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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

役割の無い彼と運命に逆らう彼女

作者: 鈴屋龍造

思いつきで書きましたw

良ければ読んでください!

 一体自分は何者なのだろうか?

 どうして、この世に生を受けたのか?

 産まれたからには何かしらの役目があると言われるが、"白紙"の自分には一体何の役割があるのだろう……。


 この世界では産まれてすぐに一冊の役割が示された本が渡され、生涯本に記された様に生きなくてはならない。そんなルールがこの世に存在していた。

 でも、自分に渡された本は真っ白。ある意味で自由とも言える。

 皆が操り人形の様に生活をしている中、何処で何して様と許される。寧ろ誰も僕の事に気付いていない様でもあった。

 それでも寂しいとは一度も思った事は無い。

 今生きるこの世の人間には見ることの出来ない景色を眺め、誰にも縛られる事なく生きる。そんな生活は少しばかりか気に入っていた。

 が、ある時考えた。じゃあ僕は何の為にこの世にいるのだろうか?いる意味はあるのだろうか?

 この時初めて、虚しく思った。

 自分には何も無く、だけど他の人間は自由と引き換えにいつも家族や友人に囲まれ、ニコニコと楽しそう。

 あぁ、僕にも役割があったら、皆みたいに友達がいたのかな?僕にも家族がいたのかな?最近はこんな事ばかり考えてしう。


 ある日の出来事。

 いつもの様に一人フラフラと歩いていると、丘の上に立ち空を眺める少女が僕の事に気づき、此方を向くなり笑顔で挨拶をしてきた。

「こんにちは。貴方はだあれ?」

「僕?僕はラリウス」

「私はルールラよ」

 ラリウスにとって、自分を認識してくれるなんて初めての事だった。

 嬉しかったラリウスは毎日の様にルールラに会う為にこの丘に訪れては、楽しく二人で遊んだ。


 友人が出来たと喜んだのも束の間。

 彼女から信じられない事を聞いたのだった。

 何と彼女の本には"ある男に自分は殺されてしまう"と書れ、「それでも自分はこの運命に逆らってみせる」と言っていた。

 何て酷い役割なんだと怒った僕は、「君の事を僕が守ってあげる!」と力強く手を握りしめて彼女に言った。

 彼女はその言葉に嬉しそうにすると片方の目から涙を流すし大きく頷く。


 それから長き時が過ぎ、成長したラリウス。

 でも、彼女はもうこの世にいなかった……。

 白紙である自分が関わったせいで。

 この世に存在を許されない白紙である僕と出会い、共に過ごした彼女は運命に逆らっていた。そして、彼女はある男に殺されるといっていたが、それは僕のことだった。

 それを知ったのは彼女が死んですぐのこと。

 僕は彼女の本を覗くとそこに書いてあったのは、運命に逆らいたいと願いながら生き、ある時"ラリウス"という少年に出会い、共に幼少期を過ごす。が、彼に出会ったせいで命を落とす……と。




ご愛読ありがとうございます。

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