く魔王討伐に参加してくれますよ?』
「とりあえず分かりました。
じゃあ今から仲間集めですね……頑張ります!というかそんな頼み方は絶対にしません!」
『え〜……1番確実な方法だと思うんですけどね〜私が冒険者なら即答で仲間になりますよ? とりあえず頑張ってください! あと仲間にするなら女の子がいいですね〜男は見てて楽しくないですし!メルティアちゃんが襲われるかもしれませんし……危ないです!私なら襲っちゃいます!まぁ女でも過激なスキンシップをする可能性大です!ふひひひぃ……』
そんなド変態に呆れつつも。
「まったく……とりあえず、良さそうな人を見つけますよ」
『あともし男を仲間にされる場合は、今着てる水着メイドを装備していれば、襲われそうになっても雷撃が落ちるので大丈夫ですよ? 実はその服はそこら辺で
売ってる高価な防具よりも、格段に性能が良いので、お使い下さい』
「確かにそれは良いですね、いやでも…とりあえずこの服は頂きます、このままじゃ外を歩くのは嫌ですが何とかします、ありがとうございます」
という会話をして
今から仲間を集めてやっと物語が動き始めます…