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職業リア充で異世界無双。  作者: すみを。
第1章:カラマ王国編
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対黒竜5:決着について。

本日1話目です

俺はもう一度右手に魔力を集める。


イメージするのは……アマルーナが打ってきているブレスだ。


発動するかはわからないが、やってみる価値はあるだろう。


「くらえ!アマルーナ!」


俺は右手に集めた魔力の半分を使う勢いで、アマルーナに向けて手をかざし、魔法を発動した。


その瞬間。


凄まじい轟音と共に、俺の腕から炎が噴出し、アマルーナに直撃した。


俺はあまりの威力にポカンとしてしまう。


流石に、アマルーナの本気ブレス程の威力は無かったが、最初に打っていたブレス以上の威力はあったんじゃないだろうか?


でも、魔力をかなり使ったせいか、少しだけ体がだるくなった気がした。


流石に連発はできないみたいだ。


俺がアマルーナの様子を見ていると、アマルーナは特に苦しむ様子も無く、羽をはためかせるだけで炎を消し飛ばしてしまった。


流石にあの炎を受けて無傷っておかしくないか?


と、そう疑問に思うが、それは次のアマルーナの言葉によって解消された。


『無駄なことを。妾に魔法など効かぬ。さっさと諦めい!』


そう言ってアマルーナは俺の魔法とは比べ物にならない威力のブレスを打ってくる。


俺はかろうじてそれを避けながら、打開策を考えていた。


魔法が効かない以上、無駄な魔法は使わないほうがいい。


でも、普通に攻撃してもアマルーナにダメージを与えることができない。


どうしようか……。


その時、俺はあることに気づいた。


もしかしたら俺ならあの魔法を使いこなせるんじゃないか、と。


俺は、その魔法を使うために、体全体に少し少なくなった魔力を纏わせる。


『魔法は効かぬと言っておるじゃろうが!』


アマルーナが俺に言ってくるが、俺は気にせず集中する。


『無視するでない!』


アマルーナが俺に突進し、前足を振り上げる。


爪が俺に当たりかけたその瞬間


俺はアマルーナの背後にいた。


『なっ!』


手応えがないことに気づいたのだろう。


アマルーナが後ろを振り向くが………遅い。


俺は既に腕を振りかぶっている。


『ちょこまかと動きおって!じゃが、お主の攻撃など効かぬ!』


そう言って余裕ぶっているアマルーナのお腹を思い切りぶち抜き、俺はアマルーナを後ろへと吹っ飛ばした(・・・・・・)


