10話 作戦会議 一夜目前半
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「やはり、鋒矢で攻める唯一つでござる。」
そう又五郎が言えば、
「いやいや、鶴翼で一網打尽が一番であろう。」
と平三が言う。
「鶴翼や鋒矢では見破られよう。ここはやはり、伏兵を使った作戦のほうが良いのでは?」
と基永、
「忍びを使って攻める。これが忍びの戦い方だ。それに、相手陣中に忍びがいれば、情報も入ってこよう。」
と陽炎が違う意見を出す。
「こんれじゃ、まとまらねぇなぁ。どうすんだ軍師様~。」
もう農民三人はついていけてない。
必勝の陣は何だっけかな~?う~ん、思い出せねぇ。キツツキ戦法?脅しと裏切り?馬防柵と三段打ち?堀の張り巡らし?雨の中の奇襲?釣り野伏?方円の陣?なんだっけ?
「永遠の体力さえあれば勝てるのだが…。」
その爆露の言葉で思い出した!
「車懸りの陣!」
俺は、続けざまに俺は言う。
「上杉謙信の陣!第4次川中島の合戦で長尾景虎が用いた最強の陣!それを使えば長い間戦える!」
「「「「「「「「「車懸りの陣?」」」」」」」」」」
キツツキ戦法 第四次川中島合戦武田方より
脅しと裏切り 関ヶ原の戦い小早川秀秋らの裏切りより
馬房柵と三段打ち 下が腹の戦い織田・徳川方より
釣り野伏 木原坂の戦い島津方より
雨の中の奇襲 桶狭間の戦い織田方より