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ピュアダーク  作者: CoconaKid
第十六章
55/56

54 結ばれる絆

「ヴィンセント、抵抗するのはやめて。不利になるわ」

 アメリアが静かに言った。

「一体何が起こってるの?」

 ベアトリスは威圧感ある団体に睨まれ、嫌な予感と共に不安で胸の鼓動が激しく波打った。

 ドクドクと血が体を走り抜けていき、ベアトリスの感情を刺激すると目の前の者を敵視した。

「我々はホワイトライト界の秩序を乱すものを取り締まる者。よってライフクリスタルを手にしたダークライトを抹殺しに来た」

 代表者らしき者が一歩前に出て説明する。ブラムのように銀に近いブロンドで髪が長く、美しい部類に入るのだろうが、冷たい厳しさが顔に滲み出ているだけできつい印象しかなかった。

「ブラムの存在がなくなったのをいち早く我々は感知した。だが彼のライフクリスタルは一緒に消滅しなかった。その近くでダークライトの強い気の反応。案の定、それがさす場所にきてみれば、このダークライトがライフクリスタルを手に入れてるではないか。そんな危険な奴を野放しにはできない」

「待って下さい。ヴィンセントは邪悪なダークライトではありません。それは私が保証します。それにブラムは自ら自分のライフクリスタルをそのものに与えました」

 アメリアが必死に懇願する。

「あなたはブラムの娘。だが我々の目から見れば完全なホワイトライトではない。あなたの意見は聞き入れられない」

「ちょっと、いい加減にしてよ。完全なホワイトライトじゃないから聞き入られないってどういうことよ。ヴィンセントはあなたたちが思うようなダークライト じゃないんだから」

 ベアトリスは切れた。パトリックはその姿を見ていて、子供の時にいじめっ子たちに果敢に向かっては弱いものを救っていたときの彼女を思い出した。

──あの子供の時のベアトリスだ。そっか、性格もライトソルーションで押さえられていたということなのか。

 パトリックも一緒になって証明する。

「ディムライトの僕からも証言します。ヴィンセントは危険なダークライトではありません」

 ホワイトライトのリーダーが鼻で笑った。ディムライトの意見などもっといらないと馬鹿にした。ベアトリスはその態度に益々憤慨した。

「君はどこの所属のホワイトライトだ。私達のリストには載ってないようだが」

「私はどこにも所属なんてしてないわ。はぐれ者よ」

「はぐれ者? 名前はなんと申す?」

「ベアトリス・マクレガーよ。文句ある?」

 その名前を聞くとホワイトライト達は急に固まってひそひそと話し出した。またリーダーが一歩前に出てベアトリスと向き合った。

「君はホワイトライト界でも嫌味嫌われる存在。まさか力を得て地上界に住んでいたとは驚きだ。力が封印されているはずではなかったのか」

「封印はとっくにとけたわ。だったら私も抹殺の対象となるんでしょう」

「普通のホワイトライトならそうなるだろう…… しかし君は違う。私の一存では何もいえない」

「どういうことよ」

「君はホワイトライトの長の娘だからだ。我々の一番頂点に立つ存在の娘。それだけに私は自分の判断だけでは決められない」

 ベアトリスの出生の真実に皆一同驚いた。

「この件はブラムが担当していた。ブラムは長の側近で権限を与えられていた。だが私にはその権限はない」

「だったら、私をその人の所に連れて行って。そして話をさせて」

「俺も一緒に行く。それってベアトリスの本当の父親ってことになるんだろう」

 ベアトリスとヴィンセントの提案にまたホワイトライト一同は集まってひそひそ話し出した。暫くその話し合いは続き、ホワイトライト達もどうすべきか判断に困っている様子が伝わってくる。

 一番イライラしていたのはコールだった。鬱陶しいとばかりに、小馬鹿にした目つきでその話し合いを見ていた。

「あいつらのライフクリスタル奪ってやろうか」

 コールが小声で呟くとマーサが隣で我慢しろと肘鉄をついた。

 ようやくリーダーが口を開く。

「ダークライトを我々の世界に連れて行くことはできぬ。こいつはここで抹殺し、そしてベアトリスの処分は長の所につれていき、そこで判断を長に委ねる」

「そんなの嫌よ。ヴィンセントを抹殺されてたまるものですか」

 ヴィンセントを押さえつけているホワイトライトたちの手を払いのけて、ベアトリスはヴィンセントに抱きつき庇った。

「なんということだ、ホワイトライトの身分でありながらダークライトに心を奪われているとは。長が知ったら嘆き悲しむことだろう」

「何よさっきから聞いていれば、ホワイトライト、ホワイトライトって。いい加減にしてよね。あなたたちの何が偉いっていうの。ちょっと長生きしてるか らっていい気にならないで」

