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女神と魔王が何故か転生した私に絡んでくるんです…  作者: 蔵ノ宮 辰秋
異世界に着いた様でして?不幸の始まり
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魔王VS姫

#13 魔王VS姫



女神さんと王子殿下の勝負は、女神さんが勝ってしまった……そして次は? 最初から勝敗を分かっていた様に、ぼやきながら魔王さんが姫様に。


『しかし王子殿下には、相手がかなり相性が悪すぎだ、アイツに口で勝てるやつはそうそういない、さて姫様は、(あたし)とどんな勝負しますかね?』


「そうですわね……貴女のような人と、正面から直接戦闘を行うのは無謀ですし、メルティアがどうすれば、魔王を討伐出来るか? なんていう議題はどうでしょうか?」


『あははは! 姫様は面白い事言いますね? 確かに直接戦闘をすれば……勝率は0だ、まずその発想が出るあたり姫様らしい、如何に()()()()があったとしても、あたしには勝てない、じゃあその議題にしましょうか、どうすれば(あたし)を倒せるか?』


「ええ、ではそのように……ヴァーゼクリウス様が思う、メルティアがどうすれば貴女を倒せるか? 案はございますか?」


『そうだな……今の状態でもいい所までは戦いそうだ、 しかし戦闘経験0じゃいくら能力高くても、勝てないな絶対に……センスってもんが必要だ、(あたし)の部下達をだな〜メルティアに十二魔神将を一気にぶつけて戦わせるのは?』


それを聞いた姫様は驚きつつも冷静に、こう返す。


「あら?そんなに部下がいらっしゃるとは……しかし寝込みを襲うなんて事はしませんわよね? この街が崩壊してしまいます……このお店は気にってますので、被害が出ない場所で、お願い致しますわ」


そう言われた魔王さんは、少しいじけた様に。


『あーそうだよな、あいつら全員が暴れても被害が出ないで安全に戦える場所か…(あたし)の城しかねぇな!あははははは!はぁ………結局お預けかよ…しゃあない!姫様は何か案はありますかね?』


考えた末に、自分の城でしかメルティアを鍛える事が出来ないと気付いて、落ち込んだ……そして気を取り直し、姫様に回答権を渡す


――良かった……寝込みは襲われないし、十二魔神将さん達が一気に襲って来たりなんて事は無いようだ、良かった……


少し考える様なポーズを取り、姫様は思い出す様にして。


「そうですわね……国が管理してある試練の塔というのがありまして、そちらにメルティアを修行させたり、賢者がいる祠で住み込みで学べば、貴女を完膚なきまでに倒せるかと、まぁそんな事をしなくとも今の状態でも、身体だけのぶつかり合いだけなら勝てますわ?きっと……」


魔王さんは感心してから、何かを思い出す様にニヤッと、笑いながら答える。


『ほーそんなもんが合ったのか……知らなかった。

確かに賢者は強かったな……(あたし)の魔法を相殺するやつなんて、今まででそいつくらいだ、しかし身体だけのぶつかり合いなら(あたし)に勝てるか……いくら()()()で分かるとはいえ、舐められたもんですねぇ? クックック……』


しかし姫様は、あっけらかんとした顔で、貴女こそ何を言っているの? とも言いたげに。


「別に舐めてなんて思ってませんわ? 事実ですもの、貴女が今の状態から更に強くなる事も、お見通し……」


ひゅぅ〜っと口を鳴らし、可笑しくてたまらないといったふうに魔王さんが嬉しそうに。


『いやぁ〜流石、魔眼持ちは違うな……そこまで見通すのか〜メルティアには悪いが、姫様が勇者の素質があればねぇ〜面白い勝負が出来たかも知れないな?』


代わりましょう!!是非とも姫様お願い致します!という心の声は伝わらず、ちっとも残念そうでは無さそげに、冗談っぽく。


「そうですわね、もし私が勇者ならばこの場で貴女を討伐すると思いますわ、しかし現勇者はメルティアです……我慢してくださいな? 私は非力の、か弱い姫ですので、ふふ」


やられた〜とばかりに額を抑えて、いい笑顔で。


『いやぁー参った、降参だ!(あたし)の負けだ! 姫様、メルティアをよろしく頼むな? 最強の勇者に育てて、あたしを楽しませてくれるような戦いを、期待してるぜ? 』


まさかの降参に、呆気を取られて驚きつつも、少し嬉しそうに。


「あら?予想外ですわね?貴女が負けを 認めるとは思ってなかったので驚きですわ? それに関しては本人次第と言いますか、 メルティアの頑張りなのでお約束は出来ませんわ、ねぇ……メルティア?」


