足りない応え(カナシミノサキ)
ナツキとの別れから、一時間ちょっと…
ケイジは木に寄りかかり、「タブレット」の「ステータスチェッカー」を起動した
…「ステータスチェッカー」を起動します…
…・・・起動に成功しました…
そして、そこに続いて文字が並んだ…
…ケイジ様はまだ、アカウントの登録をなさっていません…
…登録しますか?…
…《はい》《いいえ》…
ケイジは迷わず《はい》を押した
…ケイジ様は、<Almighty Player>となっております…
…お好きな武器を、選択してください…
そして、そこに並んだのは銃の種類だった…
…《拳銃》《小銃》《機関銃》《狙撃銃》《射撃銃》…
ケイジは、《拳銃》を選択した…
…ケイジ様は、後で武器を変更することも出来ます…
…《拳銃》でいいですか?…
…《はい》《いいえ》…
ケイジは、巨大な疲労感に襲われていた…
間髪開けずに、《はい》を選ぶ…
…・・・登録完了…
…武器を構築します…
…武器の構築が完了しました…
ケイジの手に、一つの武器が現れた…
「こんなの…使わねえよ…」
ケイジは、出てきた武器をポケットにいれた…
そして、ナツキの死体を弄りだした…
すると…ナツキの死体の中から一つの拳銃が出てきた…
「ナツキ…使わせてくれるよな…?」
ケイジは無表情のまま…
ナツキに問いかけた…
「お前を殺した…この世界の全てを…“一緒に壊そう”」
“一緒に壊そう…”そう呟いたケイジの顔は…
いつの間にか、笑っていた…
「さぁ…行こう……破壊旅行だ…」
自分に言い聞かせるように呟いたその時の顔は、今までにない位のケイジの怒りを表していた…