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「どうして」
「生きたいから」
「キミはもう生きてるじゃないか」
「いいえ。生きたいの」
彼女は、強い言葉でボクを振り切った。
後で分かったことだが、ボクには感情が表れにくく、人の表情から気持ちを組むことができないADD(注意欠陥障害)の障害があった。
生まれた時から、人工知能ロボットと一緒に育ち、人工知能ロボットと共に行動してきた。
当時、8歳のボクには、すべてがロボットに見えていた。
人間は、わがままを言う。
だけど、ロボットは言わない。