「え? あっはい! 姫様の御期待に応えるべく精進致します!魔王さんに幻滅されない程度には強くなりたいです!」


『相変わらずメルティアは真面目だな……いい協力者が居て良かったぜ〜……まぁコレで安心だ、アイツ(女神)に任せてたら着せ替え人形にされて、物語が終わる気がする』


姫様は、何だか認められた気がして嬉しそうにしていた。

そして彼女は魔王さんに、自分の事について疑問に思っていた事を尋ねてみる。


「ヴァーゼクリウス様、1つ質問よろしいですか?この魔眼についてですが、コレは遺伝的なものなのでしょうか? それとも天性的なものなのでしょうか?」


魔王さんは『良いですよ? 答えましょう』と、ニヤリしてから説明に入る。


『それはな遺伝的な部分もあり、天性的な部分もあるな、姫様の御先祖さんに人ならざる者との交わりが有り、そいつが魔眼持ちだった、それでだ……覚醒遺伝的な要素があって、姫様が血を濃く受け継いじまったって感じだな、魔眼は基本的に魔やエルフにしか天性的に現れないようになっているからな……』


「ありがとうございます教えて頂いて」


『別に礼はいらないがよ?勝った報酬って感じか?そうしてくれ』


「ええ…」とにこやかに勝負が姫様の勝利に終わった……が?


今まで大人しくしていた女神さん(ド変態)が待ってましたとばかりに、姫様にテンション上げながら声をかける。


『ひーめーさーま? 勝負、しましょう! メルティアちゃんを賭けて何にします? ローション相撲がいいですか? 野球挙がいいですか? 水着で騎馬戦がいいですか? さぁ! どれにします?』


「お断りします、後は勝負の内容が分かりませんし……(前に感じたこの恐怖は、この方から発せられた物、身の危険を感じますわね……ゾワゾワします)」


逃がさないですわ〜とばかりに、何かを揉んだり、触るような手つきで、にじり寄りながら、姫様に高らかに気持ち悪く、宣言する。


『姫様? 安心して下さいませ、私が!手取り足取り教えますので! ルールを……やり方を! はぁはぁ……////』


あー女神さんがド変態モードになっている、このままじゃ姫様の貞操が危ない! 深い心の傷を負ってしまうかもしれない、若干手遅れな気がするが……


「女神さん? ちょっとよろしいですか?」


『メルティアちゃん?!なんですか!?』WAKWAK


姫様から距離を取り、離れていき、試しに私と女神さんだけを覆う空間を作り、周りから見えなくしてから腕輪を外す。


『やっと私と結ばれたくなったんですのね!』


と言いながら興奮して女神さんが飛びかかって来るのをアイアンクローで「ガシッ!」止めてから、そのまま地面に「ガン!」と叩きつけて、催眠魔法を唱えたのであった……


「ふぅ……姫様もう大丈夫ですよ? 眠らせたのでしばらくは起きませんから……ん?」


すると姫様らしからぬ、顔をぐちゃぐちゃにしながら泣き、ドタドタドタと足音を立てながら姫様が私に向かって突進してくる。


「あっ……あっあぁぁぁぁぁ!!怖かった!怖かったですわ!」


と、言いながら抱きついてきた姫様、確かに怖いですよね……さっきのあれも一か八かで出来るか不安だったし、私も怖かった……姫様の頭をなでなでする。


先程の戦闘を観ていた魔王さんが、テンションが上がっているのか、嬉しそうに話しかけてきた。


『メルティア〜あの変態を眠らせたのか凄いな! いやぁー面白いのが見れた! これは戦うの楽しみになってきたな!』


あはは、「お手柔らかにお願いします」と答えた後に、姫様をなでなでしながら王子殿下の相手をしたり、魔王さんとお話をしたりして飲食の時間が終了し、お帰りの時間になりました。

女神さんはと言うと魔王さんが空間魔法を開き、ゴミを投げ入れるかのようにゲートにポイッとした、その後に王子殿下と姫様は迎えの馬車に乗り名残りおしそうに帰宅していき、

魔王さんは『じゃあな!』 と言って飛んで消えた。

そして長い1日が終わった、疲れた……

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