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51話 騎士等級

 冒険者ギルドで食事をしていると、他の冒険者から結構視線が集まっているように感じた。

 メリルが有名人なのか? そう思ったりしたが、視線を送る冒険者はほとんど男性のように思えた。

 まぁそもそも男性の冒険者の方が多いのは間違いないのだが、それでも目立つ。


 俺は同じテーブルに座る奴らを見て、あぁなるほど、と納得した。


 冒険者達の視線は、


「美少女達と楽しそうに食事をしているテメェは一体なんなんだァ?」


 そういう視線だった。

 やれやれ、これがモテ男なんだよな。

 俺は冒険者達に勝ち誇った表情を浮かべてやった。


「……ロアさん、なんでドヤ顔してるんですか?」


 ソニアが不思議そうに尋ねてきた。


「なんでもない。気にするな」

「そ、そうですか……」

「うむ。ところで唐突だが、メリルの正騎士ってなんだ?」

「……本当に唐突だな」


 メリルは咀嚼していたパンを飲み込んでから言った。


「気になってはいたんだけど聞くタイミングがなくてさ」

「最初に聞けば良かったのではないか?」

「そんときは困惑していたんだ。思い返してみろ。冒険者4人を倒した直後に話しかけられたんだぜ?」

「う、うぅ……すまない」

「気にするな。それで正騎士について教えてくれよ」

「分かった。正騎士というのは騎士等級が3級以上である騎士の称号だ」

「……待て待て。騎士等級というのは一体なんだ? そこから説明してくれ」

「おっと、すまない。騎士等級というのは騎士の実力を示す一つの指標のようなものだ。冒険者でいうところの冒険者ランクと似ているな。騎士等級は基本的に7級〜1級と、数字が大きい方から小さい方へと昇級していく」

「へぇ、それで3級以上の騎士が正騎士って言われている訳だ」

「そういうことだ。他にもあるぞ」


 メリルは騎士の他の称号も教えてくれた。

 まとめると、


 特級騎士

 筆頭騎士 (1級)

 正騎士 (3級以上〜2級以下)

 騎士 (5級以上〜4級以下)

 見習い騎士 (5級未満)


 こうなる。


「特級ってなんだよ。騎士等級ってのは1級までじゃないのか?」

「基本的にはな。だが、例外も存在する。1級の筆頭騎士の中でも抜きん出た実力を持つ騎士は特級騎士と呼ばれるのだ。現在は3人しかいないな」

「ほぉ、つまり化物しかいないってわけだ」

「ああ。私も一度、特級騎士の戦いを見たことあるが、あれは人間の動きではなかったよ」

「そいつは凄い。騎士には喧嘩売らないようにしないとな」

「ロアさん、喧嘩は誰にでも売らない方がいいと思いますよ……」


 ソニアが横目で俺を見ながらそう言った。

 そして、あまりにも正論すぎた。



 ◇



 結局、食事の代金はマーシャが払ってくれた。

 奢ってもらうこと自体、冗談だったことを伝えたんだがマーシャは、


「奢らせてほしいっす! 感謝の気持ちっす!」


 と言って、払ってくれたのだ。

 まぁそこまで言うなら、ということで俺は素直に奢ってもらった。


 メリルは宿泊した後、明日の朝にはアルムントを出て、王都へ向かうらしい。

 なので、メリルとはこれでお別れだ。


「ロア、本当に色々とすまなかった。また君に会えることを願っているよ」

「ま、俺も面白い体験が出来たから正直悪くなかったぜ。またな」


 と、言葉を交わしてメリルと別れた。

 王都にはアルムントのダンジョンを攻略してから向かおうと思っている。

 とりあえず、直近の目標は実力をつけてここのダンジョンを攻略しないといけない。

 それにメリルと戦ったときに使ったあの力……。

 あれがなんなのかも探っていきたいところだな。


 マーシャの今後は、しばらくアルムントで運び屋をやってからまた商人として頑張るらしい。

 懲りない奴だなと思いながらも、どうせやるなら次こそは成功してほしいところだ。

 ひそかに俺はマーシャの成功を願っている。


「ロアさん達の運び屋をやらせてもらってもいいっすか!?」

「ダメだ。そもそも素材は魔石しか回収してないからな」

「……ってことは他の素材を私が取っても問題ないってことっすよね?」

「良いけど……遅いと置いていくぞ?」

「はい! お二人に迷惑はこれ以上かけないっす!」


 ……やれやれ。

 まあこれも何かの縁だ。

 少しぐらいは面倒を見てやるか。



 ◇



 翌日。

 俺は朝起きることが出来たらメリルを見送りにでも行こうかと思ったが、やっぱり難しかった。

 もしかすると知らず知らずのうちに疲れが溜まっていたのかもしれない。

 昨日は結構戦ったわけだし。


 ソニアもそれを察したのか、あまり俺を起こそうとはしなかった。

 なんだかんだソニアは甘い。

 俺はぐっすり寝ることが出来た。


 そして、昼からダンジョン攻略を開始するのだった。

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