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第12話「元最強陰陽師、蠱毒の王と契約する」

 朝食を終えた後、朝の授業を終えた俺をはじめとする陰陽師グループは、学院のすぐそばに広がる森の入り口に立っていた。皆一様に蓋つきの大きな籠を背負っている。


 クロニコフも興味があったようだが、彼の本分である元素魔術の授業があるため参加することは出来なかった。


 なお、朝の授業はこの世界の様々な魔術における霊薬に関する内容で、俺としても非常に興味深いものであった。


 霊薬作成に関する基本的な考え方は、俺の世界における練丹術やエリクサーを作成するのと同様であるとの感想を持った。


 しかし、この世界特有の材料や工程があるようであり、これは俺の陰陽道の威力を取り戻す鍵になるかもしれないので、これからは霊薬作りも研究に加えることを決めた。


「ねえ、アツヤ。朝言ってた蠱毒(こどく)って何?」


「ん? こっちの世界では蠱毒は知られていないのか?」


「ええ。一応陰陽道だけでなく色んな魔術の魔導書を読んでいるけど、聞いたことがないわ」


 という事は、俺がこの世界で初めて蠱毒を実行することになる。この世界の魔術史に名を遺す偉業と言えるかもしれない。


「まあいいか。それじゃあ蠱毒について説明しようじゃないか」


「よろしくニャ」


 蠱毒とは、陰陽道やその源流の一つである中国の仙道等に伝わる魔術で、呪いの一種である。


 細部のやり方の種類は様々だが、基本的な手法としてはカエルやヘビなど多種多様な毒をもつ生物を壺などの容器に入れ、共食いをさせるのだ。


 そして、最後に生き残った最強の存在を魔術に用いるのである。利用する方法としては濃縮された毒を採取して敵に使ったり、式神として行使したりするのが一般的である。


「まあ、こんな感じだな。ちなみに我が九頭刃(くずのは)家ではかつて百の毒虫の中から勝ち残った毒虫を百匹用意して、更にそれを蠱毒で選び抜いた万の毒虫のチャンピオン、「蠱毒の覇者」を作り出して契約を結んでいるんだ。俺が家督を継いだ暁には契約を更新することになるだろう」


「なるほど、その蠱毒という魔術について理解出来ましたが、随分と業の深い魔術なのですね」


 (オーガ)族の陰陽師見習であるアマデオが蠱毒に関する感想を述べる。厳つい外見とオーガという種族に似合わず随分と知性を感じさせる発言である。


「魔術とはそういう面もあるんだよ。この先魔術の深淵を目指すのなら覚悟するんだね」


 魔術の種類によっては人を生贄に捧げるようなものもある。流石にそのような魔術は元居た世界の魔術協会でも禁呪とされているが、魔術はそのような残酷な魔術も含めた上で発展してきたのだ。


「ところで、アツヤは何で蠱毒をやるって決めたの?」


「カナデさん。いい質問ですね。それは、この魔術が魔力をほとんど使わないからです」


「ああ。なるほどね」


 カナデは俺の返答で理解したようである。俺は今魔力が枯渇状態で強力な魔術を行使することが出来ない。更には、この世界と体質があっていないのか自然回復も元の世界に比べて出来ていない。


 しかし、先日に悪の魔術師一味と戦ったように戦うことが必要な場面がこの先あるかもしれない。何しろこの世界には魔王なる存在が数年前に存在し、それを復活させようとする危険な奴らがいるのだから。


 そこで、蠱毒の様に魔力をほとんど使わない魔術が頼りになるのではないかと思いついたのだ。


 毒虫を共食いさせる場面では魔力は全く使わず、式神として契約する場面でもほとんど魔力を使う事はない。


 まさに今俺が置かれている状況で役に立つ魔術と言えよう。


「それは分かったけど、僕たちはどうすればいいんだニャ?」


 猫妖精(ケットシー)で陰陽師見習のダイキチが怪訝な顔で尋ねて来る。


「決まってるじゃないか。これからこの森で毒虫を集めるんだよ」


「「え?」」


 ダイキチとアマデオが嫌そうな顔をして聞き返してきた。


「百匹必要だから一人頭二十五匹がノルマだな。あ、毒虫にはヘビやカエルも含まれるから安心してくれ」


「ちっとも安心できないニャ……」


「すみません。私は壺の調達を担当しようと思いますので学院に戻ります」


 確かに壺を用意することは必要だし、結構大きな壺が必要なので怪力のオーガであるアマデオにはうってつけの役割だ。快く承認して残りのノルマを増やすことにした。「ずるいニャ」とか聞こえてきた気がするが気にしないことにする。


