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「イナゴは、栄養価が高いからね。しかも、昔と違って、なかなか手に入らない貴重品だよ」
「そうですね。毎日、宇宙食みたいな食事をしていると、確かに、逆に新鮮かも知れません」
この工場では、超高速3Dプリンターでの食事が主流だった。
超高速3Dプリンターにレシピを入力すると、プリンタヘッドでペースト状になったものが、数十本ものノズルから、熱せられたプレートの上に、お城のような形状で押し出され、製造されていく。
その上に、色や味や香料で装飾が施され、お皿に盛り付けられるのだった。