「べ、ベアトリス? 落ち着いて」

 興奮するベアトリスをヴィンセントはなだめた。ヴィンセントもまた昔のベアトリスの姿を想起した。そしてベアトリスの髪の色が透き通る金髪になっていく。完全にホワイトライトの力を得たのがそれで証明された。

「それでは致し方ない。私が全ての責任を取るということで、二人をここで抹殺させていただこう」

 また悪夢の始まりだった。

 そのリーダーはブラムがやったときのような構えをし、攻撃の姿勢を向けた。

 ベアトリスとヴィンセントはお互い強く抱き合った。もう今度こそ逃げられないのかと思ったとき、目の前にゴードンがぱっと突然現れた。

「あれ、まだ戦ってたの? 終わったかと思ったのに。あら、人数増えてる。しかもホワイトライトばっかり。一体どうなってるの?」

 緊迫した状況に、突如降って沸いたゴードンのお陰で、一瞬の間ができた。

 ゴードンの出没にヴィンセントは閃いた。ブラムの見よう見まねで瞬間移動を試みた。

「ベアトリスしっかり俺に掴まれ」

 ヴィンセントが手を合わせたとき、瞬く間に二人は消えた。

「あいつ、ブラムのホワイトライトの力を受け継ぎやがった。各自、どこに行ったか手分けして探すんだ」

 リーダーが命令すると全てのホワイトライト達は一斉に姿を消した。

「ベアトリスたち大丈夫かしら」

 アメリアが祈る思いで二人の安否を願う。パトリックもリチャードもその思いは同じだった。

「ヴィンセントならなんとかするさ、それにしてもゴードン、お前いいタイミングで現れた。よくやったぞ」

 コールが褒めた。

「ん? オイラ、なんかした?」

 ゴードンは訳がわからなかったが、褒められたことだけは嬉しそうにニコニコしていた。


 ヴィンセントたちが現れたところは湖の側だった。そこにはかつて栄えていたと思われる古い城が湖のほとりに建っている。辺りの静けさがその城の外見をどこか寂れて物悲しくさせていた。

 古く侵食された茶色い石の塊でありながら、それでも城はそこに建つ限り威厳を忘れていなかった。空と湖を背景に絵の中から抜け出す程に美しい姿を見せ付けていた。

「ここは、私がブラムに見せられた場所だわ。確か私が生まれたところだって。どうしてヴィンセントはここに来たの?」

「俺にもわからない。無我夢中で、どこでもいいから移動しようと思ったらここに来ていたんだ」

「私が呼び寄せた」

 突然背後から声が聞こえた。二人が振り返ると、そこには王にふさわしいと思われるような正装をした男が立っていた。身に纏う白いマントが柔ら かいひだを作って風になびいている。

 透き通るような銀に近い長髪のブロンドも、さらさらとシルクの糸のように風に揺らいでいた。

 ブラムは芸術的に洗練された美しさであったが、この男は逞しい威厳溢れる強さを持ち合わせた美しさがあった。

 男は暫く黙ってベアトリスを見ていた。ヴィンセントにはこの男がすぐに誰だかわかった。

「私は、フィンレイだ。全ホワイトライトの頂点に立つもの」

 その言葉でベアトリスも気がついた。何も言わずにただ見つめ返した。

「私はかつてここで愛するものと暮らしていた。一つの誕生する命を楽しみに、幸せだけが永遠に続くと信じていた。新しい命を授かったものの、宿したものは消えていった。悲劇だった。自分の立場がある以上、私はどうしても新しく芽生えた命を庇うことはできなかった。やむを得ずこの地上界で他のものに希望と一緒に託した。ノンライトとして幸せに暮らせるように。そして私はそのことを忘れるために会うことも連絡を取ることもしなかった。ただこの世界で幸せに暮ら していると信じて」

「だが、その者はホワイトライトの力を得て、隠れるようにこの地上界で暮らしていた。そしてその存在は宿した者の命を奪ったことで嫌味嫌われ、ダークライ トにライフクリスタルを狙われる恐れがあるために抹殺される…… ということですか」