アマルーナが木々を巻き込みながら吹っ飛んでいく。


そして、ようやく止まった時、その顔は驚愕に満ち溢れていた。


『お主……何をしたのじゃ!』


「簡単な話だ。体全体に魔法を纏わせて、身体能力の強化をイメージしただけだ」


『なっ!そんなことが可能なのか!?』


「いや、普通に思いつくだろ」


『ご主人様』


そこでカリンから念が届く。


『私も身体を強化する魔法など初めて見ました。どのようにしているのですか?』


『まじか、この世界には身体強化の概念がないのか。単純な話、強くなった自分を想像すればいいんだよ。流石に、魔力量によって強くなれる限界はあると思うけどな』


『な、なるほど、凄いですね。普通は思いついてもできないと思うのですが………』


『でも、体全体に纏わせれる俺ならできるかなって思ったんだよ』


まあ実験は成功だ。


自分でも驚くほど強くなってしまった。


魔力が切れるまでは負ける気がしない。


「それじゃ、そろそろ本気を出すとするかな」


言ってみたい台詞トップ10にランクインしているセリフをアマルーナに言ってやる。


やばい、超気持ちいい。


しかし、言われた本人は不快だったみたいだ。


『なんじゃと!……なら、妾も本気を出すとするかの。行くぞ!』


アマルーナはそう言って上空へと飛び上がり、俺に向かって落下してきた。


確かに当たったら強力だろう。


だが、当たらなければ意味がない。


俺は瞬間移動するイメージ(あくまでイメージ)で足に魔力をため、10m程先へと凄まじいスピードで移動する。


これでアマルーナは攻撃が当たらず地面に激突する………と予測していたが、ギリギリのところでこっちに真正面から向かってくる。


落下先に俺がいないとわかったアマルーナが、瞬間の判断で方向転換したのだ。


ぶっちゃけ、これを避けることも出来るが、それだとジリ便になってしまう。


だから俺は敢えて、その勢いを利用してやることにした。


俺は右腕に残っている魔力の4分の1ほど魔力を溜める。


アマルーナが来ている方向に、俺は岩を砕くイメージで肘に身体強化魔法を発動し、回転の勢いをつけて、裏拳を腹にかましてやった。


流石に突進の勢いは凄まじく、魔法で強化させた状態でも吹き飛ばされそうになる。


だが、俺は地面を滑りながらもなんとか耐え切った。


そして目の前には体勢を崩したアマルーナ。


俺は勝負を決めに行く。


俺はアマルーナの背中に、残っていた魔力の4分の3を纏わせていた踵で思い切り、全身全霊を込めて打ち抜いてやった。


そして、凄まじい衝撃音とアマルーナの雄叫びが森に轟く。


そしてそれが止んだ時、目の前には倒れ、意識を失ったアマルーナがいた。


そして同時に、俺も疲れから後ろへと倒れ込みそうになったが


「お帰り、優斗君」


舞に背中をキャッチされた。


目に涙を溜めている舞を見て、俺は心配させてしまったな、と少し申し訳なく思いながら


「舞、ただいま」


と、そう告げて、俺は意識を手放した。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



どれほど時間が経っただろうか。


俺が目を覚ますと、日は既に沈みかけ、外は徐々に暗闇に包まれかけていた。


そして体を起こすと、目の前には目を赤く腫れさせた舞と、俺を心配そうに見ているリースと、眷属達がいた。


「目を覚ましたんだね!優斗君」


明らかに泣いた跡のある舞の顔を見て、俺は改めて心配させてしまったんだなぁと感じた。


「ああ、心配かけてごめんな」


俺がそう言うと、舞は笑顔になって俺に抱きついてくる。


いや、嬉しいんだけどね、尻尾の攻撃が完治してなかったのか、普通に痛いんだよね。


まあ嬉しいからいっか。


俺がそんなことを考えていると、舞は俺から離れ、リースへと話しかけた。


少し残っている暖かみが心に染みる。


「ありがとね、リース、優斗君に回復魔法かけてくれて」


『別に、こんなこと普通よ。……な、仲間なんだし』


「ふふ、そっか、でもリースも心配してたから、本当に良かった」


『ちょっ、私は別に、心配してなんか…!』


「何言ってるの、あんなに心配してたくせに」


どうやらリースにもかなり心配させてしまったようだ


回復魔法も寝てる間にかけてくれたみたいだし、後で感謝しておかなといけない。


それより、あの時は突っ込み忘れていたが、何故リースはツンデレなのだろうか。


精霊っていうのはみんなそうなのか?


俺が精霊に対して変な誤解を生みそうになったところで、カリンとライムから念が届く。


『お疲れ様でした、ご主人様』


『こくり』


『ああ、お前らにも心配かけたな』


ライムが頷いてるのはカリンに同じって意味でいいんだよな?


多分そうだろう。


そんな会話をしながら、俺が全員生き残れたことに喜びを感じていると、視界の端に黒い物が映った。


すぐにそっちを確認すると、そこには既に起き上がっているアマルーナがいた。


俺はすぐに臨戦態勢に入ろうとしたが、アマルーナに敵意が感じられなかったので一旦抑える。


「落ち着いたか?」


『ああ、そこの女子おなご達に真相を全て聞いた。本当に、お主達には悪いことをした。殺そうとしたのじゃ。死んでも償えぬ』


どうやら犯人が俺達じゃないとわかったみたいだ。


でも、少し罪を感じ過ぎやしないだろうか?


「はあ、わかったのならいいよ。それに、勘違いするように仕向けさせたアルナが悪いしな」


『……許してくれるのか?』


「いや、もちろん、ただじゃ許すことはできないな」


『そうじゃろうな、妾は覚悟を決めておる。どうせ次に戦ってもまた勝てぬであろうし、煮るなり焼くなり好きに----』

「俺の眷属になれ。それで許してやる」


『なっ!』


これは俺がSランクになってから決めていたことだ。


ちなみにこの会話の最中、舞達は黙って俺達の様子を見守っていた。


俺の判断に任せるということだろう。


「お前も本当の犯人を知りたいだろ?それに、竜種のトップが味方になったら心強いしな」


『じゃが、妾は……』


「まあ、細かいことは気にすんな。もし、こっちの誰かが殺されてたとしたら俺はお前を一生許さなかったかもしれないが、誰も死んでないしな。それに、お前も被害者だろ?」


そう言って笑いかけてやる。


すると、突然アマルーナが俺に向かってひれ伏した。


「お、おい、どうした?」


『……これまでの数々の無礼、お許しいただきたい。お主の強さと心の広さに敬服して、どうか妾をお主の眷属に加えてくだされ』


そう言ってこっちをじっと見てくるアマルーナ。


まあ、答えは最初から決まっている。


「ああ、よろしく、アマルーナ」


『……よろしくだ、主殿』


[・Sランク“黒竜アマルーナ”を眷属にしますか?]


頭に念が届いので俺は『はい』と念じる。


すると、アマルーナは『モンスターボックス』の中に吸い込まれていった。


リースが俺が黒竜を眷属にしたことに驚いた表情をしている。


まあ、俺もまさかこんなことになるとは思ってなかったから仕方ない。





こうして俺は竜種のトップの主となったのだった。


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