第17話 影響
翁「国王軍が来るらしい」
現れた僕に翁が言う。
先ほどの3騎はその事を知らせる為に来た斥候だったようだ。
翁「出兵した兵数はまだ不明だが、1000や2000じゃきかない数のようじゃ」
王子「こんなに早くに兵を出してくるとは」
騎士隊長「赤白両騎士団の出した偽の伝令に載せられたのか。はたまた大砦攻略後の疲弊した我らを一気に倒してしまう算段でしょうか」
翁「ただ単に領地を攻められて頭に血が昇っているだけなのかも知れないがな」
そういうと翁は笑った。
だが実際は笑っていられる状況ではない。
こちらの兵力は4400程しか居ない。
姫を迎えに行ってる兵が戻っても6500にしかならない。
国王派領主の土地を回っている1500の兵は元々国王派の領主の兵の為に、大砦が劣勢に陥ると裏切りかねない。
3騎の兵によると国王軍到着予測はは明日の朝か遅くとも夕方だ。
騎士隊長「唯一の救いは外壁の門を壊さなかった事ですね。そのお陰で大砦に篭城してもある程度は持ちそうです」
篭城したからといって援軍はない。
だからと言って撃って出るのは危険すぎる。
どの様な状況にせよ篭城しか取る策は無い。
皆、その事を理解しており、すぐに篭城に向けて動き出した。
――――――――――
姫を迎えに行っていた兵たちが戻る。
大砦内の広場に降り立った姫は周りを見渡していたが、妖精少女の「お兄ちゃんだ」と言う言葉に反応してこちらに駆け寄ってきた。
姫「良くぞ…ご無事で」
僕「(皆で)無事に、と姫と約束しましたから。姫との約束は何があっても破れません」
笑顔で答えた僕の言葉に姫が嬉しそうに頬を染め俯く姫。
やはり皆が無事で嬉しいらしい。
美女さんに手をひかれていた妖精少女は僕を見ると膝に抱きついてきた。(可愛い!)
すぐに今まであった事を色々報告してくれている。
「昨日何を食べた」とか「大砦に来る途中に狐の親子を見た」「子狼がどうしたこうした」「お兄ちゃんたちが出た後は小砦が静かで少し寂しかった」などの内容だったけど、逆にそういう何気ない事を一生懸命に話す妖精少女が可愛くて仕方ないので頭を撫でながら話を聞く。
その様子を美女さんも姫もにこやかに見ていたのに妖精少女が「お姉ちゃんが迎えに来た時に姫お姉ちゃんが一番最初に聞いたのはおに―」と言った所で「王子にも挨拶に行きましょうね」と連れて行ってしまった。
真っ先に王子に会わないと行けないのに僕を見かけて来てくれたらしい。
姫は本当に優しい。
妖精少女の手を引いて遠ざかっていく姫の後姿を見ていると爺がにこやかに話しかけてきた。
爺「無事で何よりです」
僕「爺こそ」
爺「姫は若達が出撃した後は心配で寝ていられなかったようで、姫殿が迎えに来た時もすぐに大砦に向かおうと言うのをお止めしなければならないくらいでした」
僕「それほど心配なさっていたんですね」
爺「美女殿に無事を聞いても自分の目で無事を確かめたくて仕方無い様でした。いえ、逆に無事だったからこそすぐに会いたかったのかもしれませんね」
いつの間にか戻ってきていた姫に「爺!早く!!」と姫には珍しい大きな声で呼ばれていた。
爺はその姿に笑みを一層濃くすると「それではまた」と姫に付いていった。
「勝手な事を言わないで!」と真っ赤に怒る姫ににこやかに「申し訳ありません」という爺を見送る。
―よっぽど王子の無事が心配だったようだ。
姫と爺を見送る僕に『逆にここで教えたら我の負けのような気がする』とか何とか魔王が言ってたが意味を尋ねてもその後は『何でも無い』と答えてくれない。
まあ本当に大切な事ならちゃんと伝えてくれるだろう。
それくらいは無条件に思える程度には僕は魔王を信用していた。
魔王『ニヤリ』
―信用しているからね!
