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炎温人神幻想紀録  作者: 雨坂 輝雄
幼少期編
3/4

幼少期編②  寺子屋

むむむ…。

これ絶対主人公子供なのに考え方がヤバイですが、訳有りなので悪しからず。

訳有りなんです。

「今日から新しく入ることになった信道焔哉君だ」


 慧音先生に紹介され、ペコリと頭を下げる。


「焔哉は外来人で、昨日来たばっかなんだ。幻想郷ここの事は知らないと思うから、皆教えてやってくれ。その代わり、勉強は出来ると自分で言っていたので教えて貰うといい」


 訳在りですけどね。いずれ話します。


「信道焔哉です。よろしくお願いします」

「じゃあ席は……魔理沙の横な」


 魔理沙ちゃんの隣か。昨日会ってるから気まずくはならないだろう。


「よろしくね、魔理沙ちゃん」

「うん」


 あいさつして座ったらいきなりワッと周りに集まってきた。


「ねぇ、君って能力持ってるの?」

「魔理沙とどんな関係?」

「勉強出来るってホント?」

「人里の事知らないでしょ? 今日案内してあげる!」


 ……これも外と変わんないですね。


「そんな一遍に言われても…」

「「「「ご、ごめん」」」」


 まぁ……


「魔理沙ちゃんとは昨日会っただけで、貴方が思ってるような関係じゃありません。勉強はそこそこ出来ると思います。ここの案内ですか? やってくれるならお願いします。あと……能力ってこうゆうの?」


 そう言って周りの空気の温度を下げる。


「あ、ちょっと寒いかも」

「ほぅ、能力持ちだったのか…」


 慧音先生にも言われた。


「後はこんな感じかな…?」


 そして今度は温度を上げる。


「あ、温かいっていうか暑いっていうか…」

「さしずめ『気温を操る程度の能力』って所か…」


 と納得いったように言う慧音先生。程度の能力? って疑問に思っていたら、ここじゃ能力を『~~~程度の能力』って表すんだって魔理沙が教えてくれた。今僕は±15℃っ位しか操れないんだよな。じゃあ何をやったら(・・・・・・)ああなったんだ(・・・・・・・)?

 っとと……。僕はそれを忘れる為に来たんだ。思い出したらダメだ。ブンブンと頭を振って気を取り直す。


「まぁいい。今日は自習って事で焔哉に人里を案内してやれ」

「「「はーい!」」」

「ほら、焔哉行こ!」


 魔理沙に手を捕まれ、引き吊られて行く。


「うん。行こうか」


 そう言って皆で外に出た。



 ●



 丸一日かけ、人里を案内して貰った。ここの蕎麦が美味しいとか、ここの駄菓子屋は品揃えがいいとか、ここ私の家だとか。まぁ、全部・・覚えられた(・・・・・)んだけどね。結構広かった。


「どうだった?」


 って聞いてくるのは慧音。今は寺小屋からの帰り道。


「楽しかったよ。皆優しく教えてくれた」

「そうかそうか…」


 割と嬉しそうな顔をして頷く。


「疲れただろうから、居間でのんびりしててくれ。すぐに夕飯を作るよ」

「分かった」


 そう言ってくつろごうとしたら


「けーねー、邪魔するぞー」


 誰かが来た。


「慧音、居ないのか?」


 襖を開けて入って来た。そしてちょこんと座ってる僕を見て


「お前誰だ?」

「信道焔哉です。貴方は?」

「私は藤原妹紅。で、慧音は?」

「夕飯作ってます」


 そうか、と言って腰を下ろした。なんか随分とあっさりした自己紹介だった。

 だけど、何を話したらいいのか分からず二人して黙ってしまう。


「………」

「………」


 沈黙が続き、時間だけが過ぎてゆく。

 一分・二分と過ぎて行き実に十分ほど経った頃。


「焔哉~、ご飯出来たぞ。ん?妹紅来てたのか」

「あ、あぁ。飯貰いに来たんだ。あるか?」

「あぁ、あるよ。ちょっと待ってくれ」


 もう一人分のご飯をよそい、居間に持って来る。


「「「いただきます」」」



 ●



 とりあえず食べ終えてのんびりしようと思ったら、妹紅さんが酒を飲み始めた。


「おうお前も飲め!」


 絡み上戸だ。


「妹紅さん。僕は飲みませんって…」

「妹紅さんだなんて白々しいな。呼び捨てかあだ名で呼べよ!」


 ……どうもこの幻想郷とやらはノリがいい人が多いな。


「……分かりました」

「よし、飲もうか。けーねー、焔哉の分の酒持ってこーい!」


 いやいやいや、飲むなんて言ってないって!飲まないから!

 で、慧音は?


「なんで皆私の授業を聞いてくれないんだ……」


 泣き上戸だった。


「おう、焔哉飲めって」

「そうか、皆私の事が嫌いなのか…」


 絡み上戸に泣き上戸。まだ寺子屋通い初めて一日の僕にどうしろと。

 悶々と考えていたら後ろから来ていた妹紅に気付かず、酒瓶を口に入れられ、酒を飲まされた。


「ん!?……んく…んく……ぷはっ」

「どうだ?酒の味は?」


 妹紅が何か言ってるけど分からない。視界がグルグル周り、足元はふらつく。頭の中で何も考えられず、何か熱い物が体の中に入って来た事しか分からない。


「ぁ……ぅぁ……」


 意識はもう飛ぶ直前だ。保ってる事事態が奇跡に等しい。

 だけど妹紅は


「お、まだ行けるか。じゃあやるよ」


 今度こそ意識が飛んだ。

にじふぁん閉鎖とか有ったけどとりあえず投稿。

無理だったら何処行くとかは決まってない。

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