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第一章 終わりの日

今日、全てが終わる。

俺はそんな気がしていた。

このグランバレンでの制裁が終われば、世界は平和になる。

今聞こえる救いの声が、最後の制裁なのでは無いかと。

辺りが暗くなり始めた頃、俺はその声のする方へと向かっていた。


数え切れないほどある家の中、一際目立つ悪意のオーラ。


目標の家をみつけ、進入路と脱出路をその場で考える。


基本的に、この手の家を使っている奴は目立ちにくい家を選ぶ為、経路は楽に作れるのだが、

脱出路には予め長距離移動の空間魔法を仕込む為、脱出用の空間魔法を踏まれない様な場所に設置し、その場に辿り着くまでは自力で何とかして戻ってこなければいけないのが難点。


近くに書店はあるが、人の気配は二つ。


それに書店からも少し距離はある。


脱出路をその路地裏に決め、脱出用の空間魔法を打ち込む。


構築してから出来上がるまで三分程度かかるが、制裁をして戻ってくるまでにはちょうど出来上がっているくらい。


長距離移動の空間魔法を構築しながら目標の家の前まで転移し、地面に手をかけると同時に、地面に沈み行く。


数メートル沈んだ所で通路に繋がった。


その通路の先からは子供の泣き声と大人の笑い声。


声のする方に一直線に進み、人影が見えた瞬間に閃光魔法を放ち、笑い声を発していた奴らの首を音の無い風魔法で一瞬にして落とす。


子供たちにこの光景を見せる訳には行かない為に、閃光魔法を放ったが、数秒で視界が元に戻るため、子供たちを一瞬にして予め仕込んでいたこの国の近衛兵の待機場所へと転移させた。


ここまででかかった時間は僅か数十秒。


だが今回はややこしい事に、上の部屋に数人が待機していた。


空間魔法に使う魔力が莫大なのと、何かあった時の為にこれ以上魔力を消費したくないので、仕方なく帯刀している剣を使い、上に居る残党を片す事にした。


上に繋がる階段を見つけ、すぐに駆け上がり、ドアを切り裂き残党を視認。


四人。剣を構えたいた。


念の為設置型の魔法があるか確認したが、索敵スキルに反応は無し。


何も無いと分かったその刹那、四人の首を跳ねる。


死体と出口を確認し、その場を後にする。


空間魔法を打ち込んだ場所まで一直線に進み、空間魔法の構築にリソースをフルで注ぐ。


残り十秒と言うタイミングで、突如後ろから気配がした。


その気配と共に光魔法と風魔法が放たれた。


まさか。初めて姿を見られるとは。


一瞬呆気取られたが、直ぐに状況を確認する。


相手から殺気は無し。女の子…

しくった、書店からの気配が一つ消えていると思ったらそういう事か、だけど見られた如きで殺すのも…

色々と情報量が多すぎてパニックになり、つい慌ててその女の子を抱き抱え、考え無しに空間魔法に飛び込んでしまった。



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