――――――――――
篭城の準備は夜を徹して行われる。
結構な数の投石器が届いたので投石器を急いで塀の上に配置する。
夜が深ける頃には何とか全方位の塀に十何機かずつ配置できた。
だが数がまだ足りない。
工兵長が大砦の工兵に作成方法を教えるのには実際に作り方を見てもらい一緒に作り、その後に実際に作って貰わないと難しいらしい。
この世界の物作りは一人、もしくは数人の集団で完成までを作る。
完成品に対する職人の自負なのだろうか?
作業の一部を誰かに投げるというやり方はしない。
だからこそ教えるのに時間がかかる。
だから僕は部品毎に作る人間を分けて作成する方法を工兵長に言う。
最初は戸惑い否定的だった工兵長も、一つの作業に特化する事がどれだけ作業が単純化し作業が楽になるかを説く僕の話を真剣に聞いていた。
僕のいう事を理解した工兵長はすぐに投石器の工程を7つに分ける。
そして工兵達と大砦の工兵も7つに分けると作業を指示した。
――――――――――
翌朝、主だったメンバーが集まって朝食を取っていた。
本来なら他にも色々な領主を呼ばないとダメらしいが、誰を呼んだ呼んでないの話になってしまい煩わしい事この上ない。
だから領主達は誰も食事に呼ばないようにしたそうだ。
卓を王子、姫、爺、翁、現領主、領主息子、僕、美女さん、妖精少女で囲む。
当初はテーブルの一番遠くに座っていた姫が、昨日の晩から隣で食事を取るようになっていた。
あまりにも自然と隣に座られたので反応も出来なかった。
特に場所など決まって無いが、通常の王族は上手に座るものなのではないのだろうか?
―上手下手なんて分からないけど。もしかしたら僕が間違えたのかな?
王子を見ると僕の対面に座っているし誰も何も言わない。
ただの食事の席順の話だし深く考える必要も無いか。
食事の後はそのまま今後の方針を話し合う。
斥候の情報をまとめると国王軍は約10000。
それだけの兵を出せるという事は国王軍はもっと多くの兵が居るのかもしれない。
それを考えると鬱積したものを感じる。
とりあえずは目の前の敵をどうにかするのが必要である。
少数による奇襲なども出たが、防衛を考えるとそれ程の兵を割ける訳でもなく、数百程度の兵では無理なので却下となった。
王子と姫を逃がすという話も出たがこちらは当人2人が猛反対した。
王子の「自分はこの軍の旗頭だから逃げる訳にはいかない」という言い分に爺と翁が「ご立派です」頭を垂れる。
だが姫も同く「自分も王族で逃げる訳には行かない」という言い分は誰にも受け入れられなかった。
姫には一度、国外へ出てもらった方が安全だという話で纏まりそうになった。
まだ反撃しようとする姫に美女さんが笑顔で立ち塞がる。
美女さん「姫様、今の状況は把握されていますか?」
姫「はい」
美女さん「それでも残ると?」
姫「はい」
美女さん「この国の為に戦う兵を置いていけないと?」
姫「そうです。私は―」
何かいいたそうな姫をそっと制し
美女さん「それなら国を出るべきです」
姫「何故!」
美女さん「わかりませんか?旗頭になれる人物が同じ場所に居るのは不都合があります。しかもその場所は戦火に巻き込まれるんです」
姫「……」
美女さん「国を思うなら今後を考えて一時的に国を出るべきです」
姫「それならせめて小砦に―」
美女さん「そうすると今度は姫を守る兵を割かないとといけません」
姫「―っ!」
「他に残るべき理由はありますか?」という美女さんに俯く姫。
少しの間、姫を待っていた美女さんはこちらを見て「姫と2人で話をさせてください」と僕達を部屋から追い出した。
