目次 次へ 1/40 ハジマリ ハジマリ 「大丈夫か、源(げん)?」 そう、菅谷摂津守左衛門政貞(すげのやせっつのかみさえもんまささだ)が俺に問いかけてきた。 「ああ、大丈夫だ。」 そう返す。 「ならよいが。しかし、真壁久幹(まかべひさもと)の裏切りは、痛かったな。」 「うん。」 時は戦国時代、常陸国筑波郡小田邑(ひたちのくにつくばぐんおだゆう)。ここの領主は、関東八屋形が一人の小田政治(おだまさはる)である。そして天文16年(1547年)ここにとある男が仕官する・・・。