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俺、小田家に仕官します。  作者: 七竹真
3章 内政と新たなる出発
38/40

35話 阿瑠賀放至を求めて1

20,000ユニークありがとうございます。皆さんのおかげでここまで来れました。


今回から、「内政と新たなる出発」の新たなる出発スタートです。

 天文13年、つまり1544年の日本はどんなことが起こっていたっけか。確か、伊達輝宗、竹中半兵衛重治、古田織部などが生まれた年だったはずだな。あと、高遠合戦と栃尾城の戦いもあったはず。うん、武田と長尾が強くなるきっかけがあるのか。まあ、長尾の方は、謙信さんが当主になるから兵が強くなるわけじゃないけど。とにかく、小田家が西に勢力を広げづらくなったな。ふむ、あれ・・があればいいのだけど・・・・・。


「琉球王国において、最近、異国から伝わった物について教えてくれ」

 そう、俺は聞いた。うまくいけば、鉄砲が手に入るかもしれないからだ。

「そうやっさー。琉球王国ではないけど、轟音を響かせ遠くにいる敵を撃ち殺す武器が種子島氏領にあったさー。」

「!」

 来たぞこれ!

「それは、鉄砲っていうんじゃないか?」

「そんな名前じゃなかったさー。たしかアル何とかって言ったような」

阿瑠賀放至アルケビュースか!」

「そうさー!それさー!」

 そうか、この時代はまだ阿瑠賀放至なのか。ということはCanhãoカノン――大砲はまだ無いか。

「それって、手に入れることは可能か?」

「うーん。そういえば堺んかいあったかもしれねーん。」

「堺か…。歩いていくには遠いな……。」

 大阪まで歩く、もしくは馬で旅するにしても遠すぎる。帰ってくるときに鉄砲が見つかっても困るし。

「じゃあ、船を使えばいいさー。」

「船か。」

 小田氏で船とか貿易とかいうとあの人か。




 氏治と合流して、小田家水軍の将・菅谷勝貞さんに会いに藤沢城まで来た。

「で、わしに協力してほしいと。」

「はい。阿瑠賀放至を手に入れられれば、関東の中でも戦力は最強クラスになることは間違いないです。」

「しかし、堺となると相当遠いぞ」

「小田氏の天下のためじゃ。協力してくれ、勝貞。」

 俺も氏治もこれさえあれば行けると考えている。まあ、火薬も必要だけど。特に原料の硝石。硝石75%、硫黄10%、黒炭15%で混合したものを水車の力で圧縮する、と言われるようにめちゃくちゃ必要。あとは硫黄。温泉があれば獲得できるし、木炭も簡単に手に入れられる。

「わかった。しかし、その《あるけびゅーす》はどれくらいの値がするんじゃ?高すぎると買えまいて。」

「えっと、銀100貫くらいです。」


「「ぶっ」」


「まあ、80貫はくだらないと思いますよ。」

「おい、それは買えんぞ。二石で一貫として、小田氏の領地を全部合わせて十九万石。それを半分にするのだから、九万五千貫。すべて使っても九百五十しか買えんぞ。」

「・・・50丁くらい買えません?」

「駄目じゃぞ、源。民が苦しむことになる。」

 そうだな。でも小田氏に天下を取らせるために鉄砲は必要不可欠な存在なんだ。

「じゃあ、2丁だけでも。その2丁から量産できたらしたいんです!」

「それは良いとして、誰に行かせるんじゃ。」

「爆露に行かせようと思ってます。彼ならきっと手に入れてくれるはずです。」

「三百貫くらいあれば大丈夫じゃろう。」

「ありがとうございます。」


「源、わんも行くさ―。琉球王国との通商権これを見せれば少しは安くなるはずさー」

「コウシン!よし、爆露と共に堺で買ってきてくれ!」

「わしからも頼む。本来は客人であるお主に行ってもらうことは申し訳ないのじゃが。」

「任せるさー!」








数日後


「では、行ってまいりまする」

「一・二か月くらいで帰ってくるさー!」

 ここから、コウシンと陽炎の二人による鉄砲獲得の旅が始まる。その間に火薬づくりとさらに良い行政を開始するか。

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「超能力者の日常は、青春とバトルに囲まれています」                                             
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