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俺、小田家に仕官します。  作者: 七竹真
3章 内政と新たなる出発
33/40

31話 検地について考えてみよう

どうも、1年ぶりに「復活の『N』」したnatakuです。長らくお待たせして大変申し訳ありませんでした。いやー、前回の時から一年かぁ。時が過ぎるんはめちゃんこ早えなぁ。これからはなるべく1週間に一・二回投稿できたらいいなぁって思っております(思っているだけでできるとは言ってません)。引き続き『俺小田』の方よろしくお願いいたします。

追:野中瀬備前守の名前が氏兼と判明したため修正しました。沼尻播磨守又五郎の名前が家忠、平塚自省の名前が長信と判明したため追記しました。


「拙者、小田家家臣、岡見弾正と申す者。是非とも天羽源殿にお会いしたい!」


 岡見弾正治資。牛久城主で、氏治の親族でもある男だ。牛久城は、石高は1万石4千石で小田家の中でも中々高い地位にいるとみてもよい人物である。19万石余中1万石4千石だしな。


「どうぞどうぞ、中に上がってください!」

 本物を見てみるとThe・武将といった人物だ。引き締まった筋肉が強者臭を醸し出している。

「突然の訪問ですまぬな。貴殿の力を見たくてのう」

 ?俺の力って、なんのことだ?もしかしてボコられちゃうパターン?

「貴殿は若様に軍師として召し抱えられたそうじゃが、その才はいかほどのものかと思っての」

「ああ、そういうことでしたか。一瞬ボコられるかと思いました」

「ボコられるとはよくわからぬが。本題に入ってもよいか?」

「そうですね、どうぞお願いします」




 弾正さんの話をまとめると行政・特に税に関しての相談だった。税の取り方というよりは石高のはかり方についただ。

「なるほど、だったら新しい《検地》をおこなえばいいと思います。」

「新しい検地?」

 新しい検地といえば間のいい人間ならわかるだろう。そう《太閤検地》の丸パクリ。

「はい、領内――――弾正さんの土地だけじゃなくて、小田家全体で特定の大きさの枡、仮に名前を常陸の枡・常州枡じょうしゅうますを使って測るんです」

「なるほど、枡の統一化か」

 お、興味を持ってもらえたみたい。

「はい、そして、田んぼの位付けをします。上・中・下の三段階かもしくは極上・上・中・下・下々みたいな五段階制にすればよいかと」

「しかし、領民たちの田を格付けするとなると労力や民の協力が必要不可欠となるぞ」

「それは・・・。」

 そっか、たしかに秀吉は全国統一したから簡単かもしれないけど一般の大名からしたら難しいのかもしれないな。


「まあ、よい案ではあるがな」

 そういって一息ついた弾正さんにふと疑問が浮かんだ。

「そういえば、小田家って石高で表しているんですよね?あれってどうやって測ったんですか?」

「ああ、あれは取れた量をすべて報告させ数年の平均となっていたはずだ。」

「それだと、隠されたりしていたら税収は少なくなりますよね?こっちに費用を少し割いて、来年からの税収を見込んだほうが良いと思います。」

 これなら、小田氏の税収は増えるし、きちんとした石高も測れる。これさえできれば攻めてとった土地の税収も測りやすくなるはずだ。

「そうじゃのう。まあ、考えてみるとしよう。おぬしの案として御屋形様に提案させてもらう。まあ、わしは良点だけでなく難点についていうつもりじゃがな。」

「ハ、ハハハハハハハ・・・・・」

 き、厳しいなぁ。

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