ろんぐろんぐあごー
色々とお粗末なお話なので批判とかばっち来いです
むかしむかしあるところに
灰かぶり姫と義母と二人の姉に蔑まれながらも強い気骨を持った少女がおりました。少女は毎日加虐ともいえる家事を押し付けられ、同時に悪態をつく彼女達の背中に顎を突き出し中指を立てるというそれは惨めな憂晴らしをして過ごしておりました。
「働ける年齢になったら絶対憲兵になってあることないことでっち上げて牢獄にぶち込んでやる。齢10歳の少年に手を出したとか言ってぶち込んでやる」
それだけが少女の生き甲斐でした。
しかし少女のフラストレーションは日に日に募っていくばかり。もういい加減私に手を出したとかでいっかぁ...とか考え出したある日、義母達が綺麗な召し物を身につけているのが目に入りました。聞き耳を立てるとどうやらこの国の王子が身分の差を除外した舞踏会とやらを開くそうです。更にはこの舞踏会で王子の花嫁を見初めるとの噂。少女には心底どうでもいい話でした。
例のごとく嫌味な義母に留守番を言い渡され、彼女達を乗せた馬車に例のごとく中指を立てて見送る少女。
今晩だけは自由だぁと背伸びをしたその時、背後から怪しく卑しい笑い声。
声の主は旅の魔法使いを名乗る如何にもきな臭い老婆。老婆は不気味な笑みを向けこう語ります。
哀れな哀れなシンデレラ、死ぬまで愚かな灰かぶり姫!お前の望みを叶えてやろう。
ちょっとは哀れそうに振舞えよと笑みを絶やさない老婆にイラッ来る『シンデレラ』
胡散臭いが暇潰しに望みを考えます。
権力?暴力?金?それとも私を養ってくれるイケメン?
何故だかどれもしっくり来ません。
それもその筈、シンデレラはあの三馬鹿への復讐しか普段頭に無い故に欲が薄いのです。
思考を巡らせること数分。
ポンッと手の平を叩き魔法使いもドン引きの笑みを...正確には悪役特有の3段笑いを辺りに響かせるシンデレラ。あ、これ声かける相手間違えたかもと後悔先に立たずの魔法使い。シンデレラは老婆の肩を掴み望みを言います。
魔法使いのお婆さん?私の願いは────