 ヴィンセントが話を付け加えた。

 フィンレイは暫く黙り込んだ。そして再び口を開く。

「ベアトリス、君を見ていると、妻を思い出す。妻にここまで似ているとは驚きだ」

「当たり前だろ、ベアトリスはあんた達の子供なんだから」

 ヴィンセントの言葉にフィンレイはため息を一つこぼした。

「私をどうする気ですか。いえ、あなたはどうしたいんですか?」

 ベアトリスは挑むように問いかけた。

「わからない、いや、答えを出そうにも出せないのだ」

 フィンレイは深く苦しんでいるのか、締め付けられた顔をしていた。

 ベアトリスは不思議と落ち着いてフィンレイの気持ちを責めはしなかった。

「私が生まれたせいであなたの大切な人が命を落としてしまった。あなたには辛く、そして私が腹立たしかったことでしょう。だけど私は父と母に感謝します。 私は生まれてきてよかったって、今強く思うんです。こんな私を愛してくれる人がいる。私もその人を愛しています。生まれてきたお陰で私は素晴らしいものを手に入れたと思ってます。それがこの上ない幸せであり、自分が今生きてる証。あなたがどう判断しようとこの気持ちを手に入れた今、私はどんな結果になろうと、もうどうでもよくなりました。あなたが立場上どうしても決断を下さなければならないのでしたら、私は喜んで抹殺されましょう。だけど、どうかヴィンセ ントは助けて下さい。彼は危険なダークライトではありません。まずは様子をみてから判断下さい」

「ベアトリスが抹殺されたら、俺が生きてても仕方ないだろ。それならブラムと同じ道を歩むよ」

 ヴィンセントはベアトリスの肩を強く抱く。

 フィンレイはかつての自分と妻の姿をオーバーラップさせた。この湖畔で同じように寄り添って気持ちを確かめ合ったことが前日のような出来事に思えてきた。

 その二人の気持ちをたたえるように、湖の水面は穏やかに波打ち光は踊るように反射して煌いている。

 フィンレイの気持ちもその湖の水面のように揺れ動いていた。

「かつて前例のないことになってしまった。ライフクリスタルを手にしたダークライトと抹殺の対象となるホワイトライト。しかも二人は愛し合っている。そして何より、そのホワイトライトが私の娘。どのように判断を下せばいいのか私が教えて欲しいくらいだ」

「あなたは何を大切にしたいんですか。ホワイトライトの掟ですか、それとも愛するものの幸せですか。あなたの一存で全てが動くのなら、あなたの思うことをすればいいだけです」

 ヴィンセントが問いかけた。

「私の思うこと?」

 フィンレイは目を閉じて心に浮かぶことを感じようとしていた。

「フィンレイ様、騙されてはいけません!」

 リーダー的存在のホワイトライトが突然フィンレイの側に姿を現した。目を細めてヴィンセントたちに焼印を押し付けるような睨みを向けた。

「ダークライトの言うことなど真に受けてはなりませぬ。この男は自分が助かりたいがためにフィンレイ様の心の操作を しようとしているだけです。ここは私にお任せ下さい」

「アンガス、どうしてそのように思う」

「それは昔からダークライトは我々の敵だからです」

「なによ、そういうのってただの先入観じゃない。本質を何も知らずに自分達の憶測だけで物事を判断するただの勝手で傲慢なだけ。ホワイトライトこそ、何も知ろうとしないでこの世界を操ろうとしている独裁者達よ。ダークライトよりも劣るわ」

 ベアトリスが反論した。自分でもわからないほどに気持ちが高ぶり、引っ込み思案で消極的だったことが嘘のようだった。心の中の熱きものが次から次へと湧き出てくる。

「なんだと。我々がダークライトよりも劣るだと。なんとも聞き捨てならん。貴様はダークライトに心奪われ落ちぶれたホワイトライトの恥さらしだ」

 フィンレイがアンガスにやめろと手を振りかざした。アンガスははっと気がつくようにたじろぐ。目の前のホワイトライトがフィンレイの実の娘だというこ とをすっかり忘れていた。

「父親として聞きたくない辛い言葉だ、アンガス。だがお前の言いたいこともわかる」

「出すぎた真似をしまして申し訳ございません」

「しかし今の言葉で目が覚めた。礼を申すぞアンガス」

「それではこの者たちを抹殺……」

 ベアトリスとヴィンセントは固く抱き合い、覚悟を決めお互いを見つめた。そしてやはりこの時も幸せだという笑顔を見せあった。

「ベアトリス、やはりそなたは私の娘だ。アンガスの言葉で、父親として娘をこんなにけなされて腹が立ったよ。私はやはりそなたを抹殺できない。そして自分の娘が愛する男も同じだ。二人の抹殺はなしとする」

「フィンレイ様? 今なんと?」

 ベアトリスとヴィンセントは驚き、抱き合って飛び上がるように喜んだ。

「アンガス、我々も長く生き過ぎた。同じことの繰り返しを永遠に続けるよりもたまには変化があってもよかろう。私はこの二人を信じる。よって、この二人に危害を加えるようであれば私が許さない」

 アンガスは驚きのあまり声がでなくなり、何度もフィンレイと二人のカップルたちの顔を交互に見ていた。

 フィンレイは二人に歩みよった。

「ヴィンセント、ダークライトでありながら、ホワイトライトのライフクリスタルを持つ者。お前は今日からピュアな心を持つダークライトとしてその力を人々 を幸せにするために使って欲しい。そしてベアトリスを頼んだぞ」