そう長くない時間で部屋の扉を開き、美女さんと姫と妖精少女が出てくる。
どういう話し合いが行われたのかわからないが美女さんはいつもの笑顔で姫は俯いており、妖精少女は姫を心配そうに見ている。
美女さんは僕を見ると頷いた。
何とか美女さんがちゃんと説得してくれたようだ。
美女さん「お待たせしました」
爺「姫は納得いただけましたか?」
美女さん「その前に、若」
僕「はい?」
急に呼ばれて驚く。
美女さん「若はどう思います?姫を国外へ、という話は」
僕「寂しいですが姫の安全を考えると仕方ないと思います」
美女さん「寂しいんですか?」
僕「もちろんです。出来ればこのまま(皆と)一緒に居たいくらいですよ」
僕の言葉に姫がふらつくのを妖精少女が支える。
やはり美女さんの説得で納得していたとしても悲しいのだろう。
僕は出来るだけ姫の気持ちを和らげてあげようと思った。
僕「僕は姫に元気に笑っていて欲しいからこの戦争に加担しているんです。だから―」
美女さん「だから?」
僕「だからその姫を出来るだけ危険な目に合わせたくない」
美女さん「『僕が守る』くらい言えばいいのでは?」
僕「今の状況はそれだけじゃ済まないくらい危険なんです。とても言えません」
美女さん「言えるなら言うと?」
僕「もちろんです。(友達の)姫の笑顔を守る為なら!」
美女さんは笑顔で頷いた。
姫はもう座り込んで両手で顔を覆ってしまっている。
妖精少女が「よしよし」と姫の頭を撫でていた。
自分だけ逃げるように言われる状況に涙が止まらないのかもしれない。
美女さんは翁と爺を見た。
美女さん「姫と話をしまして、納得しました」
翁「では―」
美女さん「はい。姫には残ってもらいます」
―寂しいけど仕方ないよええええええええ!
美女さんの言葉に翁が「は?」と言う。
美女さん「私も国の為なら出るべきだと諭しました」
爺「では何故!?」
美女さん「国の為ではなく一人の人間として大切な人を残して自分だけ安全な場所に居るのは嫌だ、と言われ私が納得しました」
確かに王子や付き合いの長い爺を残していくのは本当に心苦しいだろう。
「姫…」と爺が諭すような声を出すが姫は顔を覆ったまま首を振る。
それを見た爺が僕を見る。
―え?何で僕?
よく見ると姫以外の人が僕を見ていた。
―何なの?
魔王『…何か言えば良いのでは?』
僕が口を開く前に「先ほど、若の意見を聞きました」と美女さんが言う。
美女さん「若が姫の笑顔を守るというなら、従者の私はそれに従うだけです」
そうか、だから美女さんは僕に話を聞いたのか。
顔を覆ったままの姫を見る。
顔を覆い俯いて座り込む姫は本当に小さく弱々しい。
美女さん「若」
美女さんを見ると笑顔で僕の言葉を促した。
僕「―姫にこのままいてもらう事は出来ないでしょうか?」
一同が僕を見る。
僕「姫の脱出に多くの兵は割けません。でも少数だと無事脱出できるかも分かりません」
爺「それで?」
僕「姫が大砦を出るとなると士気にも関わります」
翁「だから残るべきだと?」
頷く僕。無理やりなこじ付けだ。
小砦に行けば少しは兵が居るので、そこから出せば問題は無い。
姫が残ると士気が上がるのは確かだが、王子がいればそれほど問題は無い。
それを承知でこじ付けたのだ。
翁もそれを理解の上で首を振り否定的な事を言おうとしたのを制して僕が先に口を開く。
僕「姫の望む事を叶えたい」
翁「それが危険だとしても?」
僕「姫の笑顔に為なら」
翁「なぜそこまで?」
僕「姫は(友達として)大切な人だからです」
翁と視線を外さずに言う。
