よん
「それでお兄さん、アイドルになったの?」
ああ…。
俺は、アイドルになった…。
「お兄さん、誰かに似てると思ったら…もしかして、iceの元メンバーの深雪瞬?」
そうだよ…。
寒太郎、何で俺のこと知ってんの?
雪●だいふく知らなかったのに…!
「僕のお母さん、iceの大ファンなんだよ!」
そうなの!?
てか、寒太郎のお母さんって、誰なの?
お父さんが冬将軍だから、お母さんは…雪の女王とか?
「僕のお母さんは、春風の精霊だよ。」
なんで、冬将軍と春風の精霊が結婚してるの!?
絶対、相容れぬ存在じゃん…。
「昔ね、僕のお父さんが人間が悪いことばかりするから、人間を懲らしめようと一年じゅう、冬にしようとしたことがあったんだ。」
えええー!?
それは、困るね…!
「その時、僕のお母さんがお父さんを止めさせたんだ。僕のお父さん、お母さんのことが大好きだったんだよ。冬を終わらせる代わりに、お母さんはお父さんと結婚したんだ。そのおかげで、今でも四季がちゃんと巡っているんだよ!」
へえ…。
「お母さん、iceでは瞬が推しメンだったから、引退した時はすごく落ち込んでたよ…。」
ごめん…。
「でも、すぐに立ち直ったよ。瞬が抜けたすぐ後に新メンバーに吹雪君が入ったから。お母さん、今は吹雪君が推しメンだよ。」
そうかよ…。
「瞬。どうして突然、引退しちゃったの?」
ファンがうざかったから…。
「うざいって…。瞬は、僕のお母さんを含めてファンのみんなから愛されてたでしょう?瞬は誰かに愛されたいからアイドルになったんでしょう?」
そうだけど…。
ファンは、俺のことなんて愛してなかったんだよ…!




