表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺、小田家に仕官します。  作者: 七竹真
2章 VS飯塚美濃守
24/40

23話 車懸り対連車輪7

どうもnatakuです。よろしければ、更新した活動報告見てください。Twitter作ったんでそこからいけます。

 《浅野藤右衛門》


 体重を後ろに預けて、斬蹴から身をかわす。攻撃るなら今!

「はぁぁぁ!」

狼歩ろうほ!」

 手足を使って、崖を上るように空へと駆け上がられ逃げられる。

「くっ、待たたぬか!」


流星立刀りゅうせいりっとう!」

 木刀を足で挟み、回転しながらこちらに落ちてくる。なら、落ちてきたところを突くのが最善の手。

 ドスン!!!!!!

 砂埃・・が舞い上がる。ん?砂埃?おかしい。戦っていた場所は水辺なのに。泥ばかりだったはずなのに・・・。

「・・・・・・・・・!!」

 いつの間にか、葦の原から出ている。まさか俺をかわさせて導く作戦だったとでもいうのか!?


 《陽炎》


「流星立刀!」

 これは、回転翔突かいてんしょうとつという空を飛び、回転しながら付く技の立刀版だ。

 ドスン!!!!!!

 砂埃が舞い上がる。こちらの勝利だ。

鎌威太刀かまいたち!!!」

 手ごたえがあるが、突っ切れない。また止められた!?


 砂埃が徐々に晴れていく。周りの敵兵や味方の兵も少なくなってきている。そして、俺の前には二つに折られた槍を盾代わりにして防ぐ藤右衛門の姿があった。

「まさか、自ら槍を折って防ぐとは…」

 ギリ……ギリギリ……ギリリリリ

「そうでもせぬと防げぬだろう?」

「はっ、それもそうか」


「では、こちらからいかせていただこう!」

 そう言って、数歩下がった。

 トン、トン、トン・・・来るっ!!

「ハァッッ!!」

 槍で突いて来てそれをかわす。・・・・・・・・・・・!

「囮か!」

「その通り」

 突いてきた槍には、穂先がなかった。しかし、それを受け止めてしまっている俺は、どうすることもできない状態に近い。

「くっ!」

 なんとか体を捻らせてかわす。

天歩てんぽ

 空に逃げる。落ちる時が心配だが、今はそんなことを言ってられない。

「うぉぉぉぉ!」

 下から藤右衛門が迫ってくる。まず、穂のついていないほうを繰り出した。

 やったぜ、今度こそ勝ちが見えた。穂のついていないほうで、体勢を崩させようとしたことが失敗だったな!


「重力流し!」

 トン

 槍の上に立つことで、踏み台にする。そのまま前に跳び、藤右衛門の後ろに回る。

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉお!!!」

 ――――――奥義・天神斬り。これは、この数日中に編み出した技だ。地面すれすれの低姿勢で走りながら、敵の前で少し体を上げて斬る。そういう技だ。


 ドサァァァァ!!

 それは、俺が倒れた音だろうか。それとも藤右衛門が倒れた音だろうか。俺は、藤右衛門に勝利した。

「われらの勝利じゃぁ!」

 味方の兵士が叫ぶ。

「みな、突っ込め!」

「オォォォォォォォォォォォオ!」

 味方の軍が敵に突っ込む。我が殿(天羽様)貴殿あなたは最高の軍師だ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「超能力者の日常は、青春とバトルに囲まれています」                                             
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