月と街灯
月が
見ゆる 見ゆる 陰を照らしてって
雲の下で
街灯は何かを呟いた
はたと
僕は 僕は マンホールの傍に立って
土の香りを
思い出してしまった
るるるる
ふっと止まった足はそのせいです
るるるる
思い出のしわ寄せを喰らったみたいな
わざと
ゆらり ゆらり 傾きながら歩いて
可笑しみを
ただただ楽しんでた
周りの目
別に 別に 気になりはしなくて
むしろ過去の
視線が今さら気になった
るるるる
今だけ僕は月を楽しむ
るるるる
街灯は小さく何かを呟く
るるるる
ふっと止まった足はそのせいです
るるるる
思い出のしわ寄せを喰らったみたいな