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「どうしてか分かるかい」
「分からないわ。私、びっくりしたの。どうして良いか、分からなかったわ。だけど、後から分かったの」
「なにを」
「私とあなたは違うんだって」
「それじゃあ、どうしてキミは、ここにいるんだ?」
「分からないわ。もう何もかも全部、分からないの!!」
くるみは、両手で顔を覆い隠し、声を上げて泣いた。
ボクは思わず、彼女を力強く抱き締めた。
8歳の時の出会い。あれは、偶然でも、幻でもなかった…。
その確信が、ボクたちを揺るぎないものにしていた。ボクらは、確実に生まれ変わっている。