-比翼鳥と皓羽の矢-
如何も、今日は。サイキン寒いですね、手が悴んで中々文章が書けない筆者にとっては致命的な事です。やる気はある、やる気はあるんですよ。でも手が、手がさぁ!(言い訳がましい。)
そんな訳、ではないんですけれども今回は特に短編です。筆者も後から気付いて吃驚しました。詩と間違われないかしら、と今でもちょっぴり不安です・・・。
とまぁ兎に角、今回は鳥さんです。タイトルも特に弄りませんでした。
比翼鳥、皆さん御存じでしょうか。鴛鴦夫婦の最終進化形みたいな子なんですけれど。貴方と一生一緒に居たい、所ではなくて貴方なくしては死に絶える!みたいな勢いの子です。(重いなぁ・・・。)
姿は片目片翼の常に二羽一緒に居る鳥です。(と言うか一緒に居ないと飛べない。)夫婦の仲が良い事の象徴だそうです。片方丈想像すると妖怪みたいですけれどね。
でも常に一緒に居ると言う事は、添い遂げると言う事は、死ぬ時も一緒な訳で。
もし仮に片方の子が病か何かで死んでしまったら残された方はどうなるのでしょうか。・・・そんな事、聞く事自体がナンセンスですよね。
帝の力強き時
数多の者、捧げ物を持って来た
己も其の力の威光を頂こうと
山塊に住む男も然う言う心持だった
でも何を捧げれば良いのか
不図肅森を歩いていると二羽の鳥を見掛けた
互いに一対の瞳と翼しか有さず、重なる様にして飛ぶ鳥
然う、比翼鳥である
秘境とも言える此の地にこそ棲まわる者
此こそ宝と呼ぶに相応しい
男は早速比翼鳥を捕まえようと罠を拵えた
でも比翼鳥、常に二羽でいるかの鳥は、常に互いに声を掛け、互いに身を守っていた
一羽が罠に気付けば、一羽は他方へ飛ぼうと梶を切る
男の罠には羽根一枚掛からなかった
次に男、餌を撒いた
懐けば捕まえられると思ったのだ
常に二羽でいる鳥、互いに諭し、互いに導いた
一羽が男の策略に気付くと、一羽は餌を啄ばむのを止めた
男の餌には小さき他の鳥が群がる許りだった
男は何としても比翼鳥を捕らえたかった
次に男は弧矢を出した
放つと彗星の様に見える皓く美しい蓬矢だった
比翼鳥は連理の枝に留まっている
早速男は蓬矢を番え、放った
山塊に住む男、弓の腕は確かだった
蓬矢は確と一羽の鳥を定めた
比翼鳥は一羽では飛べないし、片目片翼の鳥でも十分珍しいと男は思ったのだ
二羽でいないと生きられないかの鳥、互いに信じ、互いに愛していた
一羽が蓬矢を見て避けようとし、一羽はもう一羽を庇おうとした
男の腕は本当に確かだった
非情な皓き蓬矢は、二羽を軽々と貫き、地へ縫い付けた
男が何と言ってももう遅い
男が近付くと其処には真絳に濡れる対の翼と瞳への奥つ城の如く、皓羽の矢が立っていた
何に対する皓の矢か
答えぬ霄に飛ぶ者無し
-Fin-
はい、御帰りなさいです。如何だったでしょうか?
ってか比翼鳥は何にもしていないのに此の男、赦すまじ!
あ、大丈夫です。此の男は後に国の宝を危めたと斬首になります。間に合っています。登場人物は取り敢えず一通り殺さないと気が済まない筆者です。(恐ろしい子!)
然う言えば連理の枝、ちらっと出て来たのですが、一応紹介おば。簡単に言えば並んで生えた碧樹の枝が重なり合って一つの枝になっている碧樹の事だそうです。此も夫婦の愛が深い事の象徴だそうです。
此は何だか探せば見付かりそうな気がしますね。碧樹って確か相手を取り込む力がありますから。見付けてもだから如何したって言われるのがオチでしょうけれど。
さて、次は又有名な子にします。御馬さんです。(あれ、前回した気が・・・。)
有名な子と言えば・・・?皆さんの御想像に御任せします。
では良い物語を。




