門前にて。
遅くなった上に文字数少ないとか本当に申し訳ないです(><)
次はもうちょい増やせるようにします!
林を歩くこと数分、俺達はようやくそこを抜け出すことが出来た。
どうやらアマルーナは結構近くまで運んでくれたらしい。
見つかってないか心配ではあるが、感謝はしておかないといけないな。
そのアマルーナだが、二度寝がしたいと言ったので、モンスターボックスに戻しておいた。
段々と引きこもりになっていっているようで少し不安である。
「よし、それじゃあ中に入るか」
俺達は気を取り直して、キハイ王国の門へと向かう。
そびえ立つ門の前では、1人の男性がじっと動かずに立っていた。
おそらく、門番だろう。
日の光が門番の背後から輝き、なんとなく神々しい印象を放っていた。
「すいません、入門許可を貰ってもいいですか?」
俺はそんな門番の元に辿り着き、そう声をかける。
「……………」
「あのー?」
だが、その門番は目を閉じたまま、返事をしようとしない。
俺がそのことに疑問を持っていると、門番は顔をこちらに向けないまま、閉ざされていた口をゆっくりと動かし始めた。
「…………………………………zzz」
「おい!」
吐き出された言葉は俺の言葉に対する返事ではなく、ただのいびきだった。
どうやら、立ったまま眠っていたらしい。
「起きろ!」
「んあ?……うぉあっ!誰だお前!」
「観光客だ!門番が寝ててどうすんだよ!」
ようやく起きたかと思うと俺の顔を見て驚いた表情を浮かべる門番に、俺は我慢ができずに叫ぶ。
敬意を払う必要がないと判断したので、敬語は使わないことにした。
「ああ!なるほど、そういうことか。すまないな」
「いや、すまないなで済む問題じゃないだろ……」
状況を理解してもどこか抜けた様子の門番に俺がそう言うと、門番は違う違うと首を振った。
「今言った『すまない』は、勘違いさせたことに対してだ」
「勘違い?」
この短い会話の間で、勘違いする時間なんかあっただろうか?
俺がそんな思考をしていると、門番は衝撃の言葉を口にした。
「だって、僕、門番じゃないから」
………。
……………………!?
「え!?」
「いやぁ、参ったな。まさか、この国に辿り着いたものの、入る前に寝ちゃうとは思ってなかったよ」
そう言ってあははと笑う、門番、じゃない、男に俺は言葉を失う。
その様子を見ていたのだろう、後ろの方で待っててもらっていた舞とハルノとティフィアが、俺の方に近づいてきた。
「どうしたの?優斗君」
「……い、いや、ちょっと予想外の展開に出会っただけだ」
まさか、門の目の前で寝ている人間がいるなんて、思ってもいなかった。
というか、なら本物の門番はどこにいるんだって話なんだが。
「ああ、ちなみにこの国に門番はいないよ。
そういう国も、珍しくはないみたいだけど」
そんな思考を読んだのか、男がそう俺に話しかけてきた。
国によって門番が絶対にいるわけじゃないみたいだ。
………てことは、もう入ってもいいわけか。
「よし、舞、ハルノ、ティフィア。中に入るぞ」
「え?入ってもいいの?」
「ああ、この男の話が本当ならな」
そう言って男を指さすが、別に本当に疑っている訳では無い。
さっきまでの話で、嘘をついているようには見えなかったからだ。
「わかった!ハルノちゃん、ティフィアちゃん、行こ!」
「は、はい!」
「はーい」
ハルノとティフィアがそう返事をして、俺と舞の後ろをついてくる。
俺が歩きながら、そういえば男の名前を聞いてなかったな、となんとなくそんな思考に陥っていると。
「待ってくれ!!!」
突然、俺達を呼び止める、男の叫び声が俺達の背後から聞こえてきた。
俺は何事だ!?と思い、後ろを振り返る。
すると、そこには息を切らして俺達の方に走ってくる男の姿があった。
「ぜえ、ぜえ」
「ど、どうしたんだ」
大した距離も走ってないのに息を切らす男は、それだけ必死に走ったのだと俺に分からせる。
俺が男の息が整うのを待つと、男は俺の前ではなく、何故かハルノの前に立った。
「え?」
頭に疑問符が浮かんでいるであろうハルノは、目の前に立つ男を見たまま首を傾げる。
その様子を見た男は、真剣な様子を崩さないまま、こう叫んだ。
「一目惚れしました!付き合ってください!」
突然すぎるかな………?汗
いや、でも恋はいつでもハリケーンって言いますし、ね。