「はい、仰せの通りに従います」

「ベアトリスよ、古いしがらみに惑わされ、お前を守れなかったことを許して欲しい。だがこれからはお前のような出で立ちを持ったものが、二度とこんな目に合わないようにホワイトライト界の掟を変えることを誓おう。それが私のできる償いだ」

「お父さん……」

 ベアトリスはそっと呼んでみた。フィンレイも耳に心地よく、嬉しさが隠せないでいた。

「そうだ、私はお前の父親だ。いつまでもな。どうする、二人はホワイトライト界で一緒に私の側で暮らすか? そうすれば永遠の時を過ごせる」

「いいえ、私は望みません。この地上で命ある限り一生懸命生きたいです。ヴィンセントと共に」

「そうか。わかった。だが私も出来る限りのことはしたい。父親としてな」

「ありがとうございます」

 三人は湖の煌きと同じような輝いた笑みを浮かべていた。ベアトリスはフィンレイにそっと抱きつく。

 少し照れた顔をして大切なものを扱うようにフィンレイも抱きしめ返した。

「さあ、思う場所へ行くが良い。そして、また後でな」

「ええ、また後で」

 ベアトリスがそういい残すとヴィンセントと共に消えた。

 フィンレイは二人が消えた後、暫く湖を眺め、愛しい人を思い出して心の中で何かを語っていた。そしてマントを翻し、アンガスに目で命令するとこの二人もまた姿を消していった。

 湖は静かにいつまでも水面を揺らがせてキラキラと輝いていた。愛するものを思う気持ちを代弁するかのように。


 ベアトリスとヴィンセントが再び皆の前に現れたとき、辺りはお祭り騒ぎになった。全ての経緯を話すとそれはもっとエスカレートして誰もが我を忘れて喜び合う。

 ヴィンセントは父親と向き合った。

「親父は正しかったよ。俺たちダークライトは変われる。俺たちが変えていけるんだ」

「ああ、そうだな」

「それなら俺も協力するぜ。それが罪を償う行為の一つだろ」

 コールが加わった。

「なんかわからないけど、オイラも参加する」

 ゴードンは嬉しそうにコールの側で飛び跳ねていた。

「ベアトリス、やっぱり君はすごいよ。人々の心を良い方向へ変えていく」

 パトリックが言った。

「ううん、みんなが私を導いてくれたの。私一人では何もできなかった。みんなのお陰だわ」

 ベアトリスはパトリックを抱きしめた。

「特にパトリック、本当にありがとう。一杯迷惑かけてごめんね」

「何を言うんだい。君は何も迷惑なんてかけてない。そりゃ、君と結婚できなくてちょっと残念だけど、僕はヴィンセントに敵わないや。少し妬けるけど、既にヴィンセントを二回殺そうとして刺しちゃったし、それで仕返しできたよ」

「馬鹿! 冗談としても全然面白くもなんともない。刺された身にもなってみろ」

 ヴィンセントが聞き捨てならない言葉に憤慨した。そしていつまでも抱合うなとベアトリスを引き戻す。

「ヴィンセント、ベアトリスを幸せにしろよな。じゃないと僕が許さないから。その時はまた刺してやる」

「いい加減にしろ。だが、お前に言われなくてもそうするつもりだ」

 ヴィンセントはわざとらしく余計なお世話だとでも態度に表していたが、その後、安心しろと優しい笑みをパトリックに返した。

「だけどベアトリスはまたライトソルーションを飲まないとダークライトが寄ってくるかもしれない。ヴィンセントはまた近づけないのでは」

 アメリアが心配しだした。

「もうそんな心配はない。ベアトリスは思い人を呼び寄せる力を利用すればいいんだ。何かあったとき、俺を呼べば、すぐに駆けつけられる」

「なるほど、その手があったわね」

 アメリアはほっとした。もうあの厳しい表情はどこにもなく、吹っ切れたような笑顔があった。

「だけど、ほんとにヴィンセントは私が呼べばいつでも来てくれるの? 例えばお風呂入ってる最中とか、トイレ入ってたらどうする?」

「ええ? そこまで考えてなかった。その時は遠慮してくれ」

 真剣に答えるヴィンセントが皆おかしかった。笑いが辺りを包み込む。

 全ての不安が取り除かれ、皆の表情はそれぞれの幸せを手に入れた優しい笑顔になっていた。

 ドアを開けるとすっかり朝日が昇り、これからもっと暑くなりそうな照りつける太陽が出ていた。毎日見る太陽が、その時は一段と眩しく、皆目を細める。

 熱を帯びた太陽の光がシャワーを浴びせるように疲れ切った体を癒していくようだった。全てがふっきれたように天から降り注ぐ光を皆気持ちよく受けていた。


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