13話 作戦会議 長槍のメリット
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「3間程度の槍ですか…。ちょっと大きすぎませんかね。」
「長すぎるから途中で折られてしまうのではないか?」
「折られたら刀で近づかれて死ぬぞ?」
「今の槍よりも振りにくいのでは?」
反論ばかりだ。
でもメリットだってある。
「長ければ、敵が近づかないようにできる。それに、牽制にもなるんだ。」
「なるほど。しかし、移動しにくかったりは?」
「だから車懸りの陣なんだ。回転しながら交替して戦うから、戦う部隊の左右の部隊も同じように戦えるんだ。それにより、交替するときに槍を垂直にしても横の部隊の援護で何とかなるんだ。」
車懸りと長槍。一つじゃなくて二つ合わせれば強くなる。そういうことだ。
「折られたら、刀でいいよな?」
「もちろん。そうしないと戦えないだろ?それと今日長槍を作ったら、明日明後日と訓練して、模擬戦の模擬戦をしようと思う。」
「いいと思うぞ。模擬戦で弱点が見つかるかもしれないからな。本番で弱点を発見しては、いかんだろうし。」
「じゃあ、とんぼとあと…、」
「俺がやる。」
「平三か。じゃあ、二人に長槍を作る部隊を編成してもらって、他は刀での戦いを想定した訓練をお願いしたいな。」
残り5日。勝つために頑張らないと。
「ファイート~!」
「「「「「「「「「・・・・・・・・・・?」」」」」」」」」
あ、戦国時代だからダメか…
2日目が終わった。
3間の槍⇒三間半槍が元ネタ。信長が使ったとされている。ぶっちゃけ扱いがむずいと思う。
今回の模擬戦のルールとして、槍の穂先に石灰のついた布をかぶせた綿をつけることと、刀は竹刀ということがある。また、弓矢や手裏剣等の飛び道具は禁止。当たったら戦闘離脱。