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G7工場
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「ところで、製造ラインでは、いったい何が作られているんですか?」
「聞きたい?」
「…はい」
「どうしようかな。そんなに聞きたい?」
「はい」
タツヤは、もったいぶったようにじらしてから、こう答えた。
「地雷だよ。海外に輸出しているんだ」
その途端、くるみは谷底に突き落とされた気分になり、青ざめた。
G7工場では、地上から10センチほどを舐めるように、緑色のマントをした2台のミニ人工知能フォークリフトが、頻繁に外から工場内に梱包された高さ30センチほどのダンボール箱を運び入れ、決められた場所に置いていく。