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くるみは、フウガが、これまでに話した内容を反芻していた。
郊外とイーハトーボは、特に境界線というものがあるわけではない。
海の上に建てたのか、海水を運んだのかは分からないが、周辺は海水に囲まれていて、まるでバビロンの空中庭園のような立体型の大都市だった。
フウガは途中、小学校の仲間とかくれんぼをしていたところまでは覚えていた。
しかし、いつしか、うっそうとした林に囲まれた小さな祠のある場所まで来ていた。