ここは目を逸らしたらだめだ。
後ろで姫の「はうわあ」という良く分からない台詞と、妖精少女の「ひ、姫お姉ちゃん!」という声が聞こえてくる。
どうなってるのか物凄く見たいけど翁から視線を逸らすわけにはいかない。
翁「それでもだめじゃ」
翁はどうしても譲らない。
僕「では僕もここまでです」
王子「なんですって?」
僕「姫と一緒に国外に出ます」
翁「何をいてるのか判っておるのか?」
僕「はい」
翁「今、この大事な時に?」
翁の言葉に怒気が孕む。
それを僕は無表情に見る。
僕「ええ」
翁「とち狂ったか!」
僕「僕はずっと正常ですよ」
翁「この状況で投げ出す事など許されん!」
僕「誰の指図も受けない」
翁「何?」
僕「先程も言ったとおり、僕は姫の笑顔を守る為にここにいます」
翁が「だからどうした」と言わんばかりに僕を睨む。
僕「はっきり言ってそれ以外興味が無い」
翁が眉をひそめる。
僕「この国なんか知ったことではない」
僕の言葉に翁が一喝しようとする前に
僕「姫がこの国と民をを守る事を望むから僕はここにいる」
爺「……」
僕「もし姫が逃げる事を望めば連れて逃げるし、国を潰す事を望むなら潰す」
翁「な、に?」
僕「僕は自分のしたいようにする。その『したい事』に『姫の笑顔を守る』というのが当てはまったから反国王軍にいるだけだ。他人に指図される覚えは無い」
僕の言葉に翁が黙る。
僕「邪魔立てするなら―」
僕は楽しくて仕方なくなり冷笑を浮かべる。
僕「―全員敵だ」
その雰囲気に周りの何人かが腰の柄に手をやる。
それを見ながら「やるならやるよ」とばかりに冷笑を強くする。
一気に緊張が高まる中、翁が「まて」と周りを制する。
翁「―美女殿の意見は?」
美女さん「若の意のままに」
美女さんが笑顔で言う。
翁「ここには6000以上の兵が居ても?」
美女さん「若が望むなら」
迷いも無く言う美女さんに翁は何も言う事が無く僕を見る。
翁「若、本気か?」
僕「それはこっちが聞きたい」
翁「……」
僕「時間は無いので今すぐ決めてくれ。国王軍が来る前に姫を連れて出ないといけないのでね」
翁「姫も連れて行くと?」
僕「元々国外に逃がすのだろう?俺が第一王女とやらの所まで連れて行ってやる」
翁「ならんと言ったら?」
僕「仕方ない」
僕は全然「仕方ない」感じを出さずに腰の剣を隠すように半身立ちになる。
実際にどうでも良かった。
邪魔するなら排除するだけだ。
俺が出るより一瞬早く「わかった」と翁が言った。
半身立ちのまま翁を見る。
翁「姫には残って頂く」
それを聞いても俺は動かない。
翁「だからここは収めてくれ」
俺は翁を見たまま「姫」と呼びかけた。
姫「は、はい」
僕「姫はどうしたい?」
姫の言葉を待つが反応は無い。
僕「ここに残り今まで通り国王軍を倒す為に戦うか―俺と来るか」
姫「え、あ…」
僕「笑顔になれる方を選べば、俺はそれを手伝うさ」
姫「…戦います」
僕「そうか―」
それを聞いた僕は半身立ちから体を戻し姫に振り向く。
僕「姫がそう望むなら俺は国王軍を倒そう」
姫「!」
驚きで顔を真っ赤にする姫を見て面白い事を思いついた。
僕「姫、立って」
俺は姫の手を引き立ち上がらせる。
俺「今から俺が言う事に納得できたら剣を取って何か言え。気に入らなければ剣を取らずに何か言え」
姫「え?」
俺「それでいい。『はい』でも『いいえ』でも『あ』でも『え』でも何でもいい。最初に発した言葉で判断する」
立っている姫と向かい合い、一歩下がると片膝をついた。
剣を鞘ごと抜き取り葉の部分を自分に、柄の部分を姫に向ける。
