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未来の記憶  作者: 望月笑子
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731部隊

このメールを送信すると、執筆中小説にこの内容が追加されます。

「大昔の話なんですが、731部隊って、本当にあったんですか?」

「なんで急にそんなこと聞くの」

「聞いたんです。第2次世界大戦中に、実際にあった研究機関の一つだと。細菌戦に使用する生物兵器の研究や開発をしていたって。そのために、人体実験もしていたって。本当なんですか」

「そんなのは、単なるでっち上げに決まってるじゃないか」

「でも、実際あった話だと聞きました」

「プロパガンダだよ。敵の宣伝だって。中帰連(中国帰還者連絡会)が作り話をしているのさ。彼らは、中国側に洗脳させられているんだ」

「つまり、日本へ帰ったら、その事実を広めるように、取り引きをしたというわけですね」

「そういうこと」

「ではタツヤさんは、彼らはその場で殺されていた方が良かったと思うんですか?日本に、帰って来なければ良かったと思っているんですか?彼らはただ、命を救ってくれたお礼に、その約束を守っただけなんじゃないですか?」

「中には、ありもしないデタラメを話す連中もいるんだよ。金を貰ったりしてね。だから、全部を信じ過ぎてはいけない」

タツヤは、どこか遠くを見ながら、鼻でせせら笑った。

「オレは笑って死ねるね」

先ほどから店内には、スローなクラッシックと軍歌が混ざり合ったような曲が繰り返し流されている。

「なんですかこの曲。さっきから、この曲ばかり流れていますね」




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