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最後に、マスクをした2台の人工知能アームロボットが、コンベア上を流れるそれらの電子タグを剥がし、部品を枠のあるプラスチックのケースに詰め、蓋をして、鍵を掛けて、完成だった。
「部品に電子タグを付けることで、製造ラインを流れる製品自体からも、情報を収集できるんだ。工場内のどこを流れていても、把握できるようになっている」
そう言ってタツヤは、イナゴの佃煮を食べるよう勧めた。
くるみは、ステンレスの箸を手に取り、恐る恐るそれを口にした。イナゴは、しょっぱいだけで、思ったより土臭くはなかった。