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竹生物語  作者: 紙魚竈馬
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古舘くんがテレビでたまに見る悪魔憑きみたいになってからは料理ができていたのでまだ聞いていなかったこの世界のことなどを教えて貰った。


ここはソラヌム国カプシカム領にある魔物が沢山出てくる森、通称魔の森でカプシカム領はここに飛ばされてきた地球人の人達がソラヌム国と戦って得た領土で、殆どの地球人がここに住んでい。といっても大きな殺し合いは1度だけで殆どが死人の出ないような小競り合いと交渉だったそうだ。

文明レベルは大体産業革命が起きた頃らしい、ただものによっては現代より優れている点もあるという。

人種は黄色白色黒色の他に獣の特徴を持った獣人、耳と寿命が長く美形の多いエルフ、背が小さくて力の強いドワーフ、名前通りの巨人と小人など多くの種族がいるらしい。他にも魔物という地球にはいなかった存在がいる(獣人等もいないが)これは魔法を使える動植物の総称で先程あったオークやオーガもこれに当てはまるという。一部友好的な種族もいるが殆どが魔物以外の生物に対して攻撃的な為これを専門的に狩る職業として魔狩人ハンターがある。この職業は魔狩人ギルドに属しており個人では関わることはあっても国や宗教では縛られない存在のため非常に厄介な組織らしい。

そして困ったことになんと私はこっちの世界に来たことで黄色人種ではなく植物人ドライアドになってしまったらしい。

これは転移して得た私の能力、竹を生やす能力のせいだそうだ。というものこっちに来て得ることの出来る能力には3つに分けることができる。


一つ目は生物の力とそれモチーフにした武器を出現させる生物型。強力な力ではあるのだがデメリットとして使いすぎると得た生物に体が変質していくらしい。また武器は名前を呼ばないと出現せず、名前をちゃんと呼ばないと能力が8割減するらしい。これは立花さんの田龜やベンさんのネプチューンオオカブト、古舘くんの駄津が当てはまる。

二つ目はある特定の植物を生やす植物型。、これは私の竹が当てはまるがこの能力の持ち主は力を十全に扱うために植物人ドライアドになってしまうのだという。こちらはデメリットとして体力を消耗するそうだ。

三つ目だがこれはかなり特殊で動物でも植物でもなく偉人をモチーフにした能力を得る偉人型。非常に強力でデメリットもないためか今迄10人しか見つかっていないとか。

またすべてに共通するデメリットとして殆どの魔法が使えないそうだ。殆ど、というのはモチーフになった生物や偉人と相性のいいものは使えるらしい。ちなみに立花さんは水魔法、ベンさんは土魔法が使えるそうだ。そして私はというと屋敷に戻って鑑定石とやらで鑑定しないとわからないが植物系は大体土魔法が適正となるらしい。

また能力にはレベルというものがあるらしい。それはLv.1~Lv.3までありレベルが上がることで非常に強力になるそうだ。ただLv.3までいった人は今までいないらしいが。


ではプシュケさんが使える第三の目(サード・パーティ)第四の壁(フォース・ウォール)は何かと言うとこれは現地の人特有の能力でスキルというものがある。それは動きのサポートをしたりするものが殆どだそうだがプシュケさんは異能(オリジナルスキル)という非常に珍しいスキルを持っているらしい。それは千万人に一人ほどしか得ることの出来ないスキルでまた、1人1人能力が違うもので、プシュケさんのは有限(ナンバー)というものだそうだ。他にも外の異能(アウトサイドスキル)群れる異能(スキルズ)というのもあるらしいがこれを持っている人はまずいないそうなので説明は無しらしい。


あとはここで説明できるのは要注意団体ぐらいだそうだ。他のものは資料がないと説明しずらいらしい。

特に注意すべきなのは三つあり一つ目は【蝗の軍勢】。軍勢と名乗っているものの所属しているのは3名で全員地球人らしい。リーダーは直翅目をモチーフにしているという事と女性という事しか分かっていないがほかの2人はそれなりに分かっているそうだ。1人は男性で【戦場の死神】とも称された傭兵のチャーリー・ホイットマン、能力は痛みを感じている様子がなかったことからかなり同化が進んだ無脊椎動物系と予想されている。もう1人は私でも知っている人物でなんと日本人だった。名前は十一月二十九日つめづめ霜月そうげつというもので日本、いや、世界を震撼させた事件、新宿駅立て篭り事件の犯人だ。いや、犯人というのも語弊がある。何故なら彼女は立て篭り事件の実行犯ではなく偶然居合わせた一般人だからだ。ではなぜ犯人と呼ばれるようになったかというと彼女はどういう手段で行ったかどうかは定かではないが新宿駅に立て篭もったテロリスト32名と人質5214名(おそらく一部はテロリストによって殺害されたと思われる)全員を殺害し更に警察官やマスコミを数十人は殺したからだ。9:11でも約3000人だというのに、それをたった1人でタダの一般人の女性が成したというのだから非常に恐ろしい事だ。だが彼女は既に死んでいるはずだ。というのも事件のあと、警察官やマスコミ、野次馬の前で拳銃自殺をしたのだ。なぜそんな彼女がここにいるかはまだ分かっていないそうだ。能力は切れ味の良いハサミを持っていた事から偉人型でジャック・ザ・リッパーと予想されている。


二つ目は魔狩人ハンターギルド。国に縛られないため相当数の犯罪者が在籍しているため危険だそうだ。またギルド内での戦闘力をランク付けした魔狩人ランキングというものがあり、1位から10位までは非常に強くタイマンで勝つことは絶対に無理らしいのであったら気をつけるように二つ名と名前を教えてもらった。


1位【勇者(ヒーロー)】アーサー・ヴァーミリオン

2位【小さな巨人スモール・ジャイアント】ゴヤスレイ

3位【千差万別(オールマイティ)】のジャン・スレイバー

4位【天気予報士(ウェザー・リポーター)】ショウ・タチムカイ

5位【共感者(シェアハッピー)】エマ・カーソン

6位【死の商人】D

7位【永久欠番】No.0

8位【召喚士(サモナー)】セシリア・オールビー

9位【百発十一中】ロンリー・ルーズベルト

10位【門番(ガーディアン)】ジョン・ガイア


シュウ・タチムカイは恐らく日本人だろうということで調査しているがまだ詳細は分かっていないらしい。


そして三つ目はやはりこの世界最大の宗教、フーディエ教だ。今の所は危害を加えてきた様子はないらしいがトラブルはいくつかあったらしい。


最後に魔法だ。魔力という謎の力を用いて発動するもので火、水、風、土、金の五つがある。

それぞれ火、液体、大気、自然、金属や土を操ることができどんな脳筋でも多少は魔法が使えるそうだ。


説明も終わり食事も終わったので、これから館へと帰ることになったのだけどどんな人がいるのかとても楽しみだ。

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