冒険9 今度こそ旅に出た幼なじみとついでに俺
最近リアルの方が忙しいので更新が遅いです・・・
頑張りますので感想ください!
ええ、駆です。
前回旅に出たとか言ったが旅に出るからには、いろいろと準備が必要なわけで…
まだ、城にいるんです。
ええ、わかってますよ。
前回"旅に出た"と言ったのだから。
なんでまだいるんだよ、みたいな感じだね。
さっきも言ったが準備が必要なんだ、準備が。
武器、防具、薬、非常食、etc…金ならこの一ヶ月で随分貯まったからね。
もう、ありすぎて困ってるくらいさ。
だから湯水のように使ってますよ。
はい、嘘です。
これからも旅は長いから節約しますよ、節約。
考えながらも手は止めてません。
だからもう荷造りができちゃった。
空間の魔法四次元ポケットのような空間を造りだし、そこにいれてます。「伊織、まだ終わらないのか?」
「仕方ないだろ。男の子と違って女の子は荷物が多いんだ」
あれ?リュックサックみたいなのに入れてるな、
「伊織、これに詰め込め」
四次元ポケット(仮)を差し出す。
「はあ?こんなものに入るわけ………入ったね」
「まあ、中は四次元だし」
伊織が「最初から言ってよ」と言った気がするけどきのせいだ、うん。
次は、武具の点検をしよう。
伊織
胸当てとガントレット、脚部等、必要最低限の装備だが魔術的な加護がついているので防御力は高い。
ちなみに値段も高い。
俺
私服
………あれ?差が激しくない?私服って、ちょwww
まあ、防刃、防弾がついていて対魔術は最高レベルなんだけどね。
それでも私服って…
気にしない、気にしない。
「さて、伊織?準備は整った訳だけどまずは何処に行くんだ?」
「まずは隣国で同盟国でもあるリバイバル王国に行く予定だよ」
言ったと思うがこの大陸は五つの大国によって統治されている。
先程伊織のいったリバイバル王国ここクロムウェル王国から東に位置していて商業力が高く、世界中から商人が行商を行っている。
また、ここクロムウェル王国も商業力が高い。
そしてリバイバル王国よりさらに東に行くと軍事国家、ガロン帝国となる。
その名の通り非常に軍事力が高く、五大国の中でも頭一つ抜きでている。
ガロン帝国を南に行くと、様々な種族が共存するレリジオン共和国が存在する。温暖な気候で魔物のレベルもさほど高くない比較的安全な国である。
最後に今は亡きマグダライト王国。
特筆するものはあまりないがバランスがよい国である。
話が逸れたが、まだまだ未熟な伊織の修業と国民、兵隊の士気高揚を狙っているので同盟国のリバイバル王国から行くことになったのだ。
「オッケー、じゃあ一ヶ月過ごしたこの街最後の思い出作りをするから一時間後に城門集合な」
「うん、わかった。私も女王とかお世話になった人達に挨拶してくるよ」
そういって俺達は別れた。俺も挨拶回りに行くことにしよう。
主に酒場のマスターとか、女王とか、酒場のマスターとか、ギルドの受付のおねぇさんとか、酒場のマスターとかにね!!
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一時間後、本当に酒場のマスターはいい人だと再認識した俺は城門へむかう。
おっ!もう伊織がいる。はやいな〜って、伊織の他に誰かいるなぁ・・・
リイン?リインじゃないか!
なんでいるんだろ?
まあ、とりあえず走るか。
「おーい、伊織〜」
声をかけたらこちらに気付く二人。
「駆〜!早く、早く〜」
そう急かすなよ、と呟きながら俺はさらに早く走る。
「ふぅ、わりぃ、わりぃ。少し遅くなったな」
「ううん、私達もいま来たところさ。ね、リイン?」
「ええ、ついさっきですよ」
そう?それならよかった
「ところでなんでリインがここにいるんだ?」
そういうと、リインはがーんと言いながら膝をつく。
なんで?
「ひどいよ、駆。リインがここにいたらいけないのかい?」
そんなこと言ってないだろ!
純粋に疑問に思っただけだ。
「そうかい?ならいいんだけどね」
くっ、腹立つなコイツ。
「それはそうとリインも旅に着いて来ることになったから」
割と重要なことをサラッと言うね、お前。
「はい!これはこの国の、いえ、この世界のピンチなのにお二人だけに任せるのはおかしいです!」
それは俺達が信用できないっていうこと?
「違います!わたしはお二人の力になりたいんです!」
俺はリインの目を見詰める。微量の威圧感を醸し出しながら。
それでもコイツは目を逸らさない。
その目に、濁りはなかった
「覚悟ができてるならなにも言えないな」
「!それじゃあ!」
「ああ、改めてこれからよろしく。リイン」
「はい!」
俺達はどちらからともなく握手をしようとする。
だが
「てい!!」
それを許さないやつが一人いた。
伊織だ
伊織は物凄くいい笑顔で俺に「ちょっとまって」と一声かけ、リインを連れ少し離れていった。
そして何か耳打ちしたかと思うと、リインが震え上がりぎこちない動きで俺の元へ帰ってきた。
「あ、あああ改めてよろしくお願いします。カケルさん!」
明らかになにかにびびってる。
なんだ!なにをしたんだ、伊織!
問いただそうとしたがあのいい笑顔の前にびび…見惚れて質問をやめた。
「さあ、行こうよ!二人とも!」
こうして今度こそ間違いなく俺達は旅に出たのだった。
ただその日、一日中伊織がいい笑顔でリインが終止びびっていてなんか変な空気だったことをここに記しておこう。