「じゃあ皆バナード学院の昼食前の鐘が聞こえてきたら、この場に集合することにしよう。あまり凶悪すぎる自分の手のあまりそうな奴には手を出さず。もし危険があったら笛を吹いて知らせることいいね?」


「分かったわ。じゃあ私はあっちの方に行くわね」


「にゃあ……」


 森暮らしの長いカナデさんは元気に森の奥へと向かって行った。


 同じく森育ちのダイキチは元気がなさそうだが、これも陰陽道の修行である。別れ別れに森に入っていくことにした。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 昼前の鐘が鳴るころ、約束通り俺達は森の入り口に舞い戻っていた。


 特に危険らしい危険には遭遇することなく、全員無事に怪我することなく戻っている。毒を持つ生物の採集というととても危険な雰囲気があるが、その辺にいる人間の皮膚をかぶれさせる程度の毒しか持たない毛虫でも蠱毒の材料となる。そのような少量の毒しかもなたい生物でも強力な存在に生まれ変わらせることが出来るのが、蠱毒という魔術の恐ろしさなのだ。


 それに、魔術学院がそばにあるという事もあり、人を襲う様な肉食獣は生息していないことは確認済みであった。


「私は約束通り壺を調達してきました。これでよろしいでしょうか?」


 アマデオは一抱え程もある陶器の壺を差し出した。オーガの彼が持っていると相対的に小さく見えるが、実際はかなりの大きさがあり、これなら蠱毒を行うのに十分な大きさだ。


「うん。丁度いい感じで何より。ダイキチは成果はどうかな?」


「こんなのでいいかニャ?」


 ダイキチは籠の蓋を取り中を見せてくれた。中には虫やトカゲなどが入っており、これなら十分ノルマを達成していると言えるだろう。


「おお! いいじゃないか。あんまり乗り気じゃなさそうだったのに、よくこんなに採って来たな」


「学院の売店で買って来たんだニャ。霊薬の作成でも毒を持った生物は使われるから、それを見繕ったんだニャ」


 なるほど。確かに毒はその量や使い方次第で薬として用いることが出来る。朝の霊薬作りの授業で使用されていた材料の中には、毒性をもつ物も含まれていた。朝は講義のみであったが、今後霊薬作りの実技に入る時のために売店でそういった物を用意しているのだろう。


「私はこの森で取って来たわよ。ほら、こういうので良いんでしょう?」


 カナデも採って来た毒虫達を見せてきた。売店で買って来たダイキチのものに比べて、多種多様である。


「私の一押しはこのベルディアオオキバマムシね。多分この森で手に入る有毒生物のバトルロイヤルなら敵う者がいないんじゃないかしら」


 カナデは籠の中に入っている毒虫の中から一際大きいヘビを掴んで、そこはかとなく自慢げに見せてきた。


 カナデの掴んでいるベルディアオオマムシなるヘビは全長1メートル程でマムシの一種としては大きい方だ。また、その牙はその名の通り口の外にはみ出る程長大である。

 

 それはともかく、ベルディアオオマムシの首根っこを掴んだカナデの動きは一切の迷いがなく、ただ者ではない事をうかがわせた。ペペルイの森のエルフ恐るべし。


「じゃあ最後に俺が成果を紹介しよう。こんな感じだな」


「へ~。ギルマイルジャイアントスラッグに、ブレードセンチピード、アカメツチグモ……、色々集めたわね」


「だろ? 俺の世界では見た事のない種類の生物が沢山いるから、探すだけで面白かったな。今度図鑑でも見せてもらおうかな」


 俺の魔術が復活し、元の世界との行き来が自由にできるようになったら、元の世界に持ち出して研究したいくらいだ。まあ、外来種どころの騒ぎではないため、やるとしたら相当慎重にやらなければならないのだが。


「あら? このカエルは見たことが無いわね。2匹いるけど何てカエルかしら?」


「さあ? 2匹並んで池のほとりにいたから捕獲したんだけど、あんまり観察していなかったな」


 この世界の生物に詳しいカナデが知らない生き物は、この世界にとって外来種に過ぎない俺にはもっと知る由もない。何にしたって蠱毒の材料にするだけだ。


「まあいいじゃないか。逃げ出される前に壺に入れてしまおうぜ」


 あれこれ言ってもしょうがないため。皆で取って来た毒虫をアマデオが用意してくれた壺に放り込んだ。そして、蓋をして封印のための札を張り付ける。


「このお札は?」


「いい質問だな。これは九頭刃一門に伝わる蠱毒の効果を高める効果のある札だ。無くても蠱毒は出来るし、そもそもこの札がこの世界の魔術法則の中で、十分効果を発揮するかは分からないけど、やっても害は無いだろうから一応ね」


