29話 決着 後編
どうも、natakuです。いきなり愚痴になりますが、実はこの話、3度消えました。おかげで2時間0分も無駄になりました。まぁ、そんな血と汗と涙の結晶とも言える話です。
「はっ!!」
真幸は、美濃守まであと数歩のところまでたどり着いていた。その時、美濃守を守ろうと多くの軍勢が戻ってくる。
「くっ、万事休すか!」
「そのようなことないわっ!」
「道は、俺らが切り開く。先へ進め、仁平対馬」
「後ろはお任せくださいませ!」
「ふんっ!」
「!!」
好機から絶望になったと思った瞬間、助けが入った。
「泥田殿、陽炎殿!それに八日殿に河毛殿!助太刀、誠に感謝いたす」
「嵐刀」
陽炎が道を切り開く。旋風を纏った木刀がうなり、その旋風の後を俺は駆けて行った。
「うおお!」
斬!
美濃守を真幸が打ち取った。
「はぁ、はぁ、仁平対馬、飯塚美濃守打ち取ったり!」
そのあとのことはよく覚えていない、と真幸はのちに語った。
次の日
今日は、昨日の恩賞がでるとあってみんなウキウキだ。
「では、まず天羽源」
政治さんが俺を呼んだ。
「お主には、桜村とその周辺合わせ三百石、氏治の正軍師、対馬(真幸)と播磨(又五郎)以外の共に戦ったもの7名を配下に置くことを許すことの3つを褒美として授ける」
「はい!」
「次に、美濃。お主は、200石減俸な」
「は」
「備前は、氏治の副軍師に降格じゃ!」
「は。殿、」
「何じゃ?」
「私目は、この戦で新たなことに気付き、今までの自分が鈍才であったかを思い知らされ申した。これよりは、野中瀬備前守鈍斉と名乗らせていただきたく」
「わこうた。好きにせい」
「有り難うございます」
「江戸山城守、お主は、備前を陰ながら助け成長させた。それより褒美を授ける。なにがよい?」
「では、改名したく思います。私の思いが実を結び、結果へとつながった。ここから、江戸山城守実綱と名乗りたいと思います。」
「うむ、よい名前じゃ」
その後は、100~50石の増減程度で恩賞の儀は終わった。
俺は、300石の領地と7人の家臣、そして、氏治の正軍師となった。これからも、一生懸命頑張らなくっちゃ!




