表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺、小田家に仕官します。  作者: 七竹真
2章 VS飯塚美濃守
22/40

21話 車懸り対連車輪5

≪陽炎≫


「じゃあ、戦が始まったら少しづつ出て、敵に気付かれないようにするんだ。」

「わかりました」

「うん、よろしく頼む」

 そういって、天羽源(我が主)から命を受け、本陣を出る。


「おい、伝助」

「なんだ、陽炎さま?」

「俺と二名の兵士が陣を出たのを皮切りに、20数えるごとに3人出てくるようにする。伝助は、最後だ。よいな」

「わかっただ」


 さて、行くか。

「行くぞ、お前たち」

「「おうよ」」

 トン、トンとはじめは節奏せっそうのとれたいい音がする。しかし、すぐにその音もなくなる。訓練の賜といったところか。隠れる場所は、あらかじめ円形に刈ってあったあしの中。


 半数がこちらに着いた時、蘆の向こう側がガサガサッ、と揺れた。つい、こちらも反応してしまいそうになるが、すぐに動作で伝える。

 訓練がこんなところでも役にたったようだ。行った訓練は、剣術と目つぶし、跳躍と合図、忍び走りの5つである。

 敵の槍らしきものが見える。別動隊は他にいない故、敵と断定した。

「みな、まず俺が行く。騒ぎが起こったら忍び走りで近づき戦え」

 そう伝えると、皆がうなずいた。


 それを見た後、すぐに後ろに跳躍する。空中で体をひねり蘆の中へ。こそこそと近づき敵兵の背後を取る。すっと手を伸ばし一人の肩をつかむ。そして、そいつを蘆の中へ引きずり込み気絶させる。

 すると敵兵の一人が近くにいた奴がいなくなって騒めくと、その波紋が広がっていく。

天歩てんぽ

 忍びの術を使い、空を駆けるように跳躍する。そして敵の槍の穂先に、

重力流しじゅうりょくながし

 をして立つ。重力流しは、重力を分散させるかのように見せるためそう呼ばれる。

葉鱗粉ようりんぷん

 木の葉を細かくしたものをまき、姿を消す。そしてからの胴打ちを何人にも繰り出す。


「何者だ、貴様」

 身の丈6尺(180cm)より少し小さいくらいの大男がそう言ってくる。こいつ、強い。第六感がそう言った。


どうも、natakuです。爆露の相手は次回で。次回は、来週の日曜か月曜に出します。本業が学生のためテストです。ご不明な点、誤字脱字等ありましたらお教えください。また、面白かったらブクマお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「超能力者の日常は、青春とバトルに囲まれています」                                             
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