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女神と魔王が何故か転生した私に絡んでくるんです…  作者: 蔵ノ宮 辰秋
戦争編!あの人だけは……
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説明文って難しい


# 94 同じ能力差で片方の動きが素人であれば勝てるらしい


女王陛下に襲いかかる魔王さん。

しかし普通の者ならばやられてしまうような速さと力なのだが?彼女はなんだかつまらなそうに攻撃を軽く躱して、欠伸をしながら彼を10mくらい吹っ飛ばす程の強烈なカウンターを打ち込む。


「全く、ふわぁ~…… 操っている者か呪いをかけた者がしょぼいせいでお話しになりませんね。

ウチのブラッティーダイヤフェンリルのリエルちゃんの方が余程ましですわね」


え?それは…… 動物虐待してませんよね?「さぁ!修行ですわよぉー殺すつもりでいらっしゃい」とか言って、返り討ちにして欲求を満たしたりしてそうだな〜とか思っていると?


「メルティア? 何か変な想像しているようですけれど、リエルちゃんは可愛いペットですのよ? 戦ったのは初めて会った時だけで、すっかり大人しくなってしまって、お願いしても練習相手になってくれませんの」


えぇぇぇぇっ!! それはつまり、初戦闘でブラッディーダイヤフェンリルさんは己との力量の差を見せつけられ、聖獣という誇りや自尊心をズタボロにされるくらいにフルボッコにされてしまって、とてもじゃないが再び逆らったり殺り合おうなどと思えないくらいトラウマを植え付けられたのだろう…… まだ見ぬ彼女? に心中お察しします。


「今度会ってみたいですね。 犬とか猫は好きなので」


「あらそうなの? 城の庭に放し飼いにしているから直ぐに見つかると思うわ。

未だに息子や娘とも仲良く遊んでいるの」


リエルさんは2人を小さい頃から見守ってきたのだろう。

というか魔王さん(呪)に申し訳なくなってきてしまう…… 相手というか私達が和気あいあいとペットの話をしながらボコボコに殴ったり、地面に叩きつけたり、斬ったり、魔法で追い討ちしたり、踏みつけたりと自分でしておいてなんだが散々な状態で、身体全体が傷だらけで腕は折れているのか両腕はぷらーんとしており、ラスボスなら持っていてもおかしくない代表的スキル、自然治癒なる能力も(レヴィジェンヌ)かさんのせいで封印されているせいか傷は癒える事が無いので酷い有様になっている。


「はぁ…… そろそろいい感じでしょうか」


女王陛下が溜息をつきながら何かを確認した様な仕草をとった後。


「我、汝の邪を払いて忌まわしき者を滅する者なり…… 呪いを解き放て! カースドブレイク、レリーズ」


そう唱え、頭を鷲掴みすると?先程まで操られていた彼が正気を取り戻したかのように。


『あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ッ!! 痛ェェェエエ工 …… 腕がぁぁぁぁっ、脚も折れてるじゃねぇーかよ!いつまでたっても自動回復のスキルも発動しねぇーし……… 』


今まで呪いのせいで自我や痛覚が無かったが、正気に戻った途端に蓄積したダメージの痛みがいきなり身体全身に走るわけで、のたうち回るのは無理もない。

その様子をまるで玩具を見つめる子供の様な目でレヴィジェンヌ様は邪悪な微笑みで魔王さんに。


「ようやくお目覚めですか? 私と対等に殴り合いが出来る貴方ともあろう人が、あんな雑魚の呪術で操り人形の様になるなんて、いったい何がどうなっているのですか?」


そう問われた彼は後ろめたい事がある子供の様な顔で。


『言わねぇ……特にお前みたいなアイツと性格が別の意味で似てい

る奴には死んでも言いたくない』


「あらあら、アイツとはあの方の事でしょうが、女神と似ていると言われたらなかなかに嬉しいですが、問題はその人が変わった性癖の持ち主の方なので喜べませんわね」


『癖が違えどヤバさは一緒だよっ!! さっさとスキル封印を解除してくれや……』


「それは出来ませんね、呪術師とのリンクがまだ完全に切れていませんし、首謀者の名前も聞いてませんのでお断りします」


『言いたくてもプロテクトされてて無理なんだよ!! じゃあ、さっきの魔法をメルティアに撃たせれば事が済みそうだが?』


「弱いくせに面倒な相手ですね…… 確かにメルティアにやらせたら手っ取り早いといえばそうですわ。

貴方もろとも消し飛びそう…… ふふふふっ」


『楽しそうな想像をしているアンタには悪いが、いくら俺様が消し飛んだ所で魔王としての存在が消えるだけで俺様は不滅だ』


それを聞いた私は安心してレヴィジェンヌ様が使った解呪の魔法を某モビ○スーツの必殺技を言うパイロットの様に唱え始める。


「我、汝の邪を払いて忌まわしき者を滅する者なり!呪いを解き放て! !カースドブレイク、レリィィィィィィズッ!!」


魔王さんの頭を掴み、最後にこう言い放つ。


「ヒィィィート、エンド!!」


すると彼は光に包まれてゆっくりと横たわる

私の方にポイントが入るのかなんて考えながら女王陛下に向きながら。


「ボスも倒しましたしコレで戦争は終わりでしょうか?」


複雑な気持ちが入り交じった表情で。


「残念だけどそのようね…… では、楽しい楽しい集計のお時間ね!」


ドゥルルルル……… じゃん!

レヴィジェンヌ 23589

私 23589


結果はなんと同数だったのでどうなるかソワソワしていると?


「あら? コレでは今回の賭けは無効ね……

神のイタズラかしら。

しょうがないから貴女を手中に収めるのはまた今度にするわ、今度は直接試合ましょう?」


御免蒙(ごめんこうむ)る感じだが、色々と此度の件ではお世話になったので嫌だとは言えないので、こう返す事にした。


「機会があれば宜しく御願い致します。

無い事を切に願いますが」


こうして無事?に戦争も終えたので旅に戻るとしよう。




お疲れ様でした!まだ続きます

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異世界転生 ギャグ 百合 変態 TS
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