スーパーカップの呪い
ある日、僕はスーパーカップに呪いをかけられた。
呪いと言っても、金縛りにあったりなどではない。
僕にとっては、そんなもの、この呪いよりは容易いものだ。
悪魔は、この僕に呪いをかけることにしたんだ。
そして、それは見事的中。悪魔に、一本、いや、二本かな。出し抜かれてしまった。
僕は、小学5年生。
少し背は高い、158センチメートルだ。
そして、体格は・・・・・
もっと良い、58キログラム。
なぜこんなに体格が良いのかって??それは、僕がお菓子が大好きな一人っ子の坊やだからさ。
普通だったらきっといじめられてしまうだろうが、なぜか僕はやられない。
きっと、お父さんが空手をやっているのが、広まったからなんだろうな。
まぁ、僕はざっと説明して、こんなところだ。
特技も特にないし、好きな子だってまだいない。
そんなただの少年だったのに。。。
ある日、スイミング(少ぉしでぶっちょな僕でも、習っているんだ!!悪いか??)から帰ってきた僕は冷凍庫からアイスを取り出して食べた。良い子も知ってる、明治エッセルスーパーカップだ。
明治エッセルスーパーカップは、安い上に量が多く、また味もおいしいので、僕は最近お母さんによく頼んで買ってきてもらっている。
もちろん、お母さんも大喜び!!ハーゲンダッツじゃないからね!!家計も大助かりさ☆☆
そして、今日はついていたのか、いつもはバニラ味だけなのに、チョコレート味があったのだ。しかも、しっとりチョコチップ入り!!!
これはまるで僕のために買っておいたようなものではないか!!!
僕は一人でそんな事を思いながらチョコ味カップに手をのばした。
カップをとり、食器棚に向かった。そして、少し高級だろうと思われる金色のスプーンを取り出した。
舌なめずりをし、カップの蓋を開けた。
一口、二口。
少し苦いしっとりチョコチップが、あま〜いチョコ味アイスにからみ、おいしい。
「こいつはおいしい!!」
スプーンは軽快にアイスをすくい、僕の口に入ってきた。
「うまい!!こいつはおいしすぎる!!98円でこれは良いのか!?」
僕はアイスを食べながらそんな馬鹿げた事を思った。
これが、悪夢の始まりとは知らずに・・・。
次の日、僕は学校から帰ってきてすぐさま冷凍庫を開けた。
ない!!!僕のチョコ味カップ!!!
なぜバニラしかないんだ!!!!
そりゃそうだ。昨日僕が1つしかないチョコ味カップを食べたのだから。
それから僕はチョコ味カップしか食べれなくなった。もちろん、朝も夜もだ。
そして、僕の体重は一気に3キロ太り!!!
けれど、なかなかやめられない明治エッセルスーパーカップのチョコ味カップ!!!!!
早く!!早くチョコ味カップを買ってくるんだ!!
そして僕はとうとう倒れてしまった。
チョコ味カップをしっかと持って。
そして僕は次の日から、バニラ味だけを食べる事になる。。。。