真冬の天(そら)
雲一つない真冬の天は、透き通っていて、
陽の光が真っ直ぐに差し込む。
でもまだ日差しは弱く、肌寒い。
空が空としてどこまでも続いていて、
ずっと見ていると、怖くなる。
宇宙は無限に広がっていて、
地球が一人きりに思えて。
自分の存在なんて小さすぎて、
宇宙が無限なら、1である僕は、ゼロに収束してしまう。
でも世界は広いから夢があって、
どこかに命の灯る星があるかもしれない。
夜になれば、星達が顔を見せてくれる。
街明かりのない寒い夜にこそ、
月と、それを取り囲む星たちは、その真価を見せる。
暗くて周りが見えなくなった時は、
月を道標にして、歩いていこう。
ぼやけた視界が透き通れば、
星たちだって見えてくる。