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1-1 不幸な僕

「今日はどうしたの?」


登校してすぐに隣の席の幸運さんにそう聞かれた


僕の姿をみれば誰でも疑問に思うだろう


制服は破れ血が滲み、頭からは血が流れているのだから


普通なら、悲鳴があがるか救急車を呼ばれるだろう


だけど、僕にとっては日常だ


僕は、入学式から今日まで無事に登校したことはない


入学式が終わって一週間は騒がれたが今では放置されている


だけど、幸運さんは毎回聞いてくる


僕も、断る理由もないから今回も答える


「家の敷地内から出たとたんに、トラックが家に突っ込んできた」


「今日からどこに泊まるのかしら?それで?」


普通の人ならこれだけでも一大事だが幸運さんは続きがあることを知っている


今日は、まだ軽いほうだったが


「家の近きを犬の散歩に来ていたおばあさんが驚いてリードを放してその犬に襲われた」


「いきなりしょぼくなったわね。それで?」


「それで終わり」


「そう、それは災難だったわね。それでもいつもより軽いほうかしら?・・・あなたが不幸な目に合ってるから私が幸運になるのかと真剣に思い始めたわ」


「ということは今日もまた幸運なことがあったの?」


「もちろん」


幸運さんはニコッと笑って言うと話し始めた

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