目標
「そうか、この世界の文字はお前の世界とは違うのか」
いつも通りトスさんはリビングで武器の手入れをしていた。
「そうだ、だから俺はまず剣術でトスさんを超えることにした」
そう、俺が告げると。トスさんは急な宣戦布告に驚いた顔をして。
「ふ、ふははは!言うじゃねぇかお前」
そう爆笑し始めたのだ。
「俺はトスさんを超える、、そのためにもっと強くならなくてはいけない」
そうだ、俺はここでスローライフを送ろうとしているのではない、あの天使をぶっ飛ばす為に最強を目指すんだ!そのための第一関門としてトスさんに剣術で勝つんだ。
「じゃあ明日からは夜の実践を追加してやる」
笑い終えたトスさんがそんな提案をしてきた。
「実践?」
打ち込み稽古はやっているが、これ以上何をするんだろうか。
「この世界にはな、夜になるとアンデットという最弱の悪魔が現れるんだ。お前にはこれから朝はトレーニング、夜はアンデット狩りをしてもらう」
アンデットか、そういえばこの世界の夜に外に出た事はなかったな。そんな奴らがいるなんて。
そんな事を考えているとトスさんはニヤッとしながら。
「着いてこれるよな?」
その問いに対して俺は、、
「当たり前だ!」
そう返すのだった。