僕「我が剣を姫に捧げる」
姫が声を出しそうになり無理や飲み込む気配を感じ顔に出さないようにほそく笑む。
姫が震える指で剣を受け取り「はい」とか細く言う。
俺は立ち上がると姫を真っ直ぐに見つめ
僕「敵を打ち滅ぼすまで貴方の剣となり戦いましょう。剣を―」
呆けている姫に「剣を」と再度言うとあわてて渡してきた。
僕「貴方の笑顔を守る事をこの剣に誓う」
そう言うと振り返り翁を見た。
翁「どういうことじゃ?」
僕「見ての通り」
翁「今までどおり戦ってくれると?」
僕「国王軍を倒すまでは、。それに―」
翁「それに?」
僕「今まで通りじゃないですよ」
翁「?」
僕「僕は姫にのみ忠誠を誓いました。他の誰の指図を受けるつもりもありません」
翁「姫の騎士だと?」
僕「そうですね」
「国王軍を倒すまでですが」と言うと翁が「わかった。お願いする」と笑い出した。
「わらしの―」という姫の声と「姫お姉ちゃんがまた!」という妖精少女の声が聞こえて振り返ろうとした時に爺が声を掛けた。
翁「先程の誓いの作法はなんじゃ?」
僕「昔見たとある騎士の叙任式を自分なりにアレンジしてやりました」
翁「なるほどのう」
美女さんが「とりあえずお部屋に戻りましょう」と姫と妖精少女を連れて部屋に戻る。
王子「しかし先程の若殿はすごい迫力でしたね」
爺「全くです。危うく腰の剣を抜くところでした」
僕「そうですか?」
―そんなに酷かったかな?
爺「普段はどちらかと言えば温厚に見えたのに、いやはや全く見かけによりませんな」
翁「なぜ美女ほどの者が従者として付いているのかと若干不思議に思っていたのじゃが、あれを見ると納得じゃな」
皆が驚きをあらわすが、実は自分自身が一番驚いている。
普段の自分からは想像も出来ない態度と口調だった。
―もしかして魔王が体を乗っ取った?
魔王『乗っ取っておるのはお主だろう』
―そうだけど!
魔王『別に入れ替わったりしたわけではない。やり方もわからんし、出来るならとうにしている』
―確かに、じゃあ何だったのだろう?
魔王『眠っていたお主の本性では?』
―まさか!
魔王『あの状況で女に告白とは、見下げた性根だ』
―ぼ、僕はそんな奴じゃない!それに告白違う!!
魔王『だろうな。冗談はさて置き、あれは我の意識と長い期間いる事による影響だな』
―どういう事?
魔王『一つの体に二つの精神があるのだ。本来ならどちらか弱い方が吸収されて消えるがが、それが起こらずに長い間一緒の器に居るんだ。互いに影響しあっても可笑しくあるまい』
―じゃああれは魔王の性格の所為じゃ無いか!このエロ!!
魔王『子供のお主と違って我は大人だからな。あれくらい何とも無い』
―くっ、もういいよ。で、このままずっとこの状態だと僕達はどうなるの?
魔王『分からん』
―わからんって
魔王『今まで聞いた事も見たことも無い状況だ。今言った事も所詮は状況から見た推測でしかない。先の事はわからん』
確かにそうだ。
―魔王も僕に影響されているの?
魔王『かもな』
―かもなって
魔王『先程みたいに変化が顕著ならわかるが、徐々になら気がつかないだろうしな』
―そうか
魔王『だからこそ怖いのかもしれないな』
これ以上魔王に悪影響を受けないように、この戦いが終わって妖精少女を送ったら元に戻る方法を探そうと心の中で思った。
誤字修正
作詞柄方法 → 作成方法
手を惹かれていた → 手をひかれていた
すぐに合いたかった → 会いたかった
作詞柄方法 → 作成方法
裂かないと → 割かないと
姫と話をしまし → 姫と話をしまして
避けません → 割けません