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俺、小田家に仕官します。  作者: 七竹真
2章 VS飯塚美濃守
25/40

24話 戦況報告1

どうも、natakuです。二週間ぶりで、ごめんなさい。今回は、野中瀬備前守守保が初視点です。

―――時は数刻前まで遡る


《野中瀬備前守氏兼》


「―――というわけで、五郎左衛門殿は先鋒として、敵の戦い方を探ってきてください」

 そう浅野五郎左衛門に言う。

「おうよ」

 続いて、五郎左衛門の弟の藤右衛門に向き直り、

「次に、藤右衛門殿。藤右衛門殿には、敵の背後に回り攻撃を仕掛けていただきます。そうすることで陣形は崩れ、敵は特攻か降伏を申し出ることになります」

「成る程。わかり申した」

 そして堤豊後守景昭に対して向き直って、

「そして、豊後守殿。貴殿には、五郎左衛門殿の部隊が崩れてしまったとき、救出に行っていただきます。」

「うむ」

「では各々方、武運を祈ります」

 そして、わたしの作戦の成功も祈って。


それでは、時を戻そう―――


《天羽源》


「とんぼ隊、八日隊が浅野(兄)隊撃破とのこと」

「戦敗者は2名のみとのこと」

「とんぼ殿が浅野様を打ち取ったとのこと」

 次々に伝令たちからの報告が入る。第一戦は、俺たちの勝利だ。


 また、伝令が走ってくる。

「申し上げます。別動隊(陽炎・伝助隊)、敵の軍勢と接触しましてございます」

「敵の数は?」

「はっ。20ほどかと」

「わかった」

 危なかった。陽炎たち別動隊を用意しておかなかったら、大変なことになっていたかもしれないな。

「又五郎!」

 今は後続で部隊を休ませている又五郎に声をかけた。

「なんだ、源?」

「後ろのの部隊にも気を引き締めるように伝えてくれ。陽炎たちが敵と接触した。他にもいたら大変だろ?」

「その必要はないと思うぞ」

 真幸がそういう。

「20も使っているのなら、もう人数を割く余裕がないだろう。俺はそう考えるが。」

「そうだな。でも、万が一には、備えといてくれ」

「おう」

「ああ」


 伝令だ。

「申し上げます!新田、山田両部隊が堤豊後守様の軍勢とぶつかったとのこと」

「兵の数は?」

「30ほどかと」

 俺は、隣にいたとんぼに声をかける。

「とんぼ、いけると思う?」

「う~ん、全滅は難しいかもね。相手は、剛腕で名の知れた豊後守だし」

「個人の武力か…」

「それに感もいいし」

「強いな…」



《野中瀬備前守氏兼》


 伝令が走ってくる。

「どうした?」

「も、申し上げます!先鋒の五郎左衛門殿が打ち取られ総崩れになったとのこと」

「な、何!豊後守殿は?」

「はっ。敵の攻撃が思いのほか早く、間に合わなかったとのことです」

「そ、そうか」

 くそう。天羽源、侮れない男だ。

「つきまして、豊後守様はいつ出陣するか、と申し上げております」

「今から行くようにと伝えよ。くれぐれも注意して行動するようとも伝えておいてくれ」

「はっ」

 そう言って伝令兵が去ってゆく。

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