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4話 小田氏治は源を軍師にしたい。
日間ランキング12位(歴史部門)ありがとうございます。
「おい、源。」
「何だよ…いや、何ですか?」
「普通のしゃべりで良い。未来人とは、そのような者なのだろう。」
「まあな。」
小田城は、俺が戦国時代に来たところから半里、つまり約2キロのところにあるらしい。あ〜、昔の距離の単位が分かっていてよかった〜。
「本題に入ろう。源よ、わしの軍師になれ。そして、菅谷親子や赤松、石見守とともにわしを支えよ。」
「何でだよ。」
「おぬしが未来から来たからじゃ。未来から来たならば、この先の戦や勝ち方も知っているのだろう。」
「そうだな。」
そういって一拍置く。
「でも、変えちゃったら俺にもわからない。それでもいいのか?」
「よい。しかし、天野というのはいささか格好悪いのう。わしに天下を取らせるための羽となる、という思いを込めて、天羽に姓を改めい。」
赤松→赤松擬淵斉
菅野親子→菅谷勝貞、菅谷政貞親子
石見守→手塚石見守
擬淵斉、政貞、石見守に飯塚美濃守を加えて小田家四天王とします(史実です。)。天羽源鉄も実際にいた軍師です。今は源ですが、いずれ名を改めさせます。