33話 わんの頼みを聞いてくれ2
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《天羽源》
「なら、俺から頼みがあるさー!」
「頼み?」
いったい何だろうか?
「そうさー!俺は今、尚清王の命で諸侯ヌ情勢を見ンカイに来ているさー」
「それで俺に小田氏について案内をしてほしいのか?」
それなら、交換条件を出せる!俺の知りたいことも知れるし!
「してくれるヌか?ウリヤありがたいさー」
「ただ、俺にそれを許可することはできないから一回氏治に会ってから、左京太夫様に許可をもらうよ。あと、琉球の交易関係とか、今まで見てきた諸侯の情勢についても知りたい。お願いできるかな?」
「任せてくれさー。うんじゅーヤ命ヌ恩人だから大丈夫よー」
よっしゃ!これならコウシンを案内しても大丈夫だろ。
「あ、あとご飯を食べさせて欲しいさー」
「わかった。今作らせるよ。」
腹も膨れたところで、氏治に会いに小田城に行くことにした。俺もとんぼもコウシンも馬に乗ることができないので徒歩でだけど。
「ここら辺ヤ田んぼが広がっていてとてものどかさー。イー領主なんだなー。」
「そういってもらえると嬉しいよ。俺が仕え始めたのは最近だけど、自分が忠義を示している人が褒められることほどうれしいことはないからね。」
まぁ、そんなことを話していたら、いつの間にか小田城についていた。
「すみません、若様の軍師である天羽源です。若様にお目通りは可能でしょうか?」
門の前にいる兵に聞く。
「あ、はい。どうぞお入りください。」
「後ろの二人もお願いします。」
屋敷の中に入って10分くらいたったころ、氏治がやってきた。
「おお、源。久しぶりな気がするのう。して、今日は何の用じゃ?」
「今日は、琉球王国から諸侯の情勢を見に来た奴を連れてきたんだ。」
そういってコウシンに挨拶を促す。
「俺は南風原幸清と言う者さー。あなたに頼みがあって来たさー。」
そこからさっき俺に話してくれたことを話した。
「なるほどのう。わしからも父上に言っておこう。それにしても琉球か。おぬしといいコウシンといいわしの知らぬことを教えてくれる人間がいてくれることを快く思うぞ。」
「そうか。よかったな氏治。」
いつの間にか日は沈んでいた。小田家に天下を取らせるための第一の分岐が今始まった。
次回、ついに政治にコウシンを会わせます。果たして結果は…?