「そう。後でそのお札の作り方を教えてね」


 素直に教えを乞うてくるカナデに対して好感を覚えたが、それに対してあまり大きく反応するのは気恥ずかしいため、素っ気なく了解の返事をした。


「では、作業は終了。アマデオ、壺を男子寮の俺の部屋に持って行こう。その後昼食にしようじゃないか」


「僕はもう食欲が湧かないニャ……」


 ダイキチがその獣な外見に似合わない事を言っているが、特に気にすることなく学院に帰還することにした。


  蠱毒が完成するのは明日の朝辺りである。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 夜が明けて朝になった。朝と言ってもまだ朝もやが立ち込めており、鶏も鳴きださない時間である。


 俺は蠱毒の壺を学院の中庭に持ち出し、カナデと一緒に蠱毒の結果についての予想を話し合っていた。やはりカナデの捕えてきたベルディアオオマムシが最有力候補であるというのは、共通の認識である。


 部屋ではなく中庭で壺を開封しようとしているのは、結構匂うためである。


「遅いな」


「遅いわね」


 ダイキチとアマデオはいつまでたっても姿を現さなかった。彼らの同部屋の学生に迷惑がかからないように声をかけてこなかったのだが、どうやら彼らも眠っているままの様である。


「待っててもしょうがないし、開けちゃわない?」


「そうだな。ぶっちゃけ結果を教えれば陰陽道の学習としては問題ないからな」


 待つのが面倒になって来たカナデの意見に賛同し、蓋を開けることにした。


 封印の札を剥がして中を見ると、予想外の光景が壺の中に広がっていた。


「あれ? 皆生き残っているぞ?」


 通常なら壺の中に閉じ込められた毒虫たちは、生き残りをかけて共食いを始めるものだ。時間が足りなくて複数の生き残りがいるというのは聞いたことがあるが、全部生き残っているなど長い魔術の歴史の中でも異例の事だろう。


(もし。私の声が聞こえますか?)


 困惑する頭の中に、突如として聞き覚えの無い声が響いてきた。渋い男性の声であるが、近くにはカナデしか見当たらない。


 思考で直接会話する、いわゆるテレパシーの魔術に関しては知識があるので踊ろう程ではないが、一体誰が話しかけているのだろうか。


 カナデにも聞こえているらしく、辺りを見回している。


(私はここです。壺の中です)


 壺の中に視線を移すと、昨日俺が捕まえたカエルと目が合った。どうやら頭に響く声の主はこのカエルであるらしい。


 カエルはベルディアオオマムシの頭に乗ると、ヘビはその体を高くもたげてカエルを持ち上げた。驚くべきことに、このカエルはヘビを従えているらしい。


「君が語り掛けているってことでいいのかな?」


(そうです。お願いがあってあなたに話しかけています)


 このカエルはどうもただ者ではなさそうなので、丁寧に対応することにした。


(実は、この者達を解放して欲しいのです)


「ほう?」


(私たちは弱肉強食の世界で生きる者。閉じ込められて生き残りを賭けて戦わせられることに恨みはありませんが、出来ればそれは避けたいのです)


「ふむ」


 落ち着いて返答しているが、内心かなり驚いている。蠱毒で使う生物からこのように語り掛けられることなど聞いたことが無いのだ。


 共食いで勝ち残った者は、その結果霊性の格が上がり知性を得ることはある。式神として契約されるのはそのような存在だ。しかし、戦わずに知性を獲得するなど前代未聞である。


(ただでとは言いません。私はあなたと契約して仕えることにいたしましょう)

 

「ねえ。このカエルさんの言う通りにしてあげない?」


 カエルの提案とカナデの意見を聞いて、色々と考え始める。


 無理に蠱毒を継続しても、良い結果が得られるとは限らない。それに、このカエルは既に知性を得ており、式神にするには十分である。また、最初から高い忠誠を得られるというのは大きな魅力だ。


