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勇者な幼なじみと魔法使いな俺  作者: 私の戦闘力は53万です
第一章
12/12

冒険10 迷いの森の幼なじみとついでに俺1

・・・すいません


弁解の言葉もないです


今度はなるべくはやく更新できるようにがんばります



感想おねがいします


 首都から出た俺達はリバイバル王国を目指すために歩いていた。

クロムウェル王国からリバイバル王国に行くには村を二つ、町を三つ通らなけれならない。

それだけならばいいのだが、その間には≪迷いの森≫と呼ばれるテンプレ通りの森があるのだ!



つまり何が言いたいのかというと・・・



 「・・・・・・迷った」



しかも二人とはぐれちまったし・・・


えっ?! どうしてそうなったって?仕方ないな、回想で説明しよう!!






回想スタート








あれ?回想スタート!






――――回想――――


 それは首都から旅立って一週間経ったある日のこと。



「疲れた~」



「疲れましたね~」



二人はいつもどおり不満をもらしながら街道を歩いていた。

なにせ歩いていくだけならまだしも気を抜くといきなり魔物が現れ攻撃してきたりするのだ。

この一週間で野宿に慣れ、魔物にも慣れたので最初よりはマシになったが・・・



「リイン、次はどっちだ? 右か?左か?」



分かれ道のたびにいちいち聞くことにも慣れた。先頭は俺なので聞くのも俺だ。



「え~と・・・・・・ここは左ですね」



俺は「そうか」と答えるだけですぐ歩き始める。

あまり待ち続けると二人の疲れたコールが流れるからだ。

まったく、危険な旅だということをこいつらは理解してんのかね?



そんなことを思いながら歩いていく俺たち。

てか、あれ?なんか周りの風景がどんどん道から外れていってる気がするんだが・・・・・・



「おい、リイン!ホントにこっちで合ってんンか?」



俺は振り向きながらそう聞いた。

するとリインは冷や汗を掻きながら



「あれ?おかしいな。確かにこっちの道で、あっ!!」



そこで驚愕の声を上げるリイン



「っておい、あっ!!ってなんだよ」



ここでミスしたのか、コイツは。どうやって地図を見間違えるんだよ。



「たくっ、仕方ねえ。元の道まで戻るぞ!」



俺がそう声をかけると



「やれやれ、分かったよ」



「ふええ~~、すいませ~ん」



などと言いながら付いてくる。

たぶんさっきリインに道を聞いたところで間違えたんだろうな。

案外近いしすぐに着くだろ。

そんなことを考えながら歩くこと五分ほど、俺たちはあの分かれ道まで帰ってきていた。

そう、この時点では俺たちと思っていたのだが再び道を聞くために後ろを振り向いた俺は絶句した。



―――二人がいない。



あろうことかあの二人、迷子になりやがったのである。

当然俺は慌てて捜したさ。それこそ来た道を走りぬけるくらいにな!

もうわかったと思うが言わせてもらおう。

――――――――俺も迷ったのだ。




で、ここらへんで冒頭に戻る、と。




「たくっ、あいつらどこに行ったんだよ」



俺は愚痴を言いながら森を彷徨う。

そりゃもうこの一週間で味わった苦痛を全て曝け出す。



「だいたいあいつら、不注意すぎんだよ。この前だって魔物に後ろを取られてたし、あ~、クソ!次の町に着いたら稽古|(という名のいじめ)つけてやる」



と、延々続くかと思われた愚痴を止めたのは


「きゃあーーー!!」



という女性の悲鳴だった。



「・・・・・・どうしてこう俺は運がないんだ。クソ、もう自棄だ。」



言い終わる同時に俺は魔力による脚力を中心に身体強化をかける。

そして前方にある木々に当たらないように微弱な防御壁を作る。

そうすることによって俺の3mほど手前で木が折れていく。



そうして数秒ほどかけて悲鳴の発生地に到着する。

そこは少し木々の開けた場所で広場のようになったところだ。

その中心にあるのは二つの人影。



片方は小学生くらいほどの背丈しかない少女。

もう片方は対照的に3mを超すかと思われるほどの巨体。


少女は涙目になりながら腰を抜かし、それでも目の前の魔物から逃れようと後ずさっている。

その目の前の魔物はおそらくは鬼と呼ばれる魔物だろう。


―――鬼

鬼というのは元の世界にも多々伝承などがあり、日本の代表的な妖怪だった。

この世界では主に中級から上級に位置する魔物であり、世界有数の凶暴な魔物だ。

上位になればなるほど単純な戦闘力はもちろん知能も上がり人語を解する個体も確認されている。


と、リインから聞いた。


と、とにかく危険な魔物なのである。

故にあのようなか弱い少女では一溜まりもないだろう。

ただ、手に持った棍棒を一振りすれば片がつく。


だが俺はそれを許すわけにはいかない。

俺は今出せる最高のスピードで鬼に近づく。


「ブォ!?」


鬼は突如現れた影に動揺するも、手に持つ棍棒で迎撃を試みる。


ブオン!


なんの技術も無くただ横に棍棒を薙ぐ。

凄まじい速さで放たれたソレは魔力によって強化された俺の目には止まって見える。

俺はただ、拳に魔力を集中させ力を込めるだけ。


「遅え!」


腕を振り切った状態の鬼にはその拳を避けることは叶わない。

その強化された拳は鉄をも砕く。その拳を喰らってただで済むはずはなく、


ドゴオオ!!


と、とてつもない大きな音を出しながら、周りの木々をなぎ倒しながら鬼は転がっていく。

だが、やはりそれだけで終わるはずもなく


「グガアアア!!!!」


鬼は怒りの咆哮をあげる。

それは食事を邪魔されたことか、それともただの人間に吹き飛ばされたことへの怒りか。


俺はそれを見ても冷静に右手を鬼い向ける。


『燃えろ』


そう一言呪文を唱えるだけで鬼の体は炎に巻きつかれる。


「!? グ、グガアアア!!!!」


鬼は体に巻きついた炎を払おうとその場に転げまわる。

しかしその炎は俺の魔力によって出来た炎。

そんなことで消えるはずもなく、鬼は静かに命を落とした。


鬼を倒した俺は後ろの少女に声をかける。


「ふう、大丈夫か?」


少し呆然としているが目立った外傷はないし平気だろと思い少女を見ていると少女がハッとしたように俺を見る。そして一息ついてこう言った。


「お願いします。私の村の人たちを助けてください!!」


・・・決定、今日は厄日だ。

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