 結論として、カエルの提案を受け入れることにした。


「いいだろう。君の提案は受け入れた。ただ、聞かせてくれ。どうやって壺の中で争わないことに成功したんだ? 君は元々そういう能力がある種類のカエルなのか?」


 もしかしたら、カエルに見えるだけの幻獣なのかもしれない。


(いいえ。私は元々何の変哲もないカエルで、特に物事を考えることなく生きていました。このように知性を得たのはこの壺に入ってからです。そして、他の者達が争わないのは、心の中で呼びかけたためだと思いますが、何故皆がそれを受け入れたのかは私にも分かりません)


 このカエルが変容した理由に関して、明確な理由は分からないが推測は出来る。壺に張り付けた札の影響だろう。元の世界では蠱毒の効果を高める者であったのだが、魔術法則に違う点があるこの世界では今回のような効果を発揮したのである。


 そして、知性を得て、思念で会話するという能力を得て、蠱毒の戦いを勝ち抜くことが出来るのにも関わらず、そうすることなく戦いを治めるように試みたカエルの器の大きさは尊敬に値する。


 実家にいる万の毒虫の頂点に立った式神が、武力によって勝ち抜いた覇道を行く存在であるなら。このカエルは仁徳と器の大きさによって他を従える、王道を歩む存在と言えるかもしれない。


「よし、契約を結ぶとしよう。俺の手の上に乗ると良い。そして、これからは蠱毒の王者、蠱王(こおう)と名乗るがいい」


「承知」


 契約によって新たなる力を得たカエル、蠱王は声を発することが出来るようになり、小気味いい返事をした。俺の魔力が枯渇状態にあるため、式神に力をあまり与えることが出来ないが、魔力が復活するにつれて更に頼もしい存在になってくれることだろう。


「ねえ。蠱王さん。他の毒虫さん達はどうしましょう」


「その辺でひっくり返してくれれば、皆適当に森に帰るなり、飛んで行くなり、そこらの木に住み着くなりするでしょう」


 蠱王の言葉を聞いたカナデは即座に壺をひっくり返して、中の毒虫を解放する。今まで閉じ込められてきた九十九の毒虫達は壺から抜け出すと、思い思いの方向に旅立っていった。中には蠱王の方を名残惜しそうに見る者や、クモのように手足のある者の中には手を振る者もいる。


 そして、他の毒虫達が立ち去る中、ただ1匹その場に留まる者がいた。蠱王を捕獲した時に一緒に捕まえたカエルである。


「あら。あなたは行かなくていいの?」


 カナデがカエルに問いかけるが、特に返答は無い。こっちのカエルは話したり思念で呼びかける力は無いようだ。


「蠱王、このカエルはどうしたんだ?」


「主よ。彼女はどうやら残りたいようです。厚かましいとは思いますが、彼女も一緒に住まわせていただけませんか?」


「ふむ?」


 カエルと1匹一緒に暮らすのも、2匹一緒に暮らすのも大して変わりは無いのだが。


「じゃあ私が式神契約しようかしら。蠱王ほどじゃないにしても、こっちのカエルさんも素質がありそうじゃない?」


 カナデが提案してきた。俺が式神契約をしているのを見て、自分もしてみようと思ったのかもしれない。積極的なのは陰陽道の上達には良いことだ。


 カナデに陰陽道における式神契約の方法を教え、実行させることにした。


 式神契約の方法は、魔術師と契約対象が魔力で繋がるだけなので、細かい魔術法則によらずセンスのあるものなら簡単にすることが出来る。


 カナデはエルフの中でも素質に溢れる魔術師であるため、当然のように契約に成功した。


「ありがとうございました。これからカナデ様に仕えていきます」


「分かりました。これからよろしくね。そして、あなたの名前は蠱妃(こひ)とします」


 もう1匹のカエル、蠱妃は蠱王が彼女と言った通り、女性であるらしく綺麗な声をしていた。


「蠱毒は完全には出来なかったけど、良い成果を得られたわね」


「そうだな。こんな成果は聞いたことが無いから、魔術史に残るかもしれないぞ? お、鶏が鳴きだした。まるで、新たなる王の誕生を祝福しているようじゃないか」


 俺達が契約をしている間に朝もやは晴れ、鶏が新たなる一日を告げる声を高らかに響かせていた。


「ギニャー!」


「何ですかこいつらは?!」


 遠くからダイキチとアマデオの声が聞こえて来る。


「お? ダイキチとアマデオも新たなる王の誕生を祝福してくれるようだな」


「単に解放した毒虫達と遭遇したんじゃないかしら?」


 その後遅れて合流したダイキチ達に今回の蠱毒の成果を教え、蠱王と蠱妃を紹介し、今回の魔術実験は終了することになった